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黒衣の情人 34

キシュ・・・ 湿気を含んだバスローブの腰紐が悲鳴のような音を立てて解かれてゆきました。
「あっ・・・」
きっと・・・あのときのように、剃毛されてしまうのでしょう。
この方は口にされたことを、必ず実行される方でした。
目を閉じて、工事用照明の反対側へと顔を背けたわたくしを長谷川さんはご覧になったはずです。それでも、まるでクリスマスプレゼントのラッピングを解く様に、ゆっくりと丁寧にバスローブの前を開いてゆかれたのです。
素肌に触れる空気の温度で、わたくしは何も身に付けていない身体の前面が、長谷川さんの眼の前に露になったことを感じました。
ベッドとは違う、硬質な大理石のテーブルはヒップの盛り上がりの分だけ・・・はしたなく開かされた茂みに覆われた花園を突き出させ、肩甲骨の高さの分だけ・・・柔らかくまぁるく撓るGカップの白い乳房を突き出させていたのです。
「あぅっ・・・」
バスローブをすでに開かれたウエストの前面に、思いもしない縄が走り、柔らかな皮膚に摩擦熱を感じたとき、わたくしは思わず呻き声を上げてしまったのです。
その縄は、わたくしの身体とテーブルをしっかりとくくりつけていたのです。
やわらかな腹部に食い込むほどにその縄は引き締められ、縄止めをされました。
「苦しくないか?」
「・・はい。」
わたくしは、軽く目を閉じたまま答えました。
長谷川さんは緊縛の間、ほとんど会話をなさいませんでした。安全のためにわたくしに無理がないか確認するほかはほとんど無言で黙々と縄と扱われるのです。
その姿はわたくしを満足のゆく形に括り付けた後の、饒舌なまでの言葉責めとはとても対照的でした。

わたくしの身体が決して動かない様に、ここまでするのです。
鋭敏な剃刀を使う行為。1年を待たずに・・・わたくしはまた花びらを覆う茂みをなくすことになるのだと・・・覚悟をしたのです。

「あつっ・・・」
わたくしに与えられたお仕置きは、剃毛ではありませんでした。
想像もしない熱感に、思わず見開いた眼に映ったのは火を点けられた赤く太い蝋燭だったのです。
「ぃ・・ひぃ・ぁぁ・・」
熱蝋が恐怖に身じろぎをするたびに揺れる乳房の傾斜を垂れ落ちてゆくのです。
「あっっぅぃぃ・・ゆるし・・て・・」
ぼ・たた・・たっ・・・・
「あぁぅぅ・・ぅぅぅ・・」
「祥子の本気の悲鳴を聞けるとは嬉しいね。」
「ひぃぃ・・・・ぁぅぅぅ・・・」
恐怖に大きく立ち上がった乳首に、熱蝋が直接垂らされたのです。長谷川さんの立つわたくしの左側の乳房だけに、赤い印は刻々と増えてゆきました。
「熱いのか?祥子。」
「は・い・・・あつい・で・す・・やぁぁぁ・・・っ」
重なる様に滴らせた熱蝋も、わたくしの乳房にとっては同じだけのひりつく熱を与えるのです。先端に続けて垂れ落ちた蝋は、気まぐれに四方へ・・・初めて蝋責めを受ける白い処女地へと真っ赤な舌を伸ばしてゆきます。 コメント
今日の東京は暖かでお散歩をしてくると汗ばむ位。4月の気温になるとか。
初雪も降らずに春一番が…と言う話も。
NYは暑くて半袖で過ごしているとか…。
春は嬉しいけれど、地球先行きが心配ですね。
朝から疼いてきてしまいます…。
あの、蝋を垂らされた時の、輪ゴムで弾かれた様な、ピチッとした熱さ痛さ…!
それに耐えると、苦痛はまた違った快感になってしまう…のですよね。
プレイ用の蝋は低温で、祥子さんの白い肌に本当のダメージを与える心配は無いでしょうけれど…。


2007/02/06 10:34| URL | るり  [Edit]
ヾ(@^▽^@)ノ
 大理石の上の祥子さんは
クロワッサンのパン生地のように
ひんやりと冷やされてるのかなぁ・・・・。
やっぱり、冷えたところで暖めないとね。


2007/02/06 12:42| URL | さやか  [Edit]
あたたかな日が続きますね
るり様
朝にこの物語を読まれるのは・・・少し危険かもしれません。
一日疼き続けてしまっても、わたくしは全く保証できません、ご容赦ください(笑)。
さて低温蝋燭ですが、肌に触れる時はちっとも低温ではありません。あの熱は・・・想像以上ですね。
長谷川さんの蝋燭さばきに、どうぞ心ゆくまで感じてください。

さやか様
想像は当たっていましたか?
パン生地に例えられてしまうとは、わたくしは想像もしてませんでした(笑)。
冷たい・熱いを同時に与える、長谷川さんはやはり一筋縄ではいきません。

2007/02/06 18:29| URL | 祥子  [Edit]
こんばんは。
今日も暖かい一日でしたね。
さて、イメージ通りの展開でしたね。
普通蝋燭プレーは必ずビニールシートを敷きます。
後始末が大変だからです。
ただ、大理石は表面研磨してツルツルですから、後始末も簡単に蝋は取れるでしょう。
偶然にも日曜日、ショコラ作りの番組があり見ていましたら、大理石の大きなテーブルの上に熱で溶かしたショコラを冷やしていました。大理石が一番良いそうですよ。
それと、低温蝋燭は原料に温度を下げる材料を配合していますが、熱いのは熱いですから、垂らす高さ、場所等、気遣いを忘れないようにして下さい。
長谷川さんは後始末と、冷やす効果、両方ご承知だったのでしょうね。
では、この後のお仕置き楽しみに拝見します。
                    ・・縄指導・・


2007/02/06 21:01| URL | 縄指導  [Edit]
実は、
剃毛の展開に期待しました♪
プレイのオンパレードのような展開、楽しみです。



#ご無沙汰してます。m(__)m

2007/02/06 21:15| URL | エフ  [Edit]
剃毛ではなくて蝋燭の登場ですか。
痛いのか熱いのか…カラダに聞いたことがない(笑)
のでうまくコメントできません。

苦痛とはまた違った感覚って!?

2007/02/06 22:47| URL | eromania  [Edit]
東京は穏やかな日が続きます
縄指導様
やはり当たってらっしゃったみたいですね。
長谷川さんは大理石のテーブルに、白の厚地のバスローブをわたくしに纏わせたままなんです。
前を開いて・・・ですから、バスローブがビニールシート代わりになっているのでしょう。
こうして伺ってみると、本当にSMは知識・・・ですね。
知らないと、安全にはできない。
と、実感してしまいます。

エフ様
わたくしの方こそご無沙汰しておりました。
剃毛は・・・昨年の元旦に別の方にされてしまっておりましたし、長谷川さんは「僕だけのものになったら・・・」と以前にも言ってらしたので。
でも、わたくしもこのシチュエーションならきっと剃毛されてしまうとばかり思っておりました。
意外さは、身体の感覚を一層鋭くするようです。

eromania様
ん・・・苦痛とは違う感覚は、言葉では説明しにくいですね。
なんと言えばいいでしょうか、刺す様に身体の芯まで響く感覚でしょうか。
体験するには、お灸がいいかもしれないですね(笑)。熱くて外したくなる瞬間のあの熱くていたくて・・・という感覚が、一番最初からやってくるんです。
さぁ、体験してみましょう♪

2007/02/07 07:56| URL | 祥子  [Edit]
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