閑話休題(インター・ミッション) 1
こんばんわ 祥子です。ただいまFC2にお引っ越し中の<淑やかな彩>をご覧下さってありがとうございます。
現在新作を掲載中のmsn版では丁度10作目の「初雪」を執筆中です。
当初はわたくしと出会った男性達とのワンナイト・アフェアをイメージして、このストーリーをはじめました。ところがいまでは、登場人物の方達が一夜限りではない関係をお求めになり始めているようです。
一作ごとでも充分にお楽しみいただけるのですが全10作。時系列での繋がりと登場人物について、ご理解いただいた上でお読みいただくのも一興かと存じます。
簡単ではありますがここにご紹介をしたいと思います。
第1作 オペラピンクのランジェリー
ふと思いついて書き綴り始めたこの物語の第一作目です。
3人の紳士(美貴さん・山崎さん・石塚さん)とそのなかのお一人の専属運転手(望月さん)が登場いたしました。
当初はわたくし以外の登場人物の名前を明らかしないままでお話を進めるつもりだったのです。
ですので一作目ではどの男性の名前も出てまいりません。
が、作が進むにつれて次第に名前も明らかになってゆきました。
ちなみに、出会いの場になった地下のバーにはモデルがございます♪「第6作 唐紅」、「第10作 初雪」はこの方達との物語になっております。
第2作 蝉時雨の庭
ジャズが好きなわたくしが月に一度聴きに行ったジャズ・ライブでの出会いを綴った短編です。
1作の短編のつもりだったのですが、いくつかの作品の母体となりました。
登場人物はライブの会場であるホテルの支配人(日比野さん)とそのホテルの顧客(長谷川さん)との物語です。
「第5作 うたかたの夢」はジャズライブの帰りの地下鉄での出来事です。
ここで出会った2人の男性のお名前は解りません。
2度とお逢いすることはないでしょう。
「第8作 ムーンナイトアフェア」は第2作から2月後の出来事です。
長谷川さんとの再会の一夜です。
実は、この物語には「外伝」があります。
支配人・日比野さんの視点から蝉時雨の庭の一夜を綴ったものです。
別のブログに書かせていただいてます。ご興味のある方はそちらもご覧になってみて下さい。
<S>FunClub 支配人の章
第3作 過ぎし日の残り香
わたくしの元の上司(風間さん)の人知れぬ欲望を知らされた日の物語です。
僅か2章の・・・本当に挿話のようはお話です。
そして次作への序章として書かれたかのようなお話になっています。
こちらも<外伝>があります。最近執筆してないのでまだ未完ですが・・・
<S>FunClub 百貨店部長の章 です。
第4作 シースルー・ナイト
時系列的には第3作と同じ夜のお話です。
年若いセフレ(トモくん)とその2人の先輩との一夜を綴った物語です。
二人きりの甘い夜をと思ったわたくしの願いは彼の気まぐれで淫媚で羞恥にまみれた複数での淫らな夜に変わってしまったのです。
若い男性たちとの眠らない夜をお楽しみください。
第7作 21:00
フォトグラファー(高梨さん)との美術館での思わぬ出会いを綴った物語です。
都内にお住まいの方でしたら、この美術館のモデルとなった場所にはお心当たりがあるのではないでしょうか?
