ジューン・ブライド 12
半袖のオックスフォードシャツから出た筋肉質な腕に・・・わたくしの夢想のせいで半ば立ち上がった乳房の先端が触れてしまったのです。一瞬の刺激でしかなかったのに、わたくしの驚きの声には艶めいた響きが加わってしまいました。「こんな、なんでもないところで転びそうになるなんて、ねえさんも結構おっちょこちょいなのかな?」
わたくしの動揺を知らぬ気に、森本さんはささえた手をそのまま握り込んだのです。
「こうしていれば、転ばないよ、ねえさん。」
歩調を合わせる様に、となりに並ぶと手をつないだままでゆっくりと歩いてゆきます。
「でも、これじゃカメラを扱えないでしょう。」
繋がれた左手を眼の高さまで上げて、後ろめたさを消す様にわざと明るく振る舞ってみせました。
一度転びかけると、ついつい・・・もう大丈夫だろうかと・・・足元に目がいってしまいます。その不安げな様子さえ、楽しそうに森本さんは斜め上から見下ろしてらっしゃいました。
「いいんですよ。ここは写真をとらなくても。」
「えっ、だって資料にできないわ。」
「いいんです。ここは、ねえさんのために立ち寄っただけなんだから。」
<神苑ぼたん園>と書かれた受付にポケットから出した千円札を差し出すと、わたくしの手を引いてずんずんと先に歩いてゆくのです。
「えっ、悪いわ。」
「いえいえ、気にしないで。ねえさんの喜ぶ顔が見たいだけです。ああ 本当にここは額紫陽花がたくさん植えられているんですね。」
スミダノハナビ、シチダンカ、アマチャ・・・。
薬玉のような大振りな西洋紫陽花とはひと味違う、原種に近い株がいくつも植えられていたのです。さりげなく美しいその姿は、わたくしを悩ませていたトモくんとの最後の夜の想い出を・・・一時とはいえ払いのけてくれたのです。
「森本さん・・・」
「なに、ねえさん。」
「ありがとう、うれしいわ。」
今度こそ、素直な喜びの笑みを隣を歩く森本さんに向けることができたのです。
「はぁぁ・・・・ん」
「なんて逝きかたをするんだ、まだ胸だけなのに」
わたくしは快感に膝を折りそうになる身体を、トモくんに抱きとめられておりました。
はぁ・・はぁ・・ と息を荒げるわたくしの肩を優しく撫でてくれたのです。
久しぶりのトモくんの荒々しい愛撫は、年始の饗宴から身を慎んで来たわたくしに想像以上の刺激を与えたのです。
「おねがい・・・立ってられないわ。」
素直に甘えられ・・・素直に淫らになれる・・・ベッドの上だけの関係。わたくしは、はしたないおねだりを口にしてしまったのです。
「それじゃ、そこに膝をついて僕のをフェラしてくれ。」
ラブ・ソファーかベッドにつれていってくれると思ったのです。そしてこの手を括ったネクタイを今度こそ解いてくれると。
なのに・・・彼はその場でわたくしを跪かせると、自分の手でトランクスを下ろして激しく反り返った塊を目の前に差し出したのです。
「ん・・やぁぁ・・ん・・く・・ぷぅっ」
トモくんは片手で跳ね上がる塊の先端を引き下ろすようにして・・・まだ慄いているわたくしの唇に・・・まったりと粘液をまとわりつかせた先端を差し入れたのです。
ちゅぷ・・・くちゅ・・・ わたくしは口に含まされた先端に、舌先を舞わせるとトモくんが感じる裏の合わせ目から指2本ほど下の部分を・・・堅くした舌先で幾度も舐め上げたのです。
「あうっ 祥子さん、感じるぅ そこ ああ」
ちゅぽ・・・ちゅくぅ・・・ わたくしの髪をかき乱すほどに、トモくんの指が乱暴に頭を強く掴むのです。両手を縛られたままの体勢では自由にならない動きを、彼の力強い腕がかわりにゆっくりとはじめたのです。
「んぁ・・・お・・っきぃ・・のぉ・・・」
くぽぉ・・くちゅ・・・ 彼の腰から引き離され塊が唇から出そうになる時に・・わたくしの喘ぎは漏れ・・・それも全てを伝え切るまえにまた喉奥まで・・・トモくんの大きな先端が差し入れられるのです。
「美味しい?祥子さん。僕の美味しい?」
くぷ・・くぽ・・ちゅく・・・ トモくんの腕の動きは次第に早くなってゆきます。
口内にたたえた唾液は隙間なく彼の昂った塊を覆い・・・そのぬめやかな液体の狭間をわたくしの舌が上下左右へとひとときも塊から離れる事なく・・・頭の動きに合わせて踊るのです。
