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桜陰 25

「子宮に種付けされたいんだな!!逝くぞ!祥子」
高梨さんはリードでわたくしの上体を引き上げ、両肩のストラップを引き下げたのです。
「ぁぁぁ・・ごしゅじん・・さまぁぁ・・・くださぁぁぃぃ・・」
快感と羞恥に縋る様に柵を掴んでいたわたくしの左右の手を引きはがすと、高梨さんは後向きに引くのです。
わたくしの身体は高梨さんの塊の一点だけに支えられ、その一点に酷く責め立てられていたのです。
「どうだ!!祥子!!いいか!!」
露になった乳房は高梨さんの突きに合わせてベランダの柵に触れんばかりに前後に激しく揺れ・・・猛々しい塊だけに身を任せたわたくしは・・・声をだせないほどの快感に侵されていたのです。
「見せつけてやれ。祥子の逝き顔を、淫乱なその身体を!」
「・・い・・くぅぅ・・・いきますぅぅぅ」
「逝くんだ!!祥子!」
「・・・いっくっぅぅぅぅ・・」
蜜壷に高梨さんを飲み込んだまま、限界まで反り返らせられた上体の淫らな乳房を握りつぶされながら・・・わたくしは真っ白な精液を子宮に直接・・・注ぎ込まれたのです。
 
「よかったよ、祥子。」
抱きしめた腕の力を弱めると、高梨さんはわたくしの中からまだ硬度を失わない塊を引き出して・・耳元にそう囁いたのです。
「シャワーを浴びておいで、それですこし休むと良い。」
そう言って、桜色の首輪も外してくださったのです。
「明日は休みだろう。泊まって行っても構わないからね。」
高梨さんに促されて・・・けだるい仕草でスリップの肩ひもを直すと、わたくしはよろめく足取りで室内に戻ったのです。
バスルームにはバスローブとスリッパが用意されておりました。
スリップを脱ぎ落とし・・・ガーターベルトの留め具を外そうと脚下を見たのです。
ストッキングの内側は・・・足首ちかくまで・・・したたった蜜ではしたなく色を変えていたのです。
 
シャワーを浴びて、用意されていたバスローブを纏うと、彼の寝室に向かいました。
あのときと同じシンプルにオフホワイトでまとめられたベッドの上には、今日高梨さんがランジェリーショップで買ってくださった、桜色のナイトウェアのセットが並べられていました。
そして、窓辺近くの床に置かれた李朝のものらしい大壷には、咲き誇る桜の枝が天井にとどかんばかりに活けられていたのです。

桜を見ながら・・・そう仰った高梨さんのなによりの心づくしを感じて、素肌の上にナイトウェアを纏うとリビングでタバコをくゆらせてらっしゃる高梨さんにお声を掛けたのです。
「こちらにいらして」と。
 
 

祥子からの手紙ー11

いまは、いつもの珈琲専門店で
閉店間際にお願いしてキリマンジャロを入れていただいたところです。
 
あのあと、高梨さんはナイトウェア姿のわたくしをベッドルームの桜の前に立たせると「祥子は薔薇かと思っていたが、桜も似合うな。」と満足そうにおっしゃいました。
そして、繊細なガウンだけを脱がせてくださると
ご自身はネルのシャツとチノパンのままで
わたくしを抱きしめてつかの間の眠りに落ちていったのです。
 
2時間後、わたくしが目覚めた時にはもう外は暗くなっておりました。
ぐっすりと熟睡されている高梨さんをお起こしするのはしのびなくて
わたくしは身繕いをすませると、
お手紙を書いて16階の高梨さんのお部屋を後にしてきたのです。
 
今回は首輪も鞭も・・・
部屋を後にする時にはわたくしの身体には
痕跡は何一つ残されていませんでした。
それをうれしいと思う気持ちと、少し寂しいと思うわたくし・・・
どちらが本当のわたくしなのでしょうか。
 
珈琲をいただいたら、アンティークローズの飾られた部屋に戻ります。
高梨さんの部屋に置いて来た
桜色のナイティの肌触りが恋しくなったとき
今度はわたくしからメールをしてしまうかもしれません。 コメント
>「ぁぁぁ・・ごしゅじん・・さまぁぁ・・・くださぁぁぃぃ・・」
・・・・・・この言葉の迸り、いいですねぇ。

坂を登りながらいたぶられ、最後に淫悦の極みまで登り詰めて・・・
高梨さんのように、祥子さんを追い上げられればと、詮方ないことを考えています。

2006/08/06 13:34| URL | masterblue  [Edit]
 ううん。終わっちゃいましたね。
名残惜しいような
ほっとするような・・・。
尻尾、つけてもらいそこねてちょっぴり残念。
露出の好きな高梨さんなら
今度はポニープレイを要求してくるかも。
( ̄□( ̄□( ̄□ ̄;)!!
その時は、さやかのために
きっぱりと、断わってくださいよ。

2006/08/06 15:50| URL | さやか  [Edit]
暑い一日・・・にわかに曇ってまいりましたね。

masterblue様
ご満足いただけましたでしょうか。
masterblue様のお好みのお話をお届けできてほっとしております。
次のお話「蛍火」の前に、「肖像 Profile of Syouko」をお届けする予定です。お楽しみください。


さやか様
ありがとうございました。
さやか様の夏休み前に最後までお届け出来てよかったです。
次に高梨さんが要求してくるとしたら
ポニープレイじゃなくて、牝猫プレイでしょうね。
その時は・・・さやか様に事前にお知らせいたしますから
見ないふりなさってくださいな。
気を付けて、夏休みの旅お過ごしになってくださいな。

2006/08/06 16:31| URL | 祥子  [Edit]
どんなに強く抱きしめても、どれだけSEXをしても
わずか10数センチ、時間にしてわずかな瞬間だけ一つ
になれる至福の時が終わりを告げましたね。

「蛍火」はどんなお話になるのでしょうか。
鳴かぬ蛍が身を焦がす…身を焦がすのは祥子さん、
それとも…。

2006/08/06 22:06| URL | eromania  [Edit]
eromania様
ふふふ、男女の間は身体の距離ではございませんでしょう。
たとえ日本と海の向こうでも、心が繋がっていれば・・・ね。
SEXという行為が、身体の距離と愛情の在り方を
誤解させるのかもしれませんね。

『蛍火』は初雪で登場したグランシェフ田口さんとのお話です。
次作もお楽しみになさってくださいませ。

2006/08/07 07:09| URL | 祥子  [Edit]
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