洛中を避けて
この時期あの女性がここにいるのはわかっていた私の町家があるのをわかっていても
宿を取りにくいこの時期であっても
いつも決して甘えてきたりはしない
例年より4日ほど早く見頃が訪れた桜花
きっと一人で楽しむには足が必要だと思って
桜が盛りの社で待ち合わせをした
人で溢れかえる洛中を避けても
今年は楽しむ桜に事欠くことはない
宇治の地で紅枝垂のシャワーを浴びるあの女性の
横顔を見つめるうち午後の陽は落ちていった
「お食事はやっぱり洛中ですのね」
まるで意地を張るかのように街中に戻らなかった
私と望月にゆったりと微笑みかける
その頬は春にしては強すぎる日差しに
ほんのり赤く染まっていた
今夜の肌に刻まれる縄痕を想い少し昂った
- 春宵一刻値千金
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素晴らしいお写真と共に、祥子さんの春は更けてゆくのですね。
最後の一行に、その夜の祥子さんの陶酔した艶姿が想像でき、余韻に浸ることが出来ました。
三寒四温とは言うけれど、肌に残る跡は暖かでしょう。
2018/04/07 11:45| URL | masterblue [Edit] - Re: masterblue様
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今年の桜春はとても駆け足で過ぎていってしまいました。
10年ぶりに見る美事な桜の街でしたが、
少し寂しく感じたのも確かです。
ずっと咲く花はないものです。
それでもこの景色をもっと堪能したいと思う俗でわがまま
なわたくしがそこにおりました。
2018/04/25 16:27| URL | 加納 祥子 [Edit] - 宵の花宴
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恋縄に お酒(ささ)を少し 春の宵 しず心なく 花の散るらむ Mrs.PIE
春の宵
ほんのりと気持ちよく酔いに任せ、少しきつめのお縄を受け
えっ、脚の間に?
あん、淫らすぎます!!
2019/01/18 10:42| URL | Mrs.PIE [Edit] - Re: Mrs.PIE様
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和巳様のブログからのご訪問ありがとうございます。
ほんのり紅色の川柳 お見事でございます。
2019/01/28 10:26| URL | 加納 祥子 [Edit]
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