「第9作 第九 合唱付き」でわたくしは高梨さんと、コンサートホールでの思わぬ再会を果たします。
以上、現在msn<淑やかな彩> でアップしている新作までの簡単な説明になっております。
はじめてご覧になる方にもお役に立つかと思い、しばらくこちらの記事をトップに掲載させていただくことにいたしました。
新作まで全てをごらんになりたい方は順次お待ちいただくか、お手数ですがmsn版にお越しください。
追記:
誠に申し訳ございません。<msn淑やかな彩>は2006年8月末日をもって閉鎖いたします。
移転先は<shinobi淑やかな彩>となります。<msn淑やかな彩>でいただいたコメントを含め全てのコンテンツを移転する予定になっております。
誠にお手数ですが、<msn淑やかな彩>にリンクいただいておりましたお客様は、リンク先の変更をいただきますよう、宜しくお願い申し上げます。
閑話休題(インターミッション) 2
ムーンナイト・アフェアの作中なのですが、失礼いたします。本日「唐紅 14」にイラストを1点追加しております。
これはわたくしのプロフィールを描いてくださっている、
HAIREI様の作品に一部グラフィック処理をさせていただいたものです。
これから、旧作・新作を含めいくつかの作品に
このようなイメージイラストを加えさせていただく予定です。
ファンタジックな大人の絵本になれば・・・と思っております。
既にお読みになられた方も、ぜひ一度ご覧になってみてくださいませ。
ご紹介が遅れましたが、HAIREI様はブログをお持ちです。
こちらからどうぞ♪
追伸/次の作にもイラストをアップさせていただきました。
「ムーンナイト・アフェア 2」
「ムーンナイト・アフェア 4」
(よりイメージに近いものを新たにアップしました)
「ムーンナイト・アフェア 14」
(以前4にアップしていたものを移しました)
「唐紅 18」
「ムーンナイト・アフェア 16」
「ムーンナイト・アフェア 18」
「ムーンナイト・アフェア 20」
「オペラピンクのランジェリー 4」
(ディテールを変更いたしました)
「オペラピンクのランジェリー 2」
「唐紅 15」
「第九 合唱付き 3」
「第九 合唱付き 4」
「初雪 3」
「蝉時雨の庭 1」
「蝉時雨の庭 2」
「蝉時雨の庭 3」
「オペラピンクのランジェリー 3」
「10000アクセス記念イラスト by HAIREI様」
「初雪 11」
「21:00 5」
「21:00 7」
「初雪 13」
「初雪 17」
「唐紅 4」
「初雪 22」
「初雪 23」
閑話休題(インターミッション) 3
こんにちわ、梅の香が清しい季節になりましたね。「唐紅」「ムーンナイト・アフェア」と長編をアップし終えて、ようやくほっといたしました。とはいえ、現在新作としてmsnにアップ中の「初雪」もこの2作に負けず劣らずの長篇になりそうなので・・・お引っ越し完了までにはもう少しかかりそうです。
さて・・・作品紹介の3です。
実はわたくしのブログは別名<衣装責め物語>とも命名されておりまして(名付け親は柏木様です)。
せっかくですので一度は、わたくしがそれぞれの物語で着用していた服装とランジェリーについてまとめてみようと思います。なにかのご参考になればよろしいのですが・・・。
第1作 オペラピンクのランジェリー
『オペラピンクのレースのランジェリー・・・Tバックにブラにスリップにガーターストッキング。
黒の胸元の大きく開いたカットソーとスリットの深いタイトスカートがその夜の装いでした。』
初めて、夜も深い22時を過ぎてから訪れた地下のバーには、胸元の白い肌とのコントラストと緊張感が好きでわたくし自身の定番色にしている<黒>の装いに、標題そのままのランジェリーを身につけて行ったのです。
標題は、このブログを(msnで)はじめようと決めた時に、ふと思いついたものです。
なので最初にわたくしがその時に着ているものをご紹介する・・・という語りも偶然にはじまったものでした。いつしか物語の最初に着ているものをご紹介するというスタイルが、このブログの定番になりました。
