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初雪 29

「祥子さんが言うことを聞かないからです」 
括りたくはない・・・との言葉を示す様に、シルクスカーフは柔らかくわたくしの手首に絡み付いているだけでした。拘束されているから抵抗できない・・・そんな言い訳を山崎さんはわたくしにくださいました。
その代償のように・・・括った手を頭上に上げられて・・スカーフの端をヘッドレストの足に結わえ付けると、山崎さんに乳首をねぶられてしまったのです。
「あぁはぁぁん・・・」 
突然の快感に緩んだ膝を、足元に跪いていた石塚さんが開きます。
「こんなに濡らして。いけない女ですね、祥子さん」
石塚さんの唇がストッキングに覆われた花びらを襲うのです。
「ゃあ・ぁ・・はぁぁ・・ん」 
女性運転手の存在に抑えようと堪えている声にさえ、淫媚な響きが否応無く混ざってしまうのです。
 
両の乳房を山崎さんのすべすべの手と唇と舌が・・・はしたない淫らな狭間と太ももを石塚さんの唇に・・・同時に犯されているのです。
「だめ・・で・・ぁあぁぁ・・すぅ・・」 
ストッキングの縫い目で羞恥に膨れた真珠を嬲り、ストッキングごしに花びらをすすり上げるのです。
「山崎が乳首を弄る度に蜜が溢れてきますよ。そんなにいいですか、妬けるな」
ちゅく・・・ 右手を太ももに滑らせながら・・2枚の花びらにストッキングの縫い目を食い込ませるのです。
「あぁ・・やはぁぁん・・」 
山崎さんの唇が右の乳房から、より敏感な左の乳首に移るのです。
吸い上げ甘噛みするたびに・・・わたくしは手首をくくったシルクのスカーフで口元を抑えるのです。
それでも漏れてしまう淫らな声・・・。
 
「そろそろ甘楽です。休憩なさいますか?」 
唐突に結城さんの声が聞こえました。
わたくしは今更ながら・・・彼女の存在に身体を堅くしてしまったのです。
それほどに冷たく感情を抑えた声でした。
「ああ、そうしよう。寄ってくれ」 
素肌に表れた緊張感を察してくださったはずなのに、わたくしのGカップの乳房から唇を離すことなく・・・山崎さんは答えたのです。
「もう甘楽か、早いな。もう少し祥子さんを楽しんでいたかったが、ここで休まないとな」 
石塚さんの手にも太ももに走った緊張がおわかりになったのでしょう。わたくしの脚を彼の手で閉じてご自分の身体をわたくしの左隣へと移されました。
カチカチ・・・ウインカーの音が聞こえます。
「起こしますよ」 
山崎さんがリアシートの背を起こし、手首のスカーフを解きました。
朝なん杯も注がれた珈琲のせいでわたくしも化粧室に行きたかったのです。
そうでなくても、このままの姿でサービスエリアに入る訳にはまいりません。わたくしはスカートとカットソーを探しました。
カチカチ・・・ あぁもうサービスエリアに入ってしまいます。
「祥子さんはこれを着てください」 
「えっ・・」 
差し出されたのはシャドーフォックスのコートでした。
ストッキングだけしか着けていないのに、毛皮のコートを素肌に羽織れというのでしょうか。
「もうサービスエリアですよ。隣のスペースに止まっている車にこんな姿を見られたいんですか?」 
たしかにもう駐車スペースでした。
甘楽パーキングエリアはまだ新しく綺麗な施設でしたが、機能性だけを重視した小さなエリアでした。
次が釜飯で有名な横川サービスエリアです。家族連れや観光客はほとんどそちらを利用することでしょう。だからこそ、あまり利用する方がいないと思っていたのですが元旦でも大型車が数台停まり、小型車エリアにも数台の駐車車両がありました。
車の窓にかかっているのはレースのカーテンだけなのです。
こんな姿を見られたくなくて、わたくしは言われるままにシャドーフォックスのコートを身に付けたのです。

家族連れというよりも混むのが嫌だと言う男性の利用者が多いのでしょう。山崎さんに勧められた様にすぐにコートを身に付けなければ、通りすがりに好奇の視線を向けられていたにちがいないからです。
こんなところで・・・パンティストッキングだけの姿に毛皮のコートを羽織って歩かなければならないなんて。
「本来は運転中には閉じてはいけないんですよ」 
シャッ・・・山崎さんが運転席との間のカーテンを開けたのです。 
「なら・・・」 
こんなことをなさらなければいいのです・・・とは言えませんでした。
普段なら利用しない時期に別荘に向かい、普段はお使いにならないAV車までわざわざ手に入れて・・・その目的はわたくしとの淫らな時間なのです。
山崎さんと石塚さんが配慮したのは、結城さんに対してではないのです。
カーテンを閉じずにいたらいいじゃないですか、などと言えば・・・このお二人なら・・・結城さんの目の前で・・・同じことをなさるかもしれなかったからです。 コメント
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2006/04/07 21:42| |   [Edit]
ようやく週末になりました。
今週はハードで、今日の金曜日は定時で帰宅しました。
祥子様のような女性がそばにいれば楽しいのに、
とつい思ってしまいます。


2006/04/07 21:57| URL | yamatan  [Edit]
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2006/04/08 00:30| |   [Edit]
yamatan様
東京は花かんざしのような八重桜が風に揺れています。
上海には桜があるのでしょうか?
中国の国の花って何になるのでしょうか。
なんとなく牡丹の花を想像してしまうのは
中国の妖艶な美人のせいかもしれませんね。

2006/04/08 18:13| URL | 祥子  [Edit]
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