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唐紅 18

くちゅ・・・ ストッキング越しの運転手の口戯は、わたくしの淫らな身体の反応を無視するかのようにひたすらに続けられました。
「いぁああ・・・」 
わたくしの性感帯は花びらや真珠のように・・・達したあと少しの間だけ感覚がわずかに鈍くなることもあるのです。 
なのに・・・足指の感覚は衰えることを知りません。
どれだけねぶられても・・新たな淫感をわたくしに送り続けるのです。

三つ編みにされた黒髪は感じ悶えるにつれて乱れてゆきます。
なのに総絞りの赤い帯揚げは緩むことなく、わたくしを紅の闇の世界に留めるのです。
「はぁぁあ・・・や・あぁぁ」 
運転手の口戯は小指に向かうほどに・・・淫らな感覚をより鋭くさせてゆくようなのです。
「僕が動かなくても祥子さんのアナルが勝手に締め付けて、ああ いいですよ」 
わたくしの腰を鷲掴みにし、ぐいっと根元まで塊を押し込んだ男性は・・・まるくまぁるく腰を回してゆきます。
「あ・・ああ・・い・・っぱ・い」 
根元に向けて太くなった塊は排泄器官を運転手の指以上に押し広げ、その長い先端でわたくしの内臓をかき混ぜるのです。
 
「ゆるし・・てぇぇ・・い・・くぅぅ」 
薬指を甘噛みしたまま・・・しごくように頭を上げてゆく運転手の愛撫に、わたくしはまた達してしまいました。
「まだ右足の愛撫さえ終わっていないのに。またいったのですか、祥子さん」 
ぴちゃぁ・・・男性の玉袋がわたくしの花びらから溢れる蜜で、はしたない音をたてるのです。
「これじゃ彼の望みに応えるまでに、祥子さんがいき狂ってしまいそうですね。ふふこんなに溢れさせて、僕のをつたって滴ってしまいそうですよ」
「あぁふぅぅ・・ああ・・・やめ・・て」 
男性の密着した腰を揺する様にされるだけで、花びらはくちゅくちゅと音を立て真珠までもが悦びを生み出すのです。
「彼はね、祥子さんのストッキングに包まれた脚を楽しみにしていたんですよ」 
ひとしきり快感にひくつく身体を楽しむと、男性はまたゆっくりと抜き差しをはじめました。
「足指だけじゃなくてね、ふくらはぎや膝の裏や愛液で濡れた太ももの内側まで・・・その口で愛撫したいとね」 
焦らすようにゆっくりと抜き、自らが開発した場所を犯し抜く権利があるといわんばかりに・・・ゆっくりと押し込むのです。
「ゆる・・し・て・・」 
男性が口にする運転手の破廉恥な欲望は、赤い帯揚げの目隠しのせいで、増幅されてゆく快感を強い媚薬に変えてゆきます。
「ゃあああ・・はぁああ・・だめぇぇ・・」 
押し広げられる動きではなく、内臓を・・・アナルの内壁を刮げとるかのような男性の動きは、新たな刺激となってわたくしを襲います。
「どれだけ祥子さんにいただいた破れたストッキングを喜んでいたことか なぁ」 
明らかに動きを早めながら運転手に問いかけるのです。
「やぁぁ・・ゆる・し・・て・・また・・いき・ま・す・ぅぅ」 
運転手は答えるかわりに小指と薬指を同時に口に含み、その狭間を舌で愛撫したのです。
敏感な指先を軽く噛み狭間をねっとりと舐め回す舌使いがわたくしを追い込むのです
「あぁぁ・・・い・・くっ・・」 
男性に貫かれ抜き差しされたままでの3度目の絶頂は、それまでと違う深い波でわたくしの理性をさらってゆくのです。
「そんなに感じて、締め付けたらだめじゃないですか 祥子さん」 
ぱん・・ぱん・・男性の腰の動きが早まります。
「おねが・・い・・もう・・ゆるし・・て」 
小指から土踏まずを通ってアキレス腱をねぶり、ふくらはぎに舌を這わせて膝裏の薄い皮膚を吸い上げるのです。
「あぁあああ・・・やぁ」 
太ももをひくつかせるほどの・・・立て続けの絶頂がわたくしを打ちのめしました。