第2作 蝉時雨の庭
『その日は紺のタイトスカートにピンクのノースリーブのカットソーにGジャンという少しカジュアルなスタイル。
インナーは紺地にカットソーと同じピンク色の花を刺繍したレースをつかったブラとパンティとスリップのセットにストッキング。 女友達と一緒のお出かけだし、どちらかといえば少しかわいいランジェリーを選んだんです。』
第1作でランジェリーの魔力を思い知らされたわたくしは、この夜のお出かけにはすこし可愛い・・あまりセクシャルな雰囲気にならないもの・・・を選んだつもりでした。
半年ほど前からうかがっていたジャズライブの会場になっているホテルの支配人の日比野さんとお客様の長谷川さんが・・・こんな罠を仕掛けているとは思ってもいなかったからです。
ピンクのノースリーブのカットソーはハイネックのものです。胸元をきちんと覆うデザインは・・・・理由はどうぞ本文でお確かめください。
第3作 過ぎし日の残り香
『今日はファッション系のクライアントとの打ち合わせがあったので、黒のシルクを何枚も重ねたエレガントなワンピース姿でした。
動くと透けるスカートや上半身に合わせて、インナーはシンプルだけれど上質な黒の薔薇柄のレースのセットを合わせています。柔らかなシルエットを出す為に一重仕立てにした繊細なレースでしたので・・・ブラとTバックのパンティ・ガーターストッキングの上に同じ素材のスリップを重ねました。 』
この日もお気に入りの<黒>を基調としたワンピースです。
ランジェリーはほとんどその日の気分と合わせるお洋服に依って選ぶ様にしております。スリップやキャミソールまでセットのものがほとんどですね。ランジェリーは秘めた・私的なお洒落ですから外からはわからないように・・・ひっそりと楽しむことにしております。
ですから、一度もそんなお話をしたこともない元の上司に、わたくしのランジェリーの趣味を知られていたと言われた時のショックは、計り知れないものがありました。
第4作 シースルー・ナイト
『今日はこの前に約束した通り下着は着けないで
祥子さんはパンプスだからパンストの直履きだけは許してあげるよ 』
閑話休題1でもご紹介したとおり、この物語は前作の元上司との食事のすぐ後のことです。透ける素材のワンピースが今日のファッションだと知らない年若いセフレが、無邪気に要求してきた<露出>スタイルでした。
都内の22:00のコンビニから幹線道路の信号を2つあまり・・・をこのスタイルで一人歩くことになるのです。
同じ衣装でも身につけるランジェリーでこんなにも羞恥を高める装置にされてしまう・・・そんな物語でした。
第5作 うたかたの夢
『わたくしは紺のタイトスカートにピンクのノースリーブのカットソーにGジャンという少しカジュアルなスタイルをしていました。
インナーは紺地にカットソーと同じピンク色の花を刺繍したレースをつかったブラとスリップ、ガータータイプのオープンクロッチのストッキング。さきほどのホテルのお茶室で、わたくしは揃いのレースのパンティを男性に持ち去られたままでした。 』
第2作 蝉時雨の庭の帰り道での出来事です。同じものを着ているのですが・・・ただ1枚、パンティだけを身につけていない・・はしたないスタイルで終電近い時間の地下鉄で自宅に向かうのです。
誰にも気づかれるはずはなかったのに、気づかれてしまったときに始まってしまった淫らな時間。これはそんな物語です。
朝出がけには、カジュアルでポップな感じだと思っていた姿だったのに・・・。
第6作 唐紅
『一睡もしないままでシャワーを浴びて・・・白いシャツと黒のタイトスカートのスーツ、ブラウスから透けないように白のレースのランジェリー、開いたシャツの襟元にパールをあしらった隙のない装いに着替える為だけに、今朝方一度帰宅をしただけでした。』
唐紅は<衣装責め>のお言葉をはじめていただいた物語です。たった一晩のお話なのですが・・・わたくしはこの後、数度様々な衣装を身にまとうことになります。
