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唐紅 12

「あん・・・」 
わたくしの頬には,運転手のあの熱い塊が彼の浴衣ごしに触れていました.
「いやぁ・・・」 
足元であぐら座りになった男性は、俯せにされ思わず膝を引き寄せていたわたくしの着物の裾を、背中に向けて一気にまくり上げてゆきます。
羞恥のためにとった防御の姿勢が、白い肌の腰のまぁるいラインをそのまま男性に曝け出すような淫らな姿に変えられてしまったのです。
 
深紅のガーターベルトとTバックの僅かなレースは、だからこそ白い肌をことさらに強調していました。
白すぎるストッキングの光沢は、肌のなまめかしさをいっそう引き立てる役割しかしておりませんでした。
 
帯の上に高くまくり上げられた着物と長襦袢は、わたくしのはしたない下半身を彩る額縁のようです。
「みない・・で・・・」
「ほおっ・・・」 
男性は先ほどと同じ様に、わたくしの肌を曝け出させるだけで指すら触れてまいりません。 視線を・・・肌の上を這っていると感じてしまうほどに・・・執拗なほど強く注ぐのです。
「だめぇぇ・・・」 
運転手の手で頭と肩を抑えられ、わたくしは姿勢を戻すこともできません。視線をそらすためにできるのは、腰を・背を、捩るように動かすことだけでした。
 
「あの時はじっくりと鑑賞できませんでしたからね、祥子さん。今夜は楽しませてもらいますよ」 
3人の男性に、ホテルの部屋に入るなり愛撫を繰り返された夜のことを口にするのです。
「・・・いや・・・」 
あのときわたくしは、男性にアナルバージンを奪われたのです。
「綺麗ですね。装ったあなたも、こうして肌を晒したあなたも。もう一度逢いたかったのですよ」 
ふっ・・・白い肌の頂きに男性の熱い息だけが吹きかけられます。
「ん・・・んっ」 
ピクン・・それだけの刺激で身体中が反応してしまうのです。
「あの時は祥子さんの口と・・・初めてのここを」 
ふっ・・・Tバックのレースごしに運転手の指で清められたアナルにも、息を吹きかけるのです。
「あっ・・・ぃゃぁ」 
男性の息は肌には熱く感じられるのですが・・・それは同時に濡れそぼった狭間のレースを冷たい感触に変えるのです。アナルへの熱い刺激と、はしたなく溢れてしまう愛液の証の冷たさが・・・わたくしをいたたまれなくさせました。
「祥子様。お静かになさってください」 
運転手のしなやかな指が、彼の塊に触れていない方のわたくしの頬をなで上げます。
「まだ何もしていないじゃないですか。祥子さん」 
白く剥き出しにされた腰の脇に座る男性は、ふぅっ・・・とまた狭間に息を吹きかけます。
「ぃやぁぁぁ・・・」 
何本もの手で嬲られるよりも・・・双の瞳で見つめられるだけ、ただそれだけのことがわたくしの羞恥心を刺激し、秘めた狭間から枯れることなく愛液を溢れさせるのです。
運転手の膝に抱きかかえられ、彼の熱い塊と指で両の頬を愛撫される慕うしさと、その膝の先のはしたない後姿を彼の主に視線で犯されていることに心を引き裂かれ、なのにはしたないこの状態がより快感を高めていることを、わたくしは認めたくはありませんでした。
 
「ここだけは前回味合わせていただけなかったんですよね、祥子さん」 
太ももの狭間の深紅のレースが、その赤をどこまでも深め続けるように潤いを含んでゆきます。
「3人でお相手をするには祥子さんは素晴らしすぎるのですよ。全てを味わいたくて・・・なのにどれだけ時間があっても味わいつくせないんです、あなたは」 
ため息をつくかのように、恋歌をうたうかのように男性は語るのです。
  
「こうして見ているだけでも飽きはしない。僕はずっと昂ったままなんですよ」 
あのときわたくしのバージンを奪った、長く堅い昂りをわたくしに思い出させます。
「あの2人からあなたの蜜壷がどんなに気持いいか聞かされるたびに、僕がどれだけ嫉妬をしたかわかりますか」 
すっ・・・触れるか触れないかの距離で、男性の中指がレースの下の真珠をなであげます。
「はぁぁ・・ん」 
拒むはずの腰の動きは・・・男性を煽り誘うかのようだったに違いないのです。
「あのときバージンだなんて祥子さんが言うから、僕はどうしても欲しくなってしまったのです」 
小指の先が・・・Tバックのストリングスをくぐって、堅く閉じた排泄器官をつん・・と突きます。
「いぁ・・・ぁ・・ぁ」 
「他の男にバージンを奪われたくなかったから、ムキになってしまった。我ながら大人気なかったと反省しています」 
冷静な声のまま人差し指と中指を揃えて・・一重のレースの上から疼き切った花びらをついっとなぞるのです。
「あぁ・・・だぁ・・めぇ・・ぇ・・・」 
微かに触れられるたびに快感に打ち震える身体とわたくしのはしたない声に、運転手の塊もひくひくと脈打つのです。

