紫陽花の道
梅雨に入るにはまだ少し間がある涼やかな日初めて川沿いの紫陽花の小道を見つけた
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日差しを遮るほどの大樹はない
そのせいだろうか
早咲きの紫陽花の花色が他所よりも
鮮やかさを増していた
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「幕末の歴史好きな方なら
きっと喜ばれるでしょうね」
「あまりお好きではないですか?」
「わたくしは同じ歴史でもものづくりの皆様の
歴史の方に興味がありますわ」
ふふふ と微笑むこの女性の目指す場所は
もう少し先に見えるはずだ
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ゆらりゆられて
差しつ差されつ
いつかこの柔らかな肌を腕の中に
そんな時間を夢見たくなる場所
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歴史の英雄たちと重ね合わせた
男のロマンなどという安っぽい言葉は
この女性の前では使いたくはない
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