ムーンナイト・アフェア 16
「ふふ あの夜から、その言葉を祥子に言わせたかったよ」逝き果て力の抜けたわたくしの腰に指を埋める様に押さえながら、男性はなお腰の動きを止めませんでした。
「祥子は従順で極上のMだ。淫らな告白をするだけで、こんなにひくつき逝き果てるとはな。なかなかいないぞ。こんなにアナルをひくつかせ、入れている僕までいきそうにさせる女はな」
淫らな男性の言葉さえ、快感で真っ白になったわたくしの脳裏には届かなかったのです。唯一自由を許された腕だけが、きつくベッドカバーを掴んでおりました。
今夜幾度目の絶頂を迎えたのかすらも・・・もうわからなくなっていました。
ただ男性から送り込まれる快感に、我を忘れて溺れることしかできません。
「はぁ・・ぁぁぁっ・・ん」
いままでこんな風にアナルを犯され逝き果てたのは、複数の男性の方達に弄ばれた時だけでした。たった1人の男性にここまで深く、身体の奥に潜む淫らな欲望を引き出され続けたのははじめてのことだったのです。
「誰がいっていいと許した! 祥子!!許しも乞わずにいくとはな、この淫乱!!」
わたくしが絶頂を迎えきつく男性を締め付けても・・・彼はまだ達してはくれませんでした。
いままで以上の早さで、わたくしのつるつるとしたアナルの内壁の収縮を、熱く堅い塊で突き崩し続けておりました。
激しい動きは、身体の下敷きとなったGカップの乳房を荒い織りのベッドカバーに擦り付け・・・縛り上げ・絞り出されて敏感になったバストの性感を嬲るのです。
「あん・・っくっ・・もうしわけ・・ありま・せ・・ん」
絶頂の波がわずかに引いて微かに表れた理性は、男性の叱責の声に無意識の内に・・・すすり泣くような声で・・・従順なMとしてのお詫びの言葉を紡ぎ出したのです。
「すっかり奴隷としての言葉遣いが身についたじゃないか、祥子」
「いやぁぁぁぁ・・・」
思わず漏らした言葉の持っていた意味を指摘し・・・わたくし自身の口からわが身を貶めてしまった事実を語っていると・・・男性の言葉は思い知らせるのです。
わたくしと交わるために、様々なことを試みられた男性はたくさんいらっしゃいました。
ただ、自らをSだと仰る方の手によってお道具までを使われ、快楽に苦痛を混ぜ込み・・・たったお一人でわたくしの羞恥を煽り何度も登り詰めさせた方ははじめてだったのです。
SMと言われる行為とその手管は、わたくしの心まで蝕みはじめておりました。
「今夜拡張したばかりのアナルで何度いったんだ? 答えてみろ!!」
そして・・・答えられるはずもない質問を繰り返すのです。
「あっ・・んふぅ・・・わかり・・ませ・ん・・あぁぁぁ・・ぃぃぁあん」
男性の指でくじられれているときから? 玩具で嬲られているときから? 挿入のために複数の指で弄られているときから?
「ぁぁ・わからない・んで・・ぇすぅぅぅ・はぁあん・・もう・・ゆるし・・てぇぇ」
過去に幾度かアナルも犯されながら達した経験があってさえ、数え切ることなどとうてい出来ないほど逝き・・・いままた・・・新たな頂上に押し上げられはじめていたのです。
パシィッ・・・ スパンキングの音が響きます。
「ひぃぃっ・・」
白く張りつめたお尻に男性の茂みを感じるほどに深く押し入られたまま、右の膨らみに痺れるような痛みが走るのです。
握りしめた指はベッドカバーをくしゃくしゃにたぐり寄せ・・・わたくしの身体は思わず男性の塊をきつく締め付けてしまいました。
「くっ・・ わからないなら『ご主人様申し訳ありません』だろう!! もう一度言うんだ祥子!」
わたくしの中で塊はひくひくと大きく脈打つようにのたうちました。
「・・はぁあん・・ごじゅじん・さぁまぁ・ぁぁ・・もうしわ・け・ぇ・・ございません・・・ぁぁぁ」
答えはじめるとすぐにアナルを突き入れる動きを再開するのです。
「だらしないな、祥子。いった回数すら覚えてられないなんて!! あとでお仕置きだな。そう言えばお仕置きも何度目になるかな。覚えているか、祥子!」
言葉責めは・・・奴隷への主の言葉の色合いをますます強めてゆくのです。
「・・ゆるし・・て・ぇ・くださぁ・・ぁひぃぃ・おぼ・・えてぇ・ない・・ですぅぅ・・ごしゅじんさまぁぁぁ」
今宵待ち合わせをしてから・・・2回?それとも3回? あぁ・・もうわからない。
「そうか、淫乱奴隷の祥子はお仕置きされたいのか? お仕置きで感じるいやらしい女だからな!! どうなんだ 祥子」
「ぁふぅぅ・・んぁぁ・・いぃぃ・・ちがいぃぃますぅぅ」
お仕置きをわたくしが望んでいるなんて・・そんなこと。
「しないぃ・・でぇぇ・・・おしおきぃ・・ぃい・・やぁぁぁぁ」
アナルの責めが重なるほどに、声が一音・・また一音と高くなってゆくのです。
「あぁぁ・・・ゆるしてぇぇ・・・ごしゅ・・じん・・さまぁぁぁ」
「ふっ そんなにお仕置きが嬉しいか、祥子。くれてやる!! これで逝くんだ!!」
ヴィィィ・・ 微かなモーター音に気づく間もなく、ツインローターを二つとも・・愛液が止まらない蜜壷へ・・・男性の指が押し入れたのです。
「だぁ・・めぇっ・・はぁあああ・・いっちゃぁうぅぅぅ」
放置され疼き切った花びらの奥への刺激と、アナルを行き来する一層太さを増した男性の塊が・・・荒々しく内臓を抉る動きに・・・わたくしは一気に押し上げられてしまったのです。
「肉壁ごしの振動がたまらないな! くっ・・いくぞ祥子!!」
