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ムーンナイト・アフェア 19

「ふふ これでしばらくは他の男に抱かれるわけにはいかないな」 
男性の声と・・・激しい鞭打ちから解放され、梁から落ちる縄にくずおれるようになりながらわたくしはようやく我に帰りました。
なんとか・・・30を数えるというノルマをこなせたようなのです。
背中と腰はまるでわたくしのものではないように、じんじんと熱をもっておりました。
わたくしが憶えていたのは18まで・・・その後は・・・両の乳房と背面からの鞭に思考を真っ白に飛ばされてしまって・・数えていたとしたら譫言のように・・喘ぎ声のように数を口にしていただけにちがいありません。
そして幾度も・・痛みとも快感ともつかぬ衝撃の中で、身体だけは一方的に達していたようなのです。
肩幅に開いた脚は、鞭の衝撃に体勢を大きく崩さないための配慮でもありましたが・・・開いた脚の間のベッドカバーの色を滴る愛液で変える・・はしたない試験紙の役目もはたしていたようでした。
「白い肌にまるで備前の火襷のように綺麗だ。この肌なら2週間はきっとこのままだろう。嬉しいか、祥子」 
鞭を振るうことも・・体力を消耗させるのでしょう。満足げな男性も息を荒げ、額に汗を浮かべていたのです。
そして・・彼の塊は、ボクサーパンツの上からもはっきりわかるほどに昂っていたのです。
 
「おねがい・・・とって・・・くださ・い・・」 
両手を縛めていた縄を解く男性に・・掠れる声で、ローターをはずしてくださるようにお願いしたのです。
鞭の痛みは・・・啜り泣くようなわたくしの喘ぎを悲鳴に変え・・わたくしの喉までもを痛めつけてハスキーに変えていたのです。
「その声もそそるな。さきほどまでの悲鳴もなかなかだったがね。ご覧、僕はずっとこんなだ」 
男性の体液で濡れ・・先端の近くが色の変わっているボクサーパンツの前をわたくしに示すのです。
「今夜はもう2度もいってるのに、これだ。祥子のせいだからな」 
くずおれたわたくしを引き起こして、ローターのスイッチをミディアムにまで戻すのです。
「あぁぁ・・おねがい・・はずして」
強い振動でなくなったからといって、楽になるわけではないのです。かえって和らげられた振動がわたくしを焦らす様に・・・苦しめるのです。
 
「祥子の中は体験済みだからな。今夜はこのままで味合わせてもらおう。3回目だ、そうは簡単にいかないぞ。わかっているだろうな」 
鞭の衝撃から醒め切らないひりつく背中を、織の荒いベッドカバーの上に押し付けて男性は上から・・また・・唇を重ねたのです。
「・・ん・っく」 
鞭で赤く腫れた背中を,荒いベッドカバーが擦る痛みに眉を寄せるわたくしの表情までも・・・味わう様に男性はゆっくりとキスを繰り返すのです。
ちゅく・・ 舌を吸い上げ唾液を交換し・・・唇を甘噛みするように・・・わたくしの上のお口を貪るのです。同時に脚を割って入り込んだ男性の膝は・・・わたくしの下のお口をくじるように・・嬲っていました。
「こんなに濡らして、はしたないな祥子。いくぞ」 
「はぁああああああぅっ・・」 
ボクサーショーツを下ろした男性は、昂り切った塊をずずっ・・っと花びらの奥に一気に押し入れたのです。
「あぁぁぁ・・・」 
焦らされ続け・・責め続けられた身体は、それだけで一気に高みに上り詰めてしまったのです。

「祥子、いったのか。中が淫乱にひくついて僕のを締め付けているぞ」
男性は・・抽送するというよりも・・・より奥まで・・ずん・ずん・・と押し込むような動きで感じやすいわたくしの胎内を嬲るのです。
しこり立った乳首からの甘い刺激を、理性でコントロールすることなどもう出来なくなっていました。
「はぁぁっ・・むん・・ゆるし・・てぇ」
一定の機械的な振動のはずなのに・・・続き過ぎる刺激を身体が受け入れられないのでしょうか。押し寄せる波のように、ふいに堪え切れないほどの強い響きを奥深くに伝えるのです。
複数の男性に嬲られた時でさえ・・・両の乳首を刺激されながら突き上げられたことなど・・ほとんどありません。
大きくて・・柔らかく・白く・敏感な両の乳房を、同時に玩具の餌食にされながら犯さされるのは、想像以上の快感を男性の塊に抉られる蜜壷に送り込んだのです。
 