「・・・ぉいひぃ・・・ト・・モくぅ・・んのぉ・・・」
声は切れ切れにしか発せられなくなっていました。
「ああ いい 祥子さんのフェラ最高 ああ そこぉ 好き? これがすきなの?祥子さん」
もう3ヶ月ぶりになるわたくしのフェラチオに、トモくんの声は一段と上ずっておりました。
-
祥子さん、こんにちは。
すっかりご無沙汰してしまい、申し訳ありません。
胸を与え、そしてフェラチオだけで済む訳はありませんよね。摘み取られた部分を目にした時のトモ君、どんな態度を取るのでしょう。それとも、上手に年下の子を、祥子さんはあしらってしまうのでしょうか。
そして、6月の森本さんとのこれから、駐車場で何かあったようですが、こちらも目を離せません。
それにしても、祥子さんの胸、敏感ですね。一度縄を知ってしまった胸ですが、そのGカップがつぶれるほど強く縛り上げたいものです。乳首だけ縄の間から曝して・・・そして、そこを愛撫されたら、祥子さんどうしますか。
2006/06/25 17:36| URL | masterblue [Edit] -
今日はトモくんよりも森本さんになりたい気分。
隠されたエロチシズム…。
PS:近く遠く祥子さんを感じる喜び…。
2006/06/25 19:57| URL | eromania [Edit] -
梅雨空の一日。幸いわたくしは雨を逃れております。
でも、あちこちで雨の声は聞こえていました。
これもわたくしの幸運の一つなのでしょうか。
masterblue様
お久しぶりでございます。お元気でしたのね。
トモくんと森本さん。おかげさまでどちらも反響をいただいております。
最期ならと・・・わたくしをとことん嬲るつもりになっているトモくん。
ただの友人のつもりなのドライブが、親しみを増している森本さん。
二人の年下の男性の行動は、ほんとうに予測が付きません。
わたくしの胸だけを・・・そんな風に嬲ったりなさったらいやですわ。
masterblue様
eromania様
わたくしの手を取り、たまたま耳にした「好きだ」という言葉を
実現してくれる優しい男友達。
男と女になるまえの微妙な空気がeromania様のお好みなのでしょうか。
2006/06/25 20:18| URL | 祥子 [Edit] -
トモ君の熱い思いをしっかり受け止める優しさ。
そんな祥子さんのしなやかな強さがうらやましいです。
どんな時も相手に喜んで欲しい
男の人もそう考えているのでしたら
がんばって、答えたいと思うさやかです。
2006/06/26 02:17| URL | さやか [Edit] -
おひさしぶりです。
yahooのブログへコメントでびっくりです。
また、こちらへも立ち寄らせて頂きます。
上海は暑くなってきました。
日本も梅雨が明ければ、夏ですね。
2006/06/26 08:02| URL | yamatan [Edit] -
波打つ血管、張り詰める亀頭、反り返る肉棒、今、祥子さんの淫口の中で別の生き物の様に、その瞬間を待ってるんだね?
そして祥子さんの舌も別の生き物の様に絡まり纏わりつく・・・。
2006/06/26 11:00| URL | 青龍 [Edit] -
雨模様の月曜日。この時間は忙しい最中でしょうか。
オフィスの近くの植え込みに咲くあじさいが美しい青に変わってきました。
自宅の側にはピンクの花が・・・。憂鬱な時期だけど眼を楽しませてくれますね。
さやか様
どんな間柄でも、1年はつづいた関係です。
終わりだけはきちんとして、
彼には新しい幸せに向き合ってもらいたいと思っています。
わたくしが彼にできる、たった一つの結婚への贈り物です。
yamatan様
お久しぶりです。
このごろお越しいただけなかったので少し淋しい想いをしておりました。
お忙しいようですね。
暑い上海の空の下。どうぞご自愛くださいませ。
青龍様
そうなんてす。青龍さまも・・・感じてくださってますか。
逝ってくださいませ。わたくしの唇の奥で
2006/06/26 15:53| URL | 祥子 [Edit]
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