男性は嘲るように一言漏らすと、わたくしの内臓に熱い精液を叩き付けたのです。幾度も・・・幾度も・・・。
「あぁぁぁ・・・・いっ・・くぅぅぅぅ・・・」
胎内よりもリアルな射精の衝撃がわたくしの両肩を浮き上がらせ・・・蜜壷の中のローターを・・まるで卵を生む様に押し出させたのでした。
男性はゆっくりと・・・ローションと精液にまみれた塊をわたくしのアナルから抜き取りました。
そして自らベッドサイドのティッシュで拭うと・・・足元にころがったローターを拾い上げ同じ様に拭ったのです。
わたくしは上半身をベッドにもたせかけた俯せの姿のまま・・・喘いでおりました。
ベッドカバーを掴んでいた指さえも弛緩し、顔の両脇にただ投げ出されていたのです。
逝き疲れて・・・自ら身を起こし・精液にまみれているはずの狭間を拭う気力さえなくしておりました。
「祥子 大丈夫か?」
男性の冷たい指先で腰を掬われて・・・ようやくベッドの上に仰向けに横たえられました。
脚元に回りガーターベルトの留め具を外すと、力の抜けた足先からするするとシーム入りの黒のストッキングを脱がしていったのです。そのまま腰に手を回し背にあるガーターベルトのクリップを外して・・・胸縄だけの姿にしてしまったのです。
わたくしの上半身をベッドに座った男性の膝に引き起こすと・・・ねっとりとした汗で額にはりついた黒髪をかきあげ・・・重ねた唇から冷たい水を口移しにくださいました。
「・・んくっ・・んくぅ・・」
声を上げ続け・・芯から悦楽を引き出された身体は、まだ微熱をもったように火照っていました。少しひりつく喉に口移しのミネラルウォーターは甘露そのものだったのです。
「さすがに疲れただろう。ふふ あんなに強情を張るからだよ、祥子」
責めを終えた後の男性の言葉が・・・いつしか変わっていました。
確かに紳士になり・・・優しく労る口調なのです。ただ彼はもうわたくしを<祥子さん>とは呼ばなくなっていたのです。
「もっと奔放に快感を貪ればいいんだ。他の女達はもっと早くから淫らな言葉を自ら口にして快楽をねだるものだがな」
「できません・・・そんな・こと・・」
ふふ・・・含み笑いさえいままでとはなにか違うのです。
上から見つめる男性の優しい表情が眩しくて・・わたくしは胸を覆う手に力を込め・・・太ももを一層強く寄せ合わせたのです。
「そんなところが、一層そそるんだよ。隠語をあからさまに口にするような女達と違ってね」
男性の視線がわたくしの身体の表面を・・・這ってゆくのです。
「アナルをあんな奥まで犯された後でさえ、そんな風に羞恥の姿を見せるところもね。手で覆うと赤い縄が一層映えるよ。また手を後に括ってやりたくなる」
「お願いです・・手はくくらないで・・おねがい」
手首にはうっすらと最初の責めの縄痕が残っておりました。また自由を奪われたまま・・・淫らな責めを与えられる恐怖に・・・男性を濡れた瞳で見つめ哀願の言葉を口にしてしまったのです。
- 絵
-
このアレンジ・・・さいこー!ですね。
元絵がそもそも横だったのか・・・と思わせるくらいに。
半ば放心状態で倒れ臥す女・・・雰囲気が伝わってまいります。
2006/02/25 15:12| URL | 柏木 [Edit] - 祥子様
-
イラストが入って凄く素敵な感じになりましたね。
柏木様が仰られるように雰囲気が・・・・・。
祥子様・・・素敵です。
2006/02/25 18:25| URL | 桜草 [Edit] -
柏木様 ・ 桜草様
ありがとうございます。
イラストを描いてくださったHAIREI様も喜んでくださると思います。
物語は読んでくださる方それぞれにイメージを持っていらっしゃると思います。
そのイメージの一端をビジュアルに出来たらとはじめてみました。
雰囲気を楽しんでいただけたらうれしいです。
2006/02/25 20:54| URL | 祥子 [Edit] - とても官能的で。。。
-
感じちゃいました。
ブログへ来てくださってありがとう。
2006/02/26 00:39| URL | しずく [Edit] -
しずく様
わたくしのほうこそ・・・
いらしてくださってとてもうれしいです。
また お時間のある時にでもお越しくださいね。
お待ちしております。
2006/02/26 10:09| URL | 祥子 [Edit] -
最近は暇が少なく、たとえ暇になっても気力が薄れてしまってご無沙汰状態になってしまっているのですが、移転してから一段と色情濃くなっていますね。
(移転してから初の書き込みになってます)
もっと感じたい。その力が薄れてもやはりそう想うのは所詮人間も動物だから。
そんな事実を胸にこれからも訪問続けさせていただきます。
2006/02/26 13:30| URL | 淫牡乃歓 [Edit] -
淫牡乃歓様
こちらでコメントを頂くのは初めてでしたでしょうか。
お久しぶりでございます。
お忙しいようでしたが、お身体は壊されておりませんか?
わたくしのところで・・・男性としての一時を楽しんでいただけるのなら、ブログを書かせていただいているものとして何よりの喜びです。
これからも、こちらでもよろしくお願い申し上げます。
2006/02/26 15:38| URL | 祥子 [Edit]
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