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初雪 16

「そろそろ頃合いのようですね」
わたくしの身体を窓の方に向けるのです。目の前には硝子越しに都心の夜景がきらめいていました。
「ここに上がってください。祥子様」 
先ほどの台に、わたくしの膝を誘うのです。
わたくしは手首を縛められ・・・吊り下げられておりました。
氷責めで、先ほどから力の入らなくなっている身体をシェフに助けられて・・・膝立ちで・・・台の上に登らされたのです。
「脚を開いてください。祥子様、もっとです。」 
3人の男性に背を向けて・・硝子に映る乱れ髪のわたくし自身のはしたない身体を見つめさせられながら・・そろり・と脚をひらくしかなかったからです。
「もっと!!」 
バシッ・・ シェフのあの大きな手がわたくしのヒップをスパンキングするのです。
「ひ・・っ・・」 
小さく悲鳴をあげて、わたくしは肩幅ほどに膝を開いたのです。
「身体を倒して。そう、窓にその破廉恥な巨乳を押し付けるんです」 
シェフの手で背を押されてわたくしは冷たい窓ガラスに・・・Gカップの白い乳房を・・・乳首を押しつぶすように押し付けられてしまったのです。
「窓の外からみたいもんだな」 
石塚さんがつぶやきます。
「超一流ホテルのメインダイニングの窓に、両手を吊られて裸でバストを押し付けて跪く女の姿が見える。近くに高層マンションでもあったら・・・大変ですね」 
山崎さんがさきほどのTバックを手に・・・わたくしのはしたない様をあえて言葉にするのです。
「いやぁ・・・」
「もっとです!」 
バシッ・・ 2度目のスパンキングが飛びました。膝を窓際の台ぎりぎりまでシェフの手で下げさせられ・・・背を反らす様にして上体を倒させられたのです。
「あぁまるで蜜がけした果物のようですね。ぷっくりと膨れて美味しそうだ」
「一口楽しみたいね」
「そんなことをしたら我慢できなくなってしまいますよ」 
なんのことを言っているのでしょう。
「今夜のメインディッシュです」 
シェフの指がわたくしの柔らかな合わせ目をぱっくりと開いたのです。
 
「だめ・・・ぇ・・」 
背面の3人にはわたくしの恥ずかしい部分が丸見えになっていたのです。バストが窓に押し付けられる冷たさばかりに気を取られて・・・腰を突き出した姿勢になっていることに気がまわっていませんでした。
とっさに姿勢を戻し・・膝を合わせようとしました。
「そのままです!!」 
バシッ・・ 3度目のスパンキングが白いお尻に飛びます。
「ゆる・・し・て・・・」 
戻しかけた膝をシェフの手で前よりも開かれ・・・背をしならせるように反らせた姿にされてしまいました。手を括られ・・・吊られているために、わたくしは夜景の窓に映る自分の姿と・・・4人の男性の視線から意識を逃がすこともできなかったのです。
 
「美貴様、どうなさいますか?」 
シェフの指はわたくしの花びらを触れるか触れないかの繊細な指使いで嬲りながら・・・問いかけるのです。
「いいんですか?そんな風に聞いて。今夜は祥子さんを独り占めしたいと先ほど仰っていたじゃないですか」 
ふふ・・欲情の絡んだ含み笑いが響きます。
「そうしたいのはやまやまですが・・・皆様もそろそろ限界かと思いまして」
「はは バレバレですね。見るだけじゃ我慢できなりそうですよ」
「わたくしだけ楽しませていただいてお三方とお部屋に戻られたら、祥子様を酷くお責めになりそうな予感がします」
「そうだな。朝まで寝かせないかもしれない」
「祥子様も消耗なさってますから、どうですか。ここで皆様も楽しんでいかれませんか?」
「やぁぁ・・・」 
ホテルのメインダイニングで・・・こんな淫らな姿を晒すだけでは飽き足らず、シェフだけでなく3人の男性達にも犯されろというのです。
「明日は早めに出る予定なので、ここで僕たちも満足させてもらえるならその方がありがたいですね」 
美貴さんがまるで深夜のルームサービスを頼むかのような口調で言うのです。
「お一人一品ということでしたら、いかがでしょう」
コメント
こんばんは
どきどきですねぇ~
それに 素敵な表現にうっとり・・・( 〃∇〃)
祥子さんのように きれいな言葉使いをしなくては・・・と思いました^^;
日頃から・・・ですよね^^;;;

