2ntブログ

銀幕の向こう側 23

「立てるかな?」
わたくしは、びくっと身をふるわせてしまいました。男性の声がしたのは、わたくしの正面・・・それもすぐ近くからだったのです。
「はい、大丈夫です。・・あ・ぁっ・・・」
目隠しをされたまま、自らの感覚にしたがって真っすぐに立ち上がろうといたしました。
でも・・・痺れていた脚が、縛められた腕が、奪われた視界が・・・わたくしのバランスを微妙に崩したのです。
よろめいた肩を、男性の腕がしっかりと支えてくれました。
「大丈夫だよ。私が側に居る。落ち着いて立つんだ、いいね。」
「・・・はい」
肩を抱き・寄り添った男性が、既にボクサーパンツだけの姿であることにその時はじめて気付いたのです。

お見かけした穏やかでジェントルな外見に相応しい、しなやかな肌と柔らかな体毛をされていることもこうして身体を密着させて少しだけ感じ取ることができました。
男性の体臭は・・・まだシャワーを浴びてらっしゃるわけでもないのに・・・ほとんどせず、そのせいでしょう、男性化粧品の類いの香りもいたしません。
体温は、エアコンの効いた部屋で少し冷たくなった私の肌に、暖かいと感じさせるほどの熱を備えていらっしゃいました。
そして、わたくしの腰に触れたボクサーパンツの中の男性は・・・まだかすかとはいえ確実に昂りを示していたのです。

「こっちだよ。おいで。」
肩と腰に手を添えて、男性はわたくしを少しずつ歩かせていったのです。
1人掛けのソファーを窓の方へ2歩。ソファーの背の方へ3歩、そしてまっすぐ。
「ここに脚を広げて立つんだ。」
途中ベッドに触れることも、備え付けのキャビネットにもクローゼットにも触れること無く、わたくしは真っすぐに歩いた右側の壁に・・・背を持たせかけさせられました。
「もっと脚を開くんだ。」
「・・はい」
男性の再度の声に、わたくしは脚を肩幅ほどに開いたのです。
「そう、いいこだ」
ビィィィ・・ん・・・ 先ほどのあの玩具のモーター音が再び響いたのです。
「やぁぁっ・・・」
逃れようとした肩を男性の右手が抑えます。
「ご褒美を上げようというのに、暴れるなんていけないこだね。」 ビィィィ・・・ 耳元近くにあった機械音が次第に下がってゆきます。
「ぁぁあっ・・・・」
今度は男性はなんのためらいもなく、振動するプラスティックの球体をランジェリーごしにわたくしの真珠へと当てたのです。
あまりに・・・淫らすぎる快感でした。
立ったままで・・・両脚の内ももと・・・背筋を這ってゆく痺れるような淫楽。
わたくしは突然の強制的な快感誘導に、声を抑えることすらできなくなっておりました。

「そんな声を出したら、廊下を通る人に気付かれてしまうよ。ここは、ドアのすぐ側なんだからね。」
コン・コン・・ わたくしの右耳の近くで・・・男性がわたくしたちの部屋のドアをノックする音が聞こえました。こんなに、扉の近くに・・・だなんて。
「ゃぁぁ・やめてぇぇ・・あっ・・ぁぁんん・・」
声を殺せとおっしゃりながら、男性はTバックの描く綺麗な二等辺三角形の一辺のラインを指で持ち上げます。そして、漆黒の茂みを越え女性の大切な部分を守る丘の奥へと・・・男性の右手の指は容赦なく振動する球体を押し込んでいったのです。
「はしたないね。そんなに、大きな声を出して。」
「はぁっ・・・あああぁぁ・・ゆるしてぇぇ」
直接に真珠に触れた途端、プラスティックの淫具はわたくしを快感で打ちのめしたのです。
「こんなに濡らしているのに、ゆるして・・だと?」
男性の指は入ってきた時と同じにTバックから抜き出されました。 コメント
ホテル
 そういえば、普通のホテルでしたね。
祥子さんの啼き声ってどんなでしょうね。
きっと優しい綺麗な声なんでしょうね。
ソプラノとアルトどっちでしょうか?
さやかは残念ながら
いつも中学生くらいに間違われる。
だから、電話を掛けてくるセールスマンに
「お母さんは、いらっしゃいますか?」
と、聞かれてばかり。

2006/09/10 10:39| URL | さやか  [Edit]
さやか様
そうなんです。このホテルはシティホテルですね。
泣きじゃくっていたわたくしを慰めるためでしたから、さすがにその手のホテルへでしたら付いて行かなかったとおもいます(笑)。
わたくしの声は・・・そうですね、きっとメゾだと思います。
声だけは美人だっていわれますわ♪
さやか様の声はお可愛らしいんですのね。
それも、もしかしたら・・・萌えかも。

2006/09/11 00:39| URL | 祥子  [Edit]
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