初雪 20
「祥子様、あぁ いい。こんなに締め上げて。なんて身体なんですか」シェフの声にも快楽の色が濃くまとい付きます。
「美貴様、祥子様の中にさせていただいていいのですか?」
「ええ どうぞ 祥子さんもそれがいいでしょうから」
わたくしの身体の中の塊が熱と堅さを増してゆきます。
「あぁぁ・・・ん・・いぃぃぃ」
質問の間すらシェフは腰を動きを止めようとしないのです。美貴さんの唇が離れたとたん・・わたくしははしたない声を上げてしまったのです。
喘ぐわたくしの乳房を今度は美貴さんの手が掴み、彼の長く熱い塊をはさみ扱き上げるすのです。
「だめです、祥子さん僕を見ていてください。ふふ僕にあたる乳首が気持いいですよ」
先ほどまでシェフに揉みしだかれていたGカップのバストは、感じやすくなり先端ははしたなく立ち上がっていたのです。
「おむね・・やぁぁぁ・・・」
指先で佩かれても喘ぎがもれてしまう乳首の先端を、男性の熱い塊が擦り立てて行くのです。
「祥子さんの胸だとパイずりもこんなに楽しめるんですね」
わたくしが乳房から受ける快感を、嘲る様に猥俗な言葉でさらに責め立てるのです。
「はぁぁぁああ・・だめぇぇぇ」
一度は解放された乳房への刺激を再開されて・・・わたくしの身体は一気に頂上へ追い立てられてしまったのです。
「僕を見て!祥子さん、見るんだ!!」
「あぁぁぁ・・い・いくぅ・・いきます・・ぅぅぅ」
「ああ・・」
腰と乳房へ添えられた二組の指がわたくしの皮膚にめりこんでゆきます。
ベルベットのチョーカーからGカップの胸元へと美貴さんの熱い精液が吐出されてゆきます。
「いくっ!!」
ひくつくわたくしの胎内には、シェフの真っ白な精がたっぷりと注ぎ込まれてしまいました。
わたくしはぐったりと・・・山崎さんのすべらかな手に抱きかかえられVIPルームへと連れていかれました。そこにはいつのまにかわたくしの着ていたドレスとパンプスが運び込まれていたのです。
でも・・今夜のランジェリーはそこには何一つなかったのです。
「これをお使いください」
シェフはいくつもの熱いおしぼりを席まで運び、わたくしと男性の方達の身繕いに供してくださいました。
はしたない体液の染み付いたおしぼりを・・・明日どう処理されるのでしょうか。
「祥子様 ご用意はいかがですか?」
「・・・はい」
わたくしは髪を手櫛で整え・・・何一つ・・ベルベットのチョーカーさえも身に付けていない身体に、ダナキャランのドレスだけを纏いショールを肩に羽織りました。素足にパンプスを履き、快感の余韻にふらつく脚どりのままでVIPルームを出たのです。
「大丈夫ですか?」
腕を貸してくださったのは美貴さんでした。
「ええ・・・でもこのままでは恥ずかしいわ」
何一つランジェリーを身につけていない肌をやわらかなシルクが舐めてゆくのです。
「このままのほうがいいですよ」
つぅぅっ・・・山崎さんの手がいつもならガーターベルトに触れる腰から太もものラインを撫でてゆくのです。
「あん・・・だめ・・」
先ほどまでの快感の波はまだわたくしから完全に去ってはいなかったのです。
ピクッ・・と身体をふるわせてしまいました。
「望月くんに言ってパンストだけでも届けさせておけばよかったかな」
「・・だめ・・やめて・・・」
閉店後とはいえホテルのメインダイニングなどという公共の場所で、シェフにまでこの身を嬲られていたのです。そのはしたない姿を運転手の望月さんに見られることなんてできませんでした。
「ドレスの下はパンストの直履きというのもそそるな」
「・・・だめです・・」
わたくしのドレス姿を舐める様に見下ろす石塚さんの眼が、ドレスの下のそんな姿を想像していることはすぐにわかりました。
視線を遮るように、腕を貸してくださる美貴さんの背中に一歩かくれたのです。
「美貴にはそんなふうに甘えるんですね。祥子さんは」
「あん・・そんなこと」
「美貴ばかり祥子さんの胸の感触を楽しんでるなんてずるいぞ」
「山崎になら替わってもいいぞ。石塚は今夜はお行儀がわるかったからな」
ははは・・・愉快そうな声で美貴さんが笑うのです。
- NoTitle
-
こんばんは。
第一幕は終わりました。
祥子さんとしては、たっぷりといただいた余韻を、ゆっくりと味わいたかったのではないでしょうか。
特に感じやすいGカップを、美貴さんに捧げてしまっては・・・
第二幕が楽しみです。望月さんが首を長くして待っていることでしょう。
若竹七海の「火天風神」は、本格推理ではなくサスペンスでした。それはそれとして、やはりすごい構成力と筆力です。途中ちょっと理に合わない部分があったので、これでどんでん返しかと期待したのですが、一本道で終わっていました。折原一のように、最後に足をすくわれるのも好きですが、標準的なサスペンスの構成でも、彼女ほどの力があれば充分楽しめます。
余談ですが、昨夜テレビで高橋真理子の歌を聴きました。そのとき黒のシンプルなチョーカーをしていました。正面の尾錠が装飾。完全に首輪でした。こんなことを楽しめるのも、この性癖のお陰です。
日を追ってコメントが長くなるようです。申し訳ありません。
2006/03/28 20:20| URL | masterblue [Edit] - masterblue様
-
わたくし・・・masterblue様のコメントを毎日楽しみにしておりますの。
ですから長いコメントをいただくと、素敵な恋文を頂戴したようにとてもとても嬉しいんです。ありがとうございます。
第一幕は終わりましたが、この夜はまだ少し続きがあります。
ワンナイトアフェアであればここで終わりになるのですが、3日間の物語・・・ストーリーとして構成しようとすると責め・嬲る場だけでは物語にならなくなってしまいます。
そういう意味では・・・わたくしの<淑やかな彩>の中の本当の意味での初めての「物 語」なのかもしれません。
最初の夜の余韻にもう少しだけお付き合いくださいませ。
構成力と筆力。
文章を書くものにとっては大きな課題です。いいものを沢山読ませていただいて研鑽するよりないのかもしれません。
ぜひmasterblue様のように・・・身に付けたいものだと願ってしまいますわ。
2006/03/28 20:47| URL | 祥子 [Edit]
トラックバックURL
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| BLOG TOP |