あと・・・リンクさせてくださいね(*^-^)

2006/03/24 20:07| URL | 月うさぎ  [Edit]
NoTitle
こんばんは。

前の首輪の跡を隠すためだったのを失念してました。それにしても、ベルベット・チョーカーの首輪、にくいですね。

いよいよメインダイニングでのクライマックスの開始のようです。前はハーフミラーのようなガラス窓に映り、後ろは完全に曝され、祥子さんはいやがうえにも高ぶっているのでしょう。柔らかな合わせ目が、ぬめぬめと誘っている様が目に浮かびます。

氷責め、映画の「ナインハーフ」でしたか。Nine and a Half Weeks、実は待ちきれなくて、ペーパーバッグが日本で発売されたとき、読みました。ところが英語で読むと全く臨場感がなく、結局拾い読みで終わり、ナーンダでした。それで翻訳も映画もパス。
改めていま氷責めのシーンを探してみましたが、見つかりませんでした。私が捕まった要約文の出だし。やはり味気ないですね。
The first time we were in bed together he held my hands pinned down above my head. I kiked it. I liked him. ・・・・

ますます続きが楽しみです。


2006/03/24 21:03| URL | masterblue  [Edit]
バスローブ
入浴のあと、バスローブを着ているとホテルにいるような気分になります。バスローブの紐で手を拘束してはじめるのが好きです。

2006/03/25 09:13| URL | yamatan  [Edit]
花開いて・・・
今日の気候で昨晩3分咲きだった桜が、もう5分咲きに・・・・
もう少しゆっくり開いてと お願いしたくなってしまうのは
わたくしの未練なのでしょうか。

月うさぎ様
そんな風に言っていただけるなんて恐れ入ります。
これはわたくし個人の考え方なのですけれど
一定の年齢を迎えた女性にとって<言葉遣い>は
女の格を表してしまうと思うのです。
性差とかいうことではなくて、美しい方の唇から溢れる言葉は
やはり美しい方が素敵だと・・・信じておりますので。
ほんの少しのことです。同じことを言うのにこう言えば綺麗に聞こえる。
そんなことを心がけるだけで、きっとわたくしの年齢には
月うさぎさんはとても素敵な女性になれると思いますわ。

masterblue様
「ナイン・ハーフ」・・・こちらのお話では映画で評判になった氷責めのシーンを取り上げましたが、わたくし個人としては邦訳版が心に残っています。
あの中では、主人公の男性はSだとは一切言わないんですね。ただ、出逢った彼女に圧倒的な存在感で君臨してゆく。9週間を過ぎた水曜日の朝、彼を想うあまり涙が止まらなくなった彼女の・・・心と二人の繋がりに衝撃を受けました。
「O嬢の物語」のラストのような・・・全てを委ねることを試されている女性。自立した女性がそういう存在へ変わって行くことへのとまどい、を感じた作品でした。残念なことに映画版では単なるセクシャルな表現ばかりしか取り上げられてませんでしたが。

評価の分かれる作品ですが、わたくしにとっては大好きな作品の一つです。

yamatan様
バスローブ。あの肌触りはこれからの季節気持ち良いものですね。
タオル素材だから手首に痕も付きにくいですし、ふふふ。
そうして・・・女性を夢中にさせてらっしゃるのね。


2006/03/25 17:55| URL | 祥子  [Edit]
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