深秋の御寺にて
紅葉の季節も終盤竹やぶに囲まれた初めての御寺に呼び出された
美しい紅葉に囲まれているのに人気がない
現れたあの方は
「今日は貸し切ったからな」と
赤い縄を出した
穏やかな深秋の景色が一瞬でかき乱される
「ここで修行している若い僧は外に研修に出した」
縄でくくられ和服を乱された姿で
艶めいた声を押し殺す
わたくしを激しく責め立てながらあの方は言う
「居るのは住職と副住職くらいだ
祥子の声を聞かせてやれ
般若湯以上の若返りの薬になる」
鴨居から吊られた身体は片足の白足袋のつま先だけが
畳に未練を残すようにくねる
「ああ祥子の身体はいい
後で全て剥き上げてまたくくってやる」
「だめぇ 許して」
目の前の開け放った障子から
鮮やかに色づいた黄葉が見える
「逝くんだ このまま俺で
見てるのは屋根の猿くらいだ
さぁ これでどうだ」
「いやぁぁぁ」
「ああ祥子はいい 逝くぞ」
「だめぇぇ」
「身体は正直だこんなにも締まる
祥子が素直になれないなら
この後 住職と副住職にも祥子を味あわせるか」
「あぁぁん だめぇ」
「反応したな 祥子
一層しめつける
この身体三人で嬲ってやろう」
「いってしまいますぅ ああん・・・いくぅぅぅ」
したたかに放ったあの方は
膝を落としたわたくしを
力強い腕で支えて
ひくつく蜜壺を堪能しつづけた
-
雅な黄葉画像との、見事なコラボレーションですね。
艶めかしさと艶めかしさとが、ひきたて合っているような。
寺院と赤いロープという取り合わせも、なかなか粋です。
(^^)
2016/12/12 08:08| URL | 柏木 [Edit] -
う~む、官能的。
存在、言葉、文章・・・。
祥子さんは男の欲望そのものですね。
今、私の方、何かとあって正直、エロどころじゃないのですが、しかし、そんな状況にあって、男を勃起させるなんて・・・。
祥子さんを抱きたいよ・・・。
2016/12/12 11:03| URL | 和巳 [Edit] - 久しぶりで
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紅葉と野仏に囲まれて‥‥‥。
久しぶりに聞く祥子さんの喘ぎが、深閑としたお寺の雰囲気を一層厳かにするようです。
素晴らしい短編、珠玉のお作ですね。
2016/12/12 19:47| URL | masterblue [Edit] - Re:柏木様
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この日は午後から風が強くなり
葉の動きを止めることができなくなったので
いっそ・・・とこのようなお写真になった理由を
写真家の方は教えてくださいました
乱れる心を美しく演出してくださった
一葉に感謝です
2016/12/13 14:41| URL | 加納 祥子 [Edit] - Re: 和巳様
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恐れ入ります
和巳様にお気に召していただけたなら
この記事を書き上げたかいがございました
神聖な場所での不埒な行いに
心をときめかせる
いけないわたくしを叱ってくださいませ
2016/12/13 14:43| URL | 加納 祥子 [Edit] - Re: masterblue様
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ありがとうございます
短編だとお届けできなかった世界を
ようやく一編書き上げることができました
こちらはいくつもの石仏のある素敵な
お寺さんでした
2016/12/13 14:46| URL | 加納 祥子 [Edit] - 管理人のみ閲覧できます
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2016/12/26 10:26| | [Edit]
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