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夢のかよひ路 37

西湘バイパスから国道1号線で箱根を抜け、136号線へ。
その道が伊豆半島の中心を抜ける道であることも、カーブの多い細い山道であることも、以前にハンドルを手にドライブしたことのあるわたくしは知っておりました。
望月さんは、わたくしにした<お仕置き>のことなど忘れたかのようにペースを上げて走り続けました。
ロータリーエンジンは、彼のアクセルワークに応えるように高い口笛のような吸気音を響かせます。堅めのサスペンションとスポーツシートは、路面の小さなギャップさえわたくしの身体に・・・縄の結び目やプラスチックの塊でより深く・・・伝えてきました。
高低差のあるブラインドカーブさえ、望月さんはその先の道がどうなっているのかを熟知しているかのように綺麗に駆け上がり・・・駆け下りてゆくのです。

車内にはずっとスクウェアのサウンドが流れておりました。
情熱的なのにどこか乾いたその音色に、わたくしは口を開く度に言葉にならない艶めいた喘ぎを織り交ぜずにはいられなくなっておりました。
ドライブの間中、望月さんは時折思い出したようにわたくしに語り掛けました。
箱根の山道では美貴さんと一緒に行った宿のことや、わたくしの好きな季節の花の話題・・・。
いつもなら、なんということもなく答えることのできるそれらの問いかけに、わたくしは即答できず、ふっと声を飲み込んでしまうのです。
ヴィィィ・・・ 
「あぁっ・・・」
その度に望月さんはシフトノブを操るように、わたくしの帯に挟んだコントローラーの目盛りを上げてゆくのです。
ヴィィィ・・・
「ゆるして・・・」
微かな振動は赤い縄で繋がっている2つの結び目まで小刻みに動かしました。
ヴィィィ・・・
「おねがい・・ぁぁ・・」
少し大きくなったモーター音は、わたくしの真珠をダイレクトに愛撫しつづけるプラスティックの卵から聞こえてきます。
唇を噛みしめて堪えるわたくしに、それでも望月さんは新たな会話を仕掛けるのです。わたくしにはもう・・・彼の声を言葉として理解するだけのゆとりはありませんでした。
答えられないわたくしの帯の上に小さく赤く光る玩具のランプをめがけて、望月さんの指が走るのです。
ヴヴィィヴィ・・・
「だめっ・・いっ・ちゃう・・」
MAXにまで引き上げられたプラスチックの卵の振動に、わたくしはたまらずに追い上げられていったのです。
あの深夜のホテルの開かれた扉の側で、目隠しをしたまま玩具に嬲られて・・・潮を吹き逝き果てたことを思い出してしまいます。お着物の姿のままあんな風にはなれません。でも・・・・。
「あぁぁっ・・・・いくっぅぅ・・・」
シートベルトで繋がれたレカロのシートの中で、わたくしは逃れる事もできず、玩具の振動に・・・達してしまったのです。
キッ・・・ RX7が唐突に停められました。
そこは、左右を森に囲まれた道でした。
望月さんは無言で玩具のダイヤルをオフにしました。
ヴッ・・・
小さな卵形の塊が止まっても、わたくしはまだひくひくと内ももを震わせて淫楽に捉えられ続けておりました。望月さんの隣で続けられた淫らな責めは、わたくしの意識を蕩けさせていましたが、底に残った微かな理性が、潮を吹くと言う最悪の事態を避けられたことに・・・ほっとしていたのです。
玩具の振動が途切れたことで、わたくしは目的地に到着したのかと思ったほどでした。それでも、道の途中でしかないことは明らかだったのです。

「外に出ましょう。」
望月さんが、ドアロックを解除します。
ここがどのような場所なのかはわかりませんが、彼がそう言うなら何かわたくしに見せたいものがあるのでしょう。
望月さんの手が、わたくしの腰の右にあるシートベルトのロックを外します。
ヴィッ
「ぁぁっ・・・」
巻き上がってゆくシートベルトが、偶然に玩具のダイヤルを動かしたのです。
再び上がったわたくしの嬌声に、望月さんは何も言わずに玩具を止めてくださいました。
「さぁ、降りてください。」
望月さんも自分のシートベルトを外しました。が、ご自分はまだ運転席に座ってらっしゃるのです。
促すような視線に、わたくしはひとりドアを開けて車を降りました。 コメント
んちは、新記事読みに来ました。