ちなみに朝着ていたのは、ジャン・フランコ・フェレのダブルカフスのシャツブラウスと一つ釦・ピークドラペルのスーツです。
『黒地に深紅から朱赤までの紅葉を散らした見事な友禅でした。
肩には月待ち月を浮かべた夜空のような、黄色と黒の大胆な柄の半巾帯が掛けられ、ところどころに遊ぶように白兎が浮かんでおりました。
黒塗りの乱れ箱の中は深紅の絹で覆われておりました。
赤の綾絹は長襦袢なのでしょう。紅葉の刺繍が施された半衿がつけられていました。
乱れ箱の端には赤の伊達締と数本の紐、赤の絞りの帯揚げと小振りの帯枕が並べられています。
彼がしなやかな指で引き上げた長襦袢の下にあるはずものは白の肌着・・・そう思っていた予想は見事に裏切られたのです。
深紅の綾絹の長襦袢の下に並べられていたのは・・・深紅のランジェリーのセットでした。
繊細なレースを使ったクォーターカップのブラジャー、Tバック、ガーターベルト。それに、白のストッキング。
わたくしのサイズで整えられたのであることは一目みてわかりました。 」
これは箱根の宿に着いてお食事の前に着せ付けられたお着物とランジェリーです。本来はこのような着方はしないのですが・・・望月さんの手で丹念に美しく着付けられてしまうのです。
もちろん着るだけで許してはいただけません。この見事な装いを一枚一枚剥ぐ毎に・・・淫らな責めが待っていたのです。
『運転手は立ち上がると、衣桁に近づき月光を集めたような白の長襦袢を取り上げました。 半襟までもが純白で、桜の花びらのような折り柄だけが上品に浮かび上がっておりました。』
運転手の望月さんの主である男性の責めが全て終わった後・・・彼がわたくしにどうしても着せたいと先ほどまでの着物とは別に用意してくださったものでした。花嫁衣装のような見事な綾絹の純白の長襦袢に包まれて、わたくしは彼に抱かれたのです。
『枕元には乱れ箱に初めて見るシャンパン・ベージュのサテンのランジェリーのセットと、バスローブが用意してありました。
30分後には濡れた髪はアップにしていたものの・・・昨晩ここを訪れた時と同じ装いに戻りました。』
全てが終わった朝・・・わたくしの枕元に用意されていたのは・・帰宅するために身につけるランジェリーのセットでした。早朝の温泉で身を清め、わたくしは帰り支度をしたのです。
第1作で出逢った3人の紳士と運転手さんは、初めての夜に約束してくださったように、出逢う毎に様々なランジェリーと衣装をプレゼントしてくださるのです。もちろんきちんと着せて・・・その上で・・・なのですけれど。
最新作「初雪(msn)」でも、様々な衣装とシチュエーションをプレゼントしてくださっております。
第7作 21:00
『一日をオフィスで過ごしたその日はゴールドのネックレスだけをアクセントに、細かいプリーツだけで構成されたベージュのワンピースを纏っておりました。
ランジェリーはアクセサリーに合わせて、ゴールドを思わせるサテンのセットを選びました。
シンプルなデザインのブラとパンティ。
それに少し長めの・・・まるでそれすらもミニマムドレスのようなスリップ。
ガーターベルトも同じ素材のシンプルなものでした。
雨を少し肌寒く感じたので、出がけにロング丈のトレンチコートを上に重ねたのです。 』
プレゼンも外出の予定も無く、クライアントのオフィスでの打合せと資料作成だけのこの日はリラックスしたスタイルをしていました。ワンピースはイッセイ・ミヤケのハイネック&ロングスリーブのもの。トレンチコートはラルフ・ローレンのものです。<柔>と<硬>を組み合わせたスタイルはベージュのワントーンでまとめました。
地味・派手といった感じのこんな装いで・・・高梨さんとの時間が始まるとは思ってもいませんでした。
トレンチコートとランジェリーという取り合わせのせいだったのでしょうか。
今現在、作中でもっともお客様からの人気の高い装いです。
第8作ムーンナイト・アフェア
『その日はカナリアイエローのブラウスに黒のタイトスカート。
同色のスパンコールをちりばめた黒のカーディガンに、黒ベロアのハーフコートを羽織っておりました。
