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黒衣の情人 39

「わかったかい、祥子。僕の君を思う気持ちを。」
脳裏に一瞬浮かべた苦痛に再び怯えた眼差しと、記憶の中の熱と苦痛に耐える表情を浮かべたわたくしを見つめた長谷川さんは、一言そうおっしゃったのです。
わたくしは見てしまったのです。
見上げた視線の先、わたくしの乳房を踏みつけるが故に開いたバスローブの裾から覗く彼の塊は、一層昂り・ひくひくと震えていたのです。
「・・・は・い。ありがとうございます。」
「そうか、祥子は素直なMだね。それじゃ、ちゃんと感謝は態度で表さないとね。」
満足そうに口元に笑みを浮かべた長谷川さんは、わたくしを踏みつけていた左足を下ろすと、右足をわたくしの口元に持ってらしたのです。
「舐めるんだ。感謝を込めて。僕の足の指を一本づつ。できるね、祥子。」

ちゅぷ・・・ 
わたくしは唇に押し当てられた長谷川さんの右足の親指から口に含んだのです。
まるで、彼自身を口戯するのと同じ様に足指の爪側・裏側だけでなく、指の間まで丹念に舌を這わせました。
さきほど、長谷川さんはジャグジーで身体を清めていらっしゃいました。
そしてわたくしの身体を踏みつけ、剥がした蝋の残る左足ではなく右足を差し出されたのです。
純粋に、この行為が生む精神的・肉体的な快感を望んでいらっしゃることは充分にわかっておりました。
ちゅぷぁ・・
人差し指と中指は同時に口に含みました。二指の間に舌を這わせ・・それぞれの指の外側は唇で・・・時に指頭を前歯でかるくしごきます。
「ああ、いいよ祥子。そうだ、感謝の気持ちが良くわかるよ。」
ちゅぷ・・
薬指と小指も先ほどと同様に・・・。わたくしは美貴さんに犯されながら望月さんにこうして足指を舐られたときのことを思い出しておりました。
わたくしをはしたないほどに乱れさせたのは、蜜壷の中の美貴さんの塊であると同時に、初めて知った足指への愛撫だったからです。
あの時のわたくしと同じ快感を、いま長谷川さんも感じてらっしゃるのかと思うと・・・もっと感じていただきたいと思ってしまうのです。
ちゅぱ・・
もう一度含んだ親指を、今度は指の腹に前歯を当てる様にして・・・根元から指先まで柔らかく扱いてゆきます。
「ああっ、祥子。」
ようやく満足なさったのでしょうか。わたくしの口元から長谷川さんの足が引かれてゆきました。

「どこで覚えた。僕はまださせたことはなかったはずだ。」
「・・・いいえ、わたくしもはじめて・・です。」
「ふっ、それでこれか。」
「あの・・・ご主人様のお身体ですから・・フェラチオと同じにさせていただいたのですが、お気に召しませんでしたか?」
「いや。そんなことはない。だがね、祥子。これでとうとう縄を解くのがもう少し延びてしまったよ。可哀想だがね。」
「えっ・・」
それだけおっしゃると、長谷川さんは開いて括られたわたくしの脚側へと歩いてゆかれたのです。
「蝋燭責めに耐える祥子の涙を味わった時、すぐにでもこの身体を抱きたくなった。でも、あまりに消耗している祥子が可哀想だと思って耐える為にさせた行為が裏目に出たようだよ。」 コメント
足が好き♪
 うーん・・・
足の指を舐められるのより足全体を・・・
あ、だれも訊いてませんね(汗)
でも、どこへも逃げられないよう
縛られてる状態で受ける
足への愛撫はすごーく・・いい・・・ですよ。
楽しみ楽しみ(〃∇〃) てれっ☆

2007/02/11 11:18| URL | さやか  [Edit]
さやか様
ふふふ ちょっとS心をそそられてしまうでしょうか。
足の裏全体を舐め上げる?それとも敏感な甲の部分を骨と骨の間を伝う様に舌を押し付けて?
ん~~どんなふうにしたら、さやか様が感じるのかとっても知りたくなってしまいました。

2007/02/11 11:49| URL | 祥子  [Edit]
こんちわ~..
いつもコメントありがとうね。(^^)