う~ん..俺的には祥子をもう少し焦らして欲しかったな..(笑)
すぐに逝かせるんじゃなく、もっと焦らして、
逝きたいのに、逝かせてくれない..
みたいな。(ふふ

もう少しで逝けるのに、スイッチを強にしてくれない..
座ってるから自然とバイブがクリを刺激し、
RX-7なら、高速道路にある繋ぎ目などで、
ゴツンと響くと、その振動が直接シートに伝わり、
そのたび祥子が軽く喘いでしまう..

自ら止めようとしても食い込む縄に感じ、
挟んだハンカチをも滴ってしまうんじゃないかと思うほど、びっしょり濡らしてしまう..

みたいな..
淫靡です。(んふふふ


2006/11/06 16:28| URL | melto  [Edit]
melto様
いらっしゃいませ♪
ふふふ・・・大丈夫です。
なぜならまだ終わりなんかじゃないからです。
望月さんは、真性のSではないのです。ですから、手管という点ではmelto様の仰る様に甘いかもしれません。
今回彼が仕掛けるのは快楽責め・絶頂責めでしょうか。
お望みのような行為は・・・ふふふ、また別のお話の時に♪

2006/11/06 16:43| URL | 祥子  [Edit]
祥子さん、こんばんは、望月さんは、俺と同世代位なのかな、素のままで、充分素敵な方だと思うんだけど、祥子さんを取り囲む人々があまりに巨大なので、あせってるのかなー、それとも、祥子さんが、望月さんのS性を引き出して育てているのかな、先の展開が気になります。年上の女性だと甘えていれば楽だけど、惚れた人に対しては、別だもんなー。がんばれ望月と思って読んでます。

2006/11/06 18:43| URL | 130  [Edit]
130様
望月さんは34歳・・・もうすぐ35歳ですね。
「閑話休題 5」で、詳しいプロフィールをご紹介しておりますので、宜しければちょっとご覧になってみてください。
そうなんです。年齢差を考えればあたりまえなんですけれど、なんせいつも一緒にいるのが、美貴さん・石塚さん・山崎さんですから、背伸びしてしまうんですね。
そんな彼の姿もなかなか魅力的なんですけれど、いまの彼はわたくしにもちょっと怖いです。

2006/11/06 18:57| URL | 祥子  [Edit]
ふふふ、当然祥子さんならそれぐらいの展開考えてますよね。^m^

ちょっと俺のS性が出てしまいました。(笑)
続きを楽しみにしています。(^^)


2006/11/06 20:04| URL | melto  [Edit]
「オナホールマニアの部屋」管理人のkenです。女性にはあまり馴染みの無いグッズですよね。祥子
さんのブログを読んで、興奮した男性が、「オナホールマニアの部屋」で紹介しているオナニーグッズで、はぁ~はぁ~楽しんでもらえれば、読者の方はもっとリアリティーを持てるのではないかと・・・。生意気言ってすみません。

2006/11/06 21:36| URL | ken  [Edit]
雨の夜の予定が・・・ありがたいことに傘の出番がないままに過ぎています。
明日にずれ込んでしまったのでしょうか?

melto様
恐れ入ります。
こちらにお越しいただいて・・・S性を刺激されたと言っていただけるなんてうれしいですわ。

ken様
ありがとうございます。
こればかりは、わたくしにはこれ以上はお話できませんわ。ご興味のある方は、ken様のブログにコメントなさってくださいな。
ken様、今度はぜひ物語へのご感想をお聞かせください。誠に申し訳ございませんが、ブログのご紹介はこれまでに・・・。
よろしくお願い申し上げます。

2006/11/07 00:58| URL | 祥子  [Edit]
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