「祥子さん、ここを許したのは僕だけですか?」 
思わぬ問いに、わたくしは蕩け切っていた思考を呼び戻されました。
「・・・いえ・・」 
元の上司に求められ・拒んだ夜に、年若いセフレにはじめて与えた禁断の場所。
「そうですか。祥子さんなら・・・当然でしょう」 
男性は怒りを声に滲ませることすらいたしません。ただ僅かな嫉妬を、明らかな愛撫の意図を感じる動きに変えて、小指をアナルに触れさせるのです。
「ゆるし・・・て・・・」 
Tバックを身に付けたままで、くちゅ・・・花びらから会陰へと・・・指を・・・濡れてぬめった指を往復させるのです。
「今夜も綺麗だったそうですね、祥子さん」 
「あうっ・・・」 
男性の細い小指の先が、わずかにゆるみはじめたアナルの表面をなでさすります。
「どんな時でも嗜みを忘れない女性だ。こんなところさえも・・・淫らな女だ」
「いや・・・いわない・・で・・ぇぇ」
 
「祥子さん、今夜は僕がはじめて味わうここと」 
中指が花びらの内側を抉る様に深くなであげてゆきます。
「あうっ・・・ん・・ぁ」 
男性の視線と言葉が、わたくしの愛液をふとももに滴らせてゆくのです。
もう薄いレースには留めておくことなどできません。
「それから僕が開発した、ここ」 
濡れそぼった指は、そのままアナルを愛液まみれの淫らな姿に変えるのです。
「存分に味合わせていただきますよ」

「やぁぁ・・・ゆるし・・て」 
わたくしの声に男性の指がすっと・・・抜かれます。
「香りさえ媚薬ですね。祥子さん」 
ふっ・・・ちゅっ・・・ぱ 蜜にまみれた指を男性が嗅ぎ・・自らねぶったのです。
「この味・・・若い頃ならこの味だけでいってしまいそうですよ、祥子さん」 
わたくしの名前を呼び続ける男性の淫らな行為と言葉は、とても・・・正気とは思えないほどの欲望を滾らせていたのです。
「いやぁぁぁ・・・やめ・て・・・」 視線もましてや行為など阻止することもできない羞恥に膝まで垂れ落ちそうなほどに・・・はしたなく潤みを溢れさせてしまいました
コメント
こんばんわ~
うちにバトンが来まして勝手に次に祥子さんを選んでしまったんですが
良かったら繋げてください♪

2006/01/31 21:42| URL | 悪鬼  [Edit]
こんにちわ!

遊びにいてくれてありがとうございます。
私もずっと覗いてました・・・。
堂々と遊びに来ますね(^^;)

リンクさせて頂きました。
よろしくお願いします(^_^)/

2006/02/01 08:25| URL | 小雪  [Edit]
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2006/02/01 21:38| |   [Edit]
小雪様
コメントのお返事が遅くなってしまって申し訳ございません。
リンクもありがとうございました。
これからも時々伺わせていただきます。
よろしくお願いいたします。

悪鬼様
バトンのお返事・・・最新記事のコメントで
させていただきました
つなげる先の方が思いつかなくて
ここでもし切れてしまったらごめんなさい

2006/02/02 23:23| URL | 祥子  [Edit]
ご訪問ありがとうございました。祥子さんと同名の女性と今でも付き合いがあります。私のBiogでは翔子としてありますけど。祥子さんの文章は実際にご経験されているなと思うような繊細で女性らしい内容ですね。またどうぞおいでくださいね。

2006/02/03 09:52| URL |   [Edit]
晴様
コメントありがとうございました。
お付き合いされている方と同名だなんて光栄ですわ。
わたくしの拙い文章でよろしければ・・・その方のことをお考えになりながら・・・どうかお楽しみくださいませ。

2006/02/03 22:09| URL | 祥子  [Edit]
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