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初雪 64

「祥子様、お許しください。のぼせてしまいそうです」
軽い・単純なタッチの繰り返しだけ・・・なのに、望月さんの表情には淫楽に耐える苦悶の表情が浮かんでいました。
「のぼせてしまう?もうそんなに暖まったのですか?」
確かに望月さんの身体は、わたくしの背に当たる脚も身体を預けている胸も・・・充分な熱を蓄えていたのです。わたくしはだからといって、彼から指を離すことはいたしませんでした。かわりに刺激を強めるのではなくて・・・やわやわと纏い付かせる様にして塊に指を沿わせていったのです。
「その縁の岩に腰掛けて少し休まれたら?わたくしはもう少し暖まりたいわ」
「そうさせていただきます」
望月さんは立ち上がると、浴槽の縁を構成する岩の一つに腰掛けます。 
彼の目は・・・腰を覆うためのタオルを・・昂った塊を隠すためのタオルを探していました。でもそのタオルは、先ほど彼が浴槽に入って来た場所の床に・・・置かれていたのです。とても手を伸ばしても取り上げることなんてできません。

「なにをなさるんですか。あぁ、ぁ」
わたくしは彼の昂りに・・・自ら顔を伏せたのです。
くぷぅぉ・・・ わたくしの唇より熱い塊を喉奥までゆっくりと飲み込んでゆきました。
ちゅ・・くぅぅ・・・ 濡れた望月さんの茂みに鼻が付くほどに含むと、今度はゆっくりと唇を引くのです。口内では、舌で先ほどまで指で撫でていたように裏筋をなぞりながら。
「あぁ 祥子さま」
塊から離れそうになるわたくしの唇を無意識にでしょうか・・・追いかけるように、腰を突き上げてまいります。
ぺちゅ・・ぺちょ・・ 唾液で濡らした唇を軽く開いて敏感な先端に触れると、そのまま顔を左右に振るのです。わたくしの左手はすでにひんやりとし始めた皺袋にやわやわと触れていました。
「いい 祥子さま。いいです」
岩を掴む望月さんの指に力が入っているようです。視線に入る彼の指の関節が、僅かに白くなっているのです。掛け流しの湯の音が彼の声もわたくしの立てる淫らな音も・・・外には漏らさないようにカムフラージュしてくれました。
ぺろぅっ・・・ぷちゅぅぅ・・・ 右手を塊に沿えると先端をからかりの裏側まで・・・先ほど浴槽の中で指でなぞった様に舌を這わせていったのです。
ちゅぷぅ・・くちゅ・・ 塊はひくひくと震え先端からは・・先走りの滴が滴り、わたくしの唇を濡らすのです。花びらのように開いた唇を添えて・・今度は先端を舌で嬲りながらゆっくりと塊を含み出し入れをはじめたのです。深く・・・時に浅く・・
「なんて 唇なんですか」
望月さんの手がわたくしの頭に添えられたのです。そして遠慮がちに力を加え始めたのです、わたくしを誘導するように。
わたくしの動きにつれて温泉の湯がゆらゆらと揺れるのです。
ちゅぽ・・・ちゅく・・ 温泉ほどに熱い唾液を口内に溜めて、わたくしの舌は幾度もいくども彼の塊の上を舞ったのです。
望月さんの塊が滴らせる粘液はわたくしの唾液と混ぜ合わされ・・・口腔を彼の香りで満たしていくのです。
「あぁ だめです」
唐突に彼の手がわたくしの頭を塊から引き離したのです。

ん・・くっん・・ わたくしは口内に満たされていた液体を飲み込んだのです。
「だめ?」
望月さんへのご褒美のつもりでした。共に入浴することを躊躇うほどの望月さんの淫情を、ふたりきりの時間になら果たしていただけると思ったのです。
そして・・・この行為は彼のためだけではなかったのです。一方的に嬲られ続けていたわたくしの秘めた欲望を満たすためでもありました。だから・・・きっとはしたない表情をしていたに違いありません。
首を傾げて彼を見上げ・・どうしてここで止めなくてはならないの、と眼で問いかけたのです。

「こんなのはいやです」
岩組みの縁から浴槽へと・・・望月さんは身を沈めました。今度はわたくしを横抱きにするようにして。
「お気持ちはうれしいです。このまま祥子様を連れ出して二人きりになれるなら我慢なんてしません。でもこの後・・・ですからこうして祥子様を抱きしめて暖まれるだけで充分なのです」
寄り添う様に・・・耳元に囁くのです。
「祥子様、一つだけわがままを聞いて下さいますか?」
こくん・・と頷いたわたくしの唇は、抱きしめられたままで彼に奪われていったのです。