インナーは白にイエローの大振りなレースの花がアクセントになったブラとTバックショーツ、そしてスリップ。
ストッキングは少し肌寒かったのでパンティストッキングを選びました。 』
このスタイルではじまった物語ですが、これはあくまで序章にしか過ぎませんでした。
なぜなら・・・長谷川さんとはこの夜お逢いできなかったからです。
『あの日頂いたランジェリーブランドのギフトボックスに入っていたのは、繊細な黒のレースを重ねたセットでした。
わたくしの乳房の上半分がそのまま露になってしまうようなハーフカップのブラと、ハイレグのTバックと・・・ガーターベルトにシーム入りの黒のストッキングでした。
ストッキングだけはなぜか2組入っておりました。1組を身に付け、もう1組はバッグの中に忍ばせてまいりました。
カードに指定されていた通りジャズライブの日と同じカナリアイエローのブラウスに黒のタイトスカート、同色のスパンコールをちりばめた黒のカーディガンに黒ベロアのハーフコートを羽織っておりました。
靴だけはストッキングに合わせてハイヒールを選びました。
黒づくめの彼と並んだら・・・襟元のカナリアイエローのブラウスだけが、夜空を彩る月のように見えることでしょう。 』
ランジェリーだけを長谷川さんからプレゼントされたものに変えて・・・わたくしは待ち合わせの場所に向かいました。
このランジェリーもその夜のうちに・・・なのですけれど。
以上、昨日までにアップさせていただいた物語の<衣装>でございます。
わたくしは女性ですので、自らの楽しみとして・嗜みとして、身につけるものを楽しんで選び・書かせていただいております。
ですが、意外と言っては失礼なのかもしれませんが、衣装やランジェリーについてご感想を頂くのは男性のお客様からの方が多いような気がいたします。
その日女性がどのようなランジェリーを身につけているか・・・は男性の方達の秘かなお楽しみの一つなのかもしれません。
実は、この物語に出てくださっている男性の方達もそれぞれ個性的な装いをされています。職業柄なのでしょうか、それともファッションなのでしょうか。そんなところも楽しんでいただけたらと思います。
<男性/ファッション篇>は皆様からのリクエストがございましたら、またこちらでご紹介させていただきます、ね。
思わぬ長い閑話休題(インターミッション)になってしまいました。
明日からは『第9作 第九合唱付き』をアップいたします。
これからもぜひ、<淑やかな彩>を可愛がってくださいませ。
閑話休題(インターミッション) 4-1
昨晩、ご覧いただいた方は驚かれたと思います。実は桜前線も近づいているのでテンプレートを夜桜のものに変えました。
桜の季節のひと月間だけ、こちらのテンプレートでお届けしようと思っております。
日本の花で綴られる季節の移り変わりはとても美しくて・・・わたくしは大好きです。
恒例となりました作品紹介です。
何をご紹介したらいいかと・・・悩んだのですが、今日は<わたくしが男性の方達と出逢った場所>をご紹介したいと思います。
閑話休題 1で簡単には触れているのですが、改めてロケーションについてのみご紹介してまいります。ちなみに・・・物語の中では明言はしておりませんが、わたくしが東京都内におりますので物語の舞台も自然と都内が中心になっていることを最初にお断りしておきます。
第1作 オペラピンクのランジェリー
もうタクシーでなくては帰れないのがわかっていたのだけれど、この時間のほうが騒がしいお子様たちはいないので・・・好き。
はじめてのバー・カウンターで一人、スツールに腰掛けてお酒をいただきました。
はじめて、3人の男性と出逢ったのは急な階段を降りた地下にある落ち着いたバーでした。カウンターとボックス席が4つ。腕の良いバーテンさんがカウンターに数人いらしてお酒の楽しめる上品で老舗の貫禄が漂うお店です。大人の街の知る人ぞ知る・・・そんなお店です。このお店が男性のなかのお一人の持ち物だと知るのは、もう少し後のことです。
「いつもの部屋に行く」
