春の足音
圧倒的な色香で咲き誇る八重桜もひと雨ごとに豊潤な花びらを散らしてゆく
ふたりの歩く石畳を彩るように
庭園の苔に憩うように
桜並木の下を
隣を歩く彼女のランジェリーを奪い取って
戯れるように歩いたのは何年前になるだろう
年齢を重ね 逢えない日があっても
彼女の魅力はなぜか増すばかりだ
桜の儚い花びらが誇り高い赤い椿になったように
いまは、芽生えたばかりの若芽のごとき
瑞々しい微笑を無邪気に向けてくる
ここが由緒ある寺院の庭園であることが恨めしくなる
いつもの街ならこのまますぐに
香しい温もりのランジェリーを奪い取ってしまうのに
- こんばんは
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祥子さん、こんばんは。
ここの所、M.OOKI様の写真ばかり。
祥子さんの濃厚な話が読めないのは寂しいですね。
電子出版で忙しいのでしょう。
出版されたものを読んでみましょうか、昔の世界に戻って‥‥‥
2013/04/18 21:25| URL | masterblue [Edit] - masterblue 様
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確かに、ショートショートばかりをお届けしてますね(笑)。
以前、HAIREI 様との対談でお話ししたように、いずれも将来の長編のワンシーンです。なので、このショートショートもいずれ長編でお届けすることになります。
お届けするのは、こちらではなく電子書籍になるかもしれませんが♪
今は月1出版なので、なかなか業務がハードです。ほとんど、新作を書き下ろすのと変わらないです。
なので、どうかご容赦ください。
宜しくお願いいたします。
2013/04/19 05:27| URL | 祥子 [Edit]
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