脚の力はとうに抜け落ちていました。
腰にあてがわれている2つの枕がなくては、男性に貫かれているはしたない姿勢を保つことすらできなかったでしょう。
「っく すごい締め付けだ。僕もいってしまいそうですよ 祥子さん」 
男性にも2度目の絶頂が迫っていました。塊がまるで排泄器官であることを忘れた様に・・・いままでにない早さでわたくしを抉ってゆきます。
「はぁ・・ん・・んん・・やぁぁ」 
ようやく右脚を解放されたと思いました。
でもそれは左足指への新たな刺激でしかなかったのです。
運転手は今度は親指から甘噛みを加えた口戯で、わたくしを責めるのです。
「おねがい・・・もう・・いかせ・ない・・で・・ゆる・し・て」 
右足の愛撫の記憶と、初めての刺激に敏感になった左足が、アナルと胎内とを耐えられないほどに淫らに変えてゆきます。
「ああ、いきそうだ 祥子さん」 
まるでノーマルな性交のような激しさで男性はわたくしを犯すのです。
「あああああ・・・いく・・ぅぅ・・ぅ」 
左足の薬指を吸い上げられた瞬間に、わたくしの性感は意識を白く飛ばすほどに高められ・・・一気に頂きに押し上げられてしまいました。
「いくっ・・・あぁ」 
短く喘ぎ声を上げた男性はわたくしの腰を引き寄せ、アナルの奥に熱い精液を何度も何度も叩き付けるように吹き上げました。
熱い・・・内臓に直接注ぎ込まれた精液の感触だけを最後の記憶に、わたくしはまた意識を失っていたのです。

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「祥子様 大丈夫ですか?」 
次に意識が戻ったのも、やはり運転手の腕の中でした。

帯揚げの目隠しは解かれ、わたくしの身体を彩っていた深紅のランジェリーは全て脱がされて・・・一枚の浴衣を着せかけられておりました。
「ありがとう あなたがしてくださったの」 
高く上げさせられていた喘ぎ声のせいで、声はほんの少しハスキーになっていました。
ゆるやかに打ち合わされた浴衣の前を掻き合わせて、わたくしは上体を起こしました。
「どうぞ これをお飲みください」 
運転手が差し出したのは、あの梅酒を薄く水割りにしたグラスでした。
「ん・・」 
・・っく・・んっく・・ 冷たいグラスが喉の乾きを意識させ、わたくしは一気に甘露な液体を飲み干してしまいました。

部屋はあの奥の間でした。
すでに居間との間の襖は締められ、梁にかかっていた縄も片付けられておりました。
衣桁には、わたくしが着せられていた黒地に紅葉の柄の友禅と月待ち月の帯が、一幅の絵のように掛けられておりました。
「起きられますか? 温泉にはいられてはいかがでしょうか。浴室のご用意はできております」 
グラスを受け取った運転手がそう勧めてくださいます。
「あの方は?」 
予告通りに・・・わたくしを1人で貪り尽くした男性の姿が、その部屋にはありませんでした。
「そちらの部屋に 満足しておやすみになっておられます」 
運転手の視線が襖の向こうを指し示すのです。
「でしたら、温泉にいったらお起こししてしまうわ」 
浴室は居間として使っていた部屋から、廊下を抜けた左側の脱衣室・・・のはずでした。
「いえ、どうぞこちらから」 
わたくしの手をとって立たせると、運転手は押し入れだと思っていた襖の1枚を・・・すっと開くのです。

そこは鏡台のあるあの部屋でした。
「ゆっくりとあたたまっていらしてください。お部屋に戻られるときもこちらから、いってらっしゃいませ」 
脱衣室への襖を開け脱衣室へと案内すると、運転手はわたくしを1人にしてそのまま鏡台の部屋へ残りました。 コメント
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