「お身体を流しましょう」
優しくうっとりと重ね続けた唇を離して、望月さんがわたくしの身体を引き起こしました。
「自分でいたしますわ」
このまま彼に身体に触れられたら・・わたくし・・・
「いえ、させてください」
わたくしを先ほど彼が使っていた洗い場へと連れて行きます。
「そのまま立ってらしてください」
手桶にバラの香りのバスバブルを作り、柔らかなスポンジに取り上げたのです。
わたくしの首筋から暖かな泡をやさしく順に載せてゆく様に・・・スポンジを動かしました。
「ん・・ぁ・ぁ・」
彼の手はわたくしの腕を指先までなぞると、背中を腰の頂まで・・・そして左右の乳房をまぁるく円を描く様に撫でてゆくのです。
「脚を開いてください」
望月さんは先ほどよりもたっぷりと泡を取り上げて・・・わたくしの剃り上げられたばかりの白い丘に優しく触れてゆきました。
「・・ぁっ・・・」
茂みを無くした秘め所は、ふんわりとやさしいその感触さえもダイレクトに伝えるのです。わたくしは左手の甲で唇を被いました。
「沁みますか? 祥子様」
思わず漏れた声に手を止めて、跪いた望月さんがわたくしの顔を見上げます。
「いいえ。あの・・違うの。大丈夫です」
感じてしまって・・・思わず漏れた喘ぎだとは言えませんでした。
「よかったです。すぐ側で見ていたのですが、石塚様の手はほんの僅かも祥子様を傷つけてはいなかったので。知らないところに傷が付いていたのかと思ってしまいました」
望月さんの手はその間もゆっくりと、わたくしの脚へとスポンジを動かしてゆきます。
「石塚様はあのように剛胆に見えて、実はあの方達の中で一番繊細で器用な方なのです。石塚様がなさると仰らなかったら、私が替わりにさせていただいておりました」
わたくしの身体を全て泡で包まれると・・・立ち上がってゆっくりと首筋からシャワーをあてはじめたのです。
背中の側を腰から足首まで・・・そしてわたくしの顔をあおのけて・・肩から両の乳房・・白い腹部へ・・・。
「頬ずりさせていただいてもいいですか?」
跪いて目の前の泡をシャワーで流して・・・遮るもののなくなった太ももの合わせ目から望月さんの視線は動かなくなりました。
「・・いやぁ」
言葉とは裏腹に、わたくしの手は彼の髪を促す様にかき抱いたのです。 コメント
昨日の「オペラピンクのランジェリー」を読んで、
ほんの少しだけ祥子さんのことが分かった気が
します。

女性として歴史を重ねてこられて今の祥子さん
が素敵であるということ。

でなければ官能の宝石のような言葉を綴れる
はずがありませんから。

2006/05/16 22:09| URL | eromania  [Edit]
どぅも(=゜ω゜)ノデス
履歴からきちゃぃますた:*:・テレ(*´エ`*)テレ・:*:

ゅずもJAZZsμ(●´ェ`●)κi
車でも聞いてますょ♪

あっ!ちなみに今もPC書きながら
聴いてたりします。・∵(*´ω`*)∴∵・゚。

ゅずは【マイルス・デイビス】がぉ気に入りなのです☆〃

よければマタゅずのブログに遊びにぃらしてくださぃ
йё━(○´エ`)(´エ`●)━♪

2006/05/17 00:45| URL | ゅず  [Edit]
朝からの雨がようやく上がったようです
慌ただしく過ぎた時間の狭間でようやくお返事ができます。
遅くなってしまって、申し訳ございません。

eromania様
本編だけでなく、新しいカテゴリもお読みいただけたのですね。恐れ入ります。
女性として・・・人として時を重ねなくてはならないなら
できるだけ豊かな時を重ねたいと心がけてはおります。
これからも・・・・。
精進いたしますので、ずっと可愛がってくださいませ。

ゅず様
訪問だけさせていただいて、コメントも残さず失礼いたしました。
JAZZを聞きながらお仕事♪出来たらいいのにとほんとうに思います。
時々ブログの原稿を行きつけの珈琲専門店で書かせていただくのですが
BGMのJAZZやクラシックが、思考をクリアにしてくれているのを
とっても心地よく感じてしまいます。
ゅず様もブログにも伺わせていただきます。
お時間のある時には、是非お越し下さいませ。

2006/05/18 15:09| URL | 祥子  [Edit]
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