スーパーブルーブラッドムーン
「この部屋なら一番月に近いはずです」そう告げてあの女性を誘った
地球に最も近く上がる・満月が・赤く染まる
35年ぶりの天体ショー
「月を楽しませてくれるのでしょう?」
窓辺のテーブルに置いたシャンパーニュを片手に
微笑むあの女性は月よりも妖しく微笑む
20時30分から始まった月の幽かな陰りは
2時間で清純な姿をダークなワイン色に変えていた
「もうよろしいでしょう
身体が冷えてしまいます」
「今夜は月を見せて下さる約束でしょう」
「あと2時間私たちに待てと言うのですか?」
「お約束ですわ」
グラスを満たすワインを月と同じ色に変えた
「わかりました
お待ちしましょう でも」
窓の外の月を映すあの女性の黒い瞳を覗き込んだ
そのあとの時間が
どれほど狂おしくなっても知りませんよ
その想いを込めて・・・
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35年前にいったい自分はいくつだったのだろう?と思うと、ふと恐怖がよぎるこのごろです。(笑)
それはともあれ、ふと貴女のことを思い出し、さきほどお話を一話、あっぷいたしました。
おひまなときにでも、お立ち寄りくださいね。
2018/02/17 10:13| URL | 柏木 [Edit] - Re:柏木様
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柏木様の世界の究極者の皆様は
確かお年を取らないのではなかったかしら?
年齢は何か別の世界の記号なのだと思う
今日この頃です(笑)
2018/02/20 10:41| URL | 加納 祥子 [Edit]
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