今回はお祝い画用意してもらってありがとう♪
とってもうれしかったよ。

早速記事に追加しておいた。
これからもよろしくね。(^^)

あ、リンクもしてくれたんだね。
ありがとう~..(* ^)(^.^)チュッ


2007/02/11 12:17| URL | melto  [Edit]
melto様
50000hitおめでとうございました。
わたくしのブログのご紹介までしていただいて、こちらこそ本当にありがとうございます。
melto様のように物語にこだわって読んでいただける読者の方は、とてもうれしい存在です。
これからもよろしくお願い申し上げます。

2007/02/11 19:23| URL | 祥子  [Edit]
足の指
リンクありがとうございました。
祥子さんのために頑張って書かないと。

足の指への口戯
気持ちいいものですよね。

させるのもいいですが

耐えたご褒美に、ていねいに愛しんでやると
とても悦びますね。

足の手入れをきちんとしている人

そうでなくてはね。

2007/02/11 20:00| URL | くろす  [Edit]
ウ~ン、長谷川さんは祥子さんを労わっているのかな。
それとも、じらしているのかな。

そうか、焦らされているのは、読んでるこっちの方か。

なんか、祥子さんと長谷川さんにいびられているみたいで。次はどんな虐めが待っているのでしょうね。

2007/02/11 20:12| URL | masterblue  [Edit]
こんばんわぁ
リンクありがとうございます^^
相変わらず、ドキドキの世界が続いていますね。
あまりにも無知な世界に、、どう感想を述べてよいのか、
とても言葉がみつかりません。
でも、嫌いじゃないです。
毎日読んでしまうんだもの。


2007/02/11 20:45| URL | ゆうこ  [Edit]
東京は風が冷たくなってきました
くろす様
これからもよろしくお願い致します。
お作楽しみにさせていただいています。

足への口戯。
最初はびっくりいたしました。するのも・・されるのも。
でもその快感を知ってしまうと、求めることははしたなくて出来ませんが、して欲しいと言われればぜひ差し上げたいと思いますね。
綺麗な足。男女問わず愛されるときの礼儀の1つかもしれませんね。

masterblue様
ん~~焦らされているのは、長谷川さんなのかもしれませんよ。
いまの長谷川さんは、眠りたいのに眠れない赤ちゃんのようなものなのでしょう。焦れて駄々をこねる様にわたくしに足を愛撫させているのですから。
そんな長谷川さんの心の中に巣食っている次の願望は・・・いったいなんなのでしょうか。

ゆうこ様
ありがとうございます♪
こちらの物語に登場する男性の方達は、さすがにわたくしがM性を持っているので、とてもMな男性はいらっしゃらないものの、ノーマルな方から真性Sの方までいろいろです。
ハードな長谷川さんのような方の物語は、そっと物陰からご覧になっていただくのも乙なものかもしれませんわ。
これからもよろしくお願い申し上げます。

2007/02/11 21:19| URL | 祥子  [Edit]
素敵ですね。
本当に愛されてる・・・そんな気がします。
「行為が裏目に出たようだよ。」
この言葉・・ゾクゾクしちゃいますね

2007/02/11 21:28| URL | トン  [Edit]
足の指先を舐められるとすごく感じますね。
これは経験済です、かつて風俗で(笑)。

裏目ってまだどんな目に遭うんだろう、祥子さんは。

2007/02/11 22:46| URL | eromania  [Edit]
連休もいよいよ最終日ですね
みなさまいかがお過ごしですか?
<黒衣の情人>もクライマックスへと向かいます。

トン様
長谷川さんは今回もいくつも印象的な言葉を残して居る様ですね。
言葉で殺されちゃう・・・みたいですか?
何人ものMさんが長谷川さんをお慕いしていたっていうのも納得してしまいますね。

eromania様
えっ~~
それって風俗のテクニックだったんですか?
知らなかったです。ちょっとショックかも(笑)。
ただ、20年ほどまえの女性週刊誌を見ると、いわゆる口戯も風俗ならではのスペシャルテクニックだったようで・・・SMもこんなに普通には受け入れられなかったでしょうし。
時代の流れを感じますね。

2007/02/12 07:43| URL | 祥子  [Edit]
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