そう3人目の男性が運転手に告げると、静かに車は走り出しました。
エレベーターが止まったのはスウィート・ルームが並ぶエクゼクティブフロアでした。
4つある部屋の一つをカードキーで開けて・・・まるで女王様のように奥のメインベッドルームまでエスコートされました。
いつ連絡したのでしょうか。
部屋には先ほどのバーでわたくしが好きだといったバラが生けられていたんです。
バーの階段で仕掛けられた淫らな悪戯のはてに彼らがわたくしを連れて行ったのは、高層の一流ホテルのエクゼクティブ・スウィートでした。このお部屋は、明日から連載する初雪にも登場します。都心の夜景の美しい、上品なインテリアのお部屋です。
メインベッドルームが1つ・ゲストルームが1つ・それにリビングルームがあります。バスルームはそれぞれのお部屋に用意されていて、バスルームから見える景色も絶景です。
地下駐車場から専用のフロントを通って直通のエレベーターへ。最近ではエクゼクティブルームへのアクセスはほとんどこのような形が多いみたいですね。
第2作 蝉時雨の庭
この数ヶ月の間に恒例となったジャズライブを都内のホテルに聞きにいったんです。仲の良い女友達とふたりで。 都心にありながら敷地内に別棟のお茶室と離れ・木々に囲まれた庭を持つ閑静な佇まいが、わたくしたちのお気に入りでした。
都心にありながら広い敷地に池のある庭園と、書院造りの離れとお茶室のある・・・雅な雰囲気のホテルです。あまり一般向けに営業をしていないのか、ひっそりとした隠れ家のような場所です。お庭には桜の樹もあり・・・そろそろ蕾を膨らませていることでしょう。この物語はわたくしがライブにうかがうようになって5ヶ月目に起きたことでした。
まさか、ホテルのスタッフや周囲のお客様に特別の想いを抱かれているとは・・・思いもしませんでした。
石段を降りて植え込みを回り込むと瀟酒な引き戸の玄関がありました。
そっと引き戸を開け三和土に男性の靴と揃えてパンプスを脱ぐと、磨き抜かれた板の間を抜けて書院づくりのお茶室に入りました。
支配人が言ったように小さな中庭を挟んだ反対側の離れには明かりがともり男性ばかりのお客様が数人お食事をはじめたばかりのようでした。
お庭からそのまま飛び石を辿ってゆけるお茶室。外からの明かりだけに照らされたこの部屋でわたくしは辱められてしまうのです。一人のお客様と、指一本触れることのないもう一人の男性に。
第3作 過ぎし日の残り香
指定された待ち合わせ場所は、そのレストランの前でした。
お店は意外なことにチャイニーズレストランだったのです。
エントランスで支配人を呼び広い店内の中で用意されていたお席は、もっとも奥まったところにある個室でした。
ホテルのシングルルームほどの広さの部屋はレイアウトの関係か窓はなく、代わりに見事な敦煌を描いた有名画家の画が飾ってありました。
さほど大きくない四角のテーブルに黒漆に螺鈿の椅子が4脚、ジャガード織のテーブルクロス、プリントではなくゴブラン織の壁紙、清朝のものらしき壷に生けられたどうだん躑躅と竜胆まで、繊細で緻密なしつらえがなされていました。
わたくしの元の上司が転籍をした会社で立ち上げに携わったチャイニーズレストランの個室がこの物語の舞台でした。少人数で個室でお食事も、最近ではようやく定着してきた大人の楽しみ方ですね。
元の上司の気持ちに気づいていないわけではなかったので、個室に通されたときは正直どうしようかと思っておりました。まさか、ご自分の会社のお店であんなことをなさるとは・・・思ってもみませんでした。
第4作 シースルー・ナイト
待ち合わせはターミナル駅から少し離れた幹線道路沿いの住宅街なのです。
深夜に待ち合わせても人目につかない場所。
あまりに年の離れたセフレとの待ち合わせはわたくしでも外聞を気にしました。
車でわたくしをピックアップして激しく淫らな一時を過ごす年若いセフレとの待ち合わせは、いつも住宅街の交差点でした。いつも、さほど待つこともなく・・・彼と出逢える気軽な待ち合わせ場所。でも、それはセフレの一本のメールで羞恥に満ちた待ち合わせの場所に変わってしまったのです。