「ふふ・・この前以上に締め付けてくるぞ、祥子。ローターがお気に入りか?」
そう言いながら胸元に挟まれたスイッチをまた一段・・・強くするのです。
「あっ・・はぁぁん・・ち・がぁぁうのぉぉ・・あぁぁぁ」
くちょ・・ぐちゅ・・ちゅ・・・ 花びらの狭間からは絶え間なく愛液が溢れているのです。
玩具をこんな風にテープで付けられて・・強制的に逝かされるなんて、乳首が感じるたびに・・体奥から蜜が溢れるのが・・わかるんです。
「何度いったら満足するんだ!祥子のこの淫乱な身体は、ああ!!返事をしろ!祥子」 
ぽた・・わたくしを見下ろして腰を使う男性の身体からも汗がしたたります。
「わから・なぁ・・ぁぁああ・・い・・いぃぃ・・のぉ・・」
声が切れる前に震える唇に男性がディープキスを仕掛けるのです。
それも・・・男性の塊が下のお口につき入れるのと同じところを・・舌で上のお口をなぞるのです。
くちゅ・・・ 
「ふふ、上も下も数の子天井とはな。ここに擦れると気持いいぞ、祥子」 
そう言ってわたくしの蜜壷の上側の壁を・・塊の先端でこするように出し入れし・・・舌はわたくしの上顎を舌先でなでるのです。
「・・くちゅ・・あふぁん・・あぁぁ」 
口内を舌で嬲られ、玩具で胸縄を施されたGカップの乳房の先端を責められ、男性自身でわたくしの花びらの最奥までを犯されて・・わたくしは理性をなくして・・・喘いでしまいました。
背の鞭痕を擦られる痛みさえ・・・わたくしを快感に導くためのスパイスでしかありません。
「締め付けて、たぽたぽ胸を揺らして喘ぐなんてはずかしくないのか!祥子!!」
「ゆるし・・て・・だ・・めぇぇ・・」 
正常位のままで突き上げられる度に、わたくしの柔らかい乳房は・・・たふん・・たゆん・・と男性の目の前で快感に悶えるかの様に・・揺れつづけているのです。
「いぃぃ・・のぉぉ・・・またぁ・・ぁああ」
わたくしの赤い縄痕がついた両手は、体側のベッドカバーを握りしめる様に掴み・・・浮き上がる背中と腰をベッドに留めておくための碇の様でした。
「そんなにいいか! ここか!!祥子」 
男性の塊はまた胎内で一回り太くなってゆきます。
 
「おねが・・ぁ・あっ・ぁぁい・・・もぅ・・」
ライトブルーのゴブラン織りのようなベッドカバーに広がる・・・黒のロングヘア・・・。
赤い胸縄を施された白い裸体・・・同じほどに赤い縄痕・・・Gカップのバストを横切る薄れかけた赤い鞭の痕・・・。
ピンクの卵型のツインローター・・そして幾度もの絶頂を迎え、いまはさくらんぼのように赤く充血したまま犯され続ける・・真珠と・・花びら・・。
「ベッドがお漏らしをしたみたいに濡れてるぞ!! 祥子。こんなに締め付けて! この淫乱!!」
掠れた声で淫らな喘ぎを上げ続ける・・紅い唇と・・強すぎる痛みと快楽に一筋の涙の痕を残す長いまつげと瞳。
「はぁぁぁ・・い・ぃきぃぃまぁぁ・・すぅぅ・・」 
「何度逝けば気が済むんだ!! ここか!ここがいいのか!! 祥子」 
2度の射精の後・・3度目だからでしょうか。乳首の刺激に反応して、奥と中程で別の生き物のように締め付ける柔壁が促す絶頂を・・・男性はまだコントロールしていられたのです。
子宮口を直接襲うほどの突き上げが・・・わたくしを淫らに狂わせる最奥を容赦なく責め上げるのです。
「ああぁぁぁ・・・いって・・も・・いぃぃ・・です・・かぁぁぁ」 
その瞳の焦点がほとんど合わなくなるほどに・・・淫媚な感覚の中に幾度も突き落とされつづけ・・肉欲の海にほとんど溺れそうになっていました。 コメント
ご訪問そしてコメントありがとうございました。
祥子様 はじめまして。kimimaroです。早速、お邪魔させていただきました。とても読み応えのある文章で、M気のある僕としては、とても快感を覚えてしまいました。これからもお邪魔させていただき、参考にさせていただきたいと思いました。ありがとうございました。

2006/03/01 01:10| URL | kimimaro  [Edit]
kimimaro様
いらっしゃいませ  コメントありがとうございました。
楽しんでいただけてとても嬉しいです。
いまアップしているムーンナイト・アフェアは長編ですが
他にも短編がございます。
どうぞお時間のある時にでも また、お越しくださいませ♪

2006/03/01 09:15| URL | 祥子  [Edit]
場違いなコメントで・・・
いつも場違いなところへのコメントで申し訳ありません。

「唐紅」読ませて頂きました。このサイトでの初めての長編になるのでしょうか。

ただ一夜の物語が、繊細に、濃密に描かれおり、魅了されました。
祥子さんにとっては、忘れられない一夜だったのでしょう。

運転手さんの優しさもさることながら、祥子さんの優しさがにじみ出ています。本質的に持っている、祥子さんの母性が映し出されているためなのでしょうか。

和服の扱いも丁寧に描写されておりますね。更に下にランジェリーを着けてというのには、アンバランスで、倒錯的な魅力を感じました。

いつもながらの、色使いの巧みさ。本当に感心します。赤、紅といっても、本当に多いですよね。その中で、唐紅を選ばれて、長いストーリー全体の色付けをされているのは流石です。最後に一瞬シャンペン・ベージュが現れて、濃い唐紅を一掃していて。本当に心憎い彩色です。

21:00は、最初に読ませて頂きました。次はいよいよムーンナイト・アフェアです。今度はハードになるようですね。追いつくように頑張ります。

長くなりました。申し訳ありません。次回は、まともな所に書き込ませて頂きます。

2006/03/01 14:01| URL | masterblue  [Edit]
masterblue様
「唐紅」読了ありがとうございました。
あの物語はわたくしもとても気に入っているものなのです。
以前msnにコメントを下さった柏木様からは
<衣装責め>というお言葉をいただきました。
こちらに再アップするにあたってもう一度読み返し、
細かいところに手を入れたのですが
我ながら・・・書きも描いたりな作品に仕上がっていると思います。

この「唐紅」はいまmsnで新連載中の「初雪」に繋がってゆきます。
いずれこちらでmasterblue様にもお読みいただけますね。

ムーンナイト・アフェアは20で終了です。
こちらも長い物語になってしまいました。
続けて・・・で申し訳ありませんが、どうかお楽しみください。
Sの男性にとっては楽しい物語になると思います。

いつもありがとうございます。これからも宜しくお願い申し上げます。

2006/03/01 16:15| URL | 祥子  [Edit]
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