彼が入っていったのは真新しいラブホテルでした。
二人ではなく四人なのでパーティルームを選び彼がフロントに交渉している間も、エレベーターホールでは二人の先輩がわたくしの敏感になった身体の表面をさりげなく手でなでてゆきます。
「・・・んくっ・・・・ぁぁ・・・」
そして、この夜を過ごしたのは繁華街の中にあるラブホテルだったのです。セフレである年若い彼と愛し合うのにもっとも相応しい場所。でも、こんなに複数の男性と利用をしたことはなくて、エレベーターホールで待っている間も顔の見えないフロントの男性にどう思われているのかと・・・羞恥に苛まれたのです。
第5作 うたかたの夢
先頭車両のとても便利な場所の車両のはずですのに、まだ2、3の空席が残っていました。
いつもならお酒にも酔っておりますし、そういったお席に座らせていただくのです。
ですが、今日の少し短めのタイトスカートだったのと・・・パンティを着けていないままで・・・向かい側に男性のいらっしゃる椅子に座る勇気はありませんでした。
わたくしは車両の一番端の連結部にちかい場所に立つと、白ワインでほろ酔いになった気怠い身体を手すりに持たせかけました。
深夜の地下鉄の車両の中で行われた痴漢行為。「蝉時雨の庭」のホテルのお茶室でランジェリーを奪われたわたくしは、行きずりの男性達の脅迫に屈するしかなかったのです。
ターミナル駅に到着し周囲の乗客が動き出すのを見て、紺のスーツの男性は登り詰めた余韻にほうけているわたくしにバッグを持たせて連結部のドアの中に引き込みました。
麻のスーツを着た男性がわたくしに最後の淫戯を仕掛けたのは混んだ電車の中の仮の密室・・・連結部でした。もう一人の男性の協力の下でわたくしはこの夜2度目の射精を受け入れさせられてしまうのです。
と・・・全作の紹介をしたかったのですが、残念ながら今日はお時間がございません。
続きは折を見てご紹介させていただきます。
さて「第九 合唱付き」が終了いたしました。
msnで完了している物語は9作目のこの物語が最後です。
明日からは現在進行中の新作「初雪」を掲載してまいります。
これからもどうかわたくしを可愛がってくださいませ。
閑話休題(インター・ミッション) 2 ver.2
お久しぶりでございます。閑話休題です。HAIREI様のご協力により物語のシーンに合わせて掲載させていただいたイラストなのですが、実はアップ点数が20点を超えました。いままでは、アップ順でのご紹介でしたので・・・こちらでまとめて作品別にご紹介してみたいと思います。
第1作 オペラピンンクのランジェリー
「オペラピンクのランジェリー 2」
「オペラピンクのランジェリー 3」
「オペラピンクのランジェリー 4」
第2作 蝉時雨の夜
「蝉時雨の庭 1」
「蝉時雨の庭 2」
「蝉時雨の庭 3」
第6作 唐紅
「唐紅 4」
「唐紅 14」
「唐紅 15」
「唐紅 18」
第7作 21:00
「21:00 5」
「21:00 7」
第8作 ムーンナイト・アフェア
「ムーンナイト・アフェア 2」
「ムーンナイト・アフェア 4」
「ムーンナイト・アフェア 14」
「ムーンナイト・アフェア 16」
「ムーンナイト・アフェア 18」
「ムーンナイト・アフェア 20」
第9作 第九 合唱付き
「第九 合唱付き 3」
「第九 合唱付き 4」
第10作 初雪
「初雪 3」
「初雪 11」
「初雪 13」
「初雪 17」
「初雪 22」
「初雪 23」
Special Thanks♪
「10000アクセス記念イラスト by HAIREI様」
これからも、新しいイラストをアップする度に、閑話休題 2、閑話休題 2 ver.2 ともに新作をアップする度に情報を更新してまいります。
旧作にも「蝉時雨の夜」や「21:00」のように突然集中掲載をさせていただくこともございます。時たまチェックしてみていただけると、よりいっそう<淑やかな彩>をお楽しみいただけると思います。
ご紹介が遅れましたが、HAIREI様はブログをお持ちです。
こちらからどうぞ♪