SnowWhite 36
「まだ何一つ脱がせていないのに、そんなに恥ずかしいか?」「・・・・はぃ」
辱めだとは思いませんでした。
写真を撮りたい、そうおっしゃったお望みを受け入れたのは他の誰でもないわたくし自身でした。今夜、高梨さんは屈辱にまみれさせるような行為は何一つ要求なさらなかったのです。
従わない時に、与えるかもしれない・・・お仕置きを告げる言葉として以外には。
そして、その言葉に芯から反応してしまうのは、わたくしのはしたない心と身体だったのですから。
「本当に祥子には桜色がよく似合う。」
「・・・あっ」
抱きしめるように回した高梨さんの腕が肩紐を引き下ろされたブラのホックを外します。わたくしは裾を引き上げていた手を思わず離そうとしてしまったのです。
「そのままだ。まだ動くんじゃない。」
ナイティの上半身に使われたストレッチレースのせいで、ゆるみはしたもののブラが落ちてくることはありませんでした。高梨さんの手は、今度は引き上げた裾の中に入ってゆきます。
「セクシーなランジェリー姿を楽しもうかと思ったが、このナイティごと祥子を抱きたくなった。」
太ももの脇を這い上る高梨さんの手が、レースのTバックのサイドにかかりました。ハイレグに作られた細いウエストのレースを掴むと一気に膝まで引き下ろすのです。
「やっ・・・」
「祥子、もういいよ。手を離しなさい。」
わたくしはゆっくりと、裾を掴んだ手を下ろしてゆきました。それでも、きつく・・・羞恥を堪えるように、ナイティの裾を握りしめた指を開くことができなかったのです。
「ふふ、仕方ないね。」
高梨さんは、笑みを浮かべると一本一本優しく開いてゆかれるのです。
ちゅっ・・・開いた手を右も左も・・・ダンスを踊る前のパートナーのようにご自分の手で掬い上げると、手の甲にキスをして、ナイティの左右に下ろしてゆきます。
わたくしの下半身は中途半端なまま、桜色の裾の中にまた覆い隠されていったのです。
「そんなに不安そうな顔をしなくていい。」
伸ばされた腕は、わたくしの髪を中途半端に止めている髪ゴムを外しました。
細い毛質のストレートの黒髪に、彼は指先を入れてほぐしはじめたのです。
さらさらと、高梨さんの手の中でわたくしの髪はいまは剥き出しになっている背中に滝のようにまっすぐに落ちてゆきました。
「うん、綺麗だ。」
満足そうに頷いた高梨さんの手が、次に伸びたのは二の腕にかかっていたブラのストラップでした。両方のストラップを手首から抜き取ると、上半身にフィットしたストレッチレースの中から、Gカップのブラを引き出したのです。
「ぁん・・・」
中途半端な状態のまま乱されたランジェリー姿を晒すことはとても恥ずかしく不安でしかありませんでした。でも、それを全く奪われる心細さは・・・こんな状況でも変わりません。
「このままじゃ、祥子もいやだろう。」
ブラをサイドテーブルに置くと、高梨さんはまたわたくしの手をとって・・・先ほどの口戯の間に腕から外れたナイティの肩紐を再び元に戻したのです。それも、今夜わたくしが自分で着替えた時と同じように。
SnowWhite 35
つつ・・っ・・・
内ももを、シャッター音に合わせる様に走る愛液の感触に、わたくしは肩を震わせてしまったのです。
「そのまま、ナイティの裾を上げてごらん。」
「ぇ・・・」
「簡単だろう。自分の手でその桜色の裾を持ち上げるんだ。ウエストに巻いたガーターベルトが見える場所まで。」
「そんな・・・」
「それとも、カメラの前でオナニーをして見せるか?自分の手で俺がいいと言うまで逝きつづけるんだ。1GBのコンパクトフラッシュなら何枚でもある、何百枚でも写してやる。」
ばっ・・・・ わたくしの膝元には、高梨さんの手から撒かれた5枚のコンパクトフラッシュが散らばっておりました。これだけで、何百枚分のはしたない痴態を記憶することができるでしょうか・・・。
いつしか高梨さんはご自分のことを<俺>とおっしゃるようになっていました。
この方の男らしい容貌に相応しい・・・おっしゃりよう。でも、同時にその言葉は一度お決めになったらわたくしに有無を言わさずに全てをさせるだけの力を備えてもいたのです。
わたくしは、少しだけ視線を落とすと・・・ゆっくりとナイティの裾を手の中に握り込んでいったのです。
カシャ・・・ カシャ・・・
165cmの身長のわたくしが着ても床ぎりぎりのレングスのナイティなのです。
高梨さんがおっしゃるように持ち上げるためには、手の中一杯にシルクサテンを掴まねばなりません。
「もう少しだけ脚を開くんだ。そう。」
カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・
シャッター音が微妙に移動してゆくのはわかります。
でも、それを確かめる勇気はわたくしにはありませんでした。
先ほどから滴り続ける淫らな愛液を吸い込んだストッキングと、その上の濡れた太ももと・・・溢れ出る蜜と高梨さんの唾液で色を変えているに違いない・・・桜色のレースのTバックまでもを、自ら晒さなくてはならないのですから。
カシャ・・・ カシャ・・・
唇を噛んで、前裾を引き上げてゆきます。
ベッドのシーツに埋もれるような膝頭から・・・滑らかな薄いシルクに覆われた太もも・・・ガーターベルトの留め具を受け止める二重になったストッキングの縁と柔らかな素肌の太もも・・・そして・・・恥ずかしいほどに乱れたままの・・・太ももの狭間・・・。
カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・
両のGカップの乳房は、もうとうに乱されたナイティとブラの上半身からこぼれ落ちておりました。
レンズ越しの高梨さんの視線に耐えることができずに次第に伏せてゆく顔を覆う黒髪は、時折思いついたかのように鴇色の昂った先端を嬲ってゆくのです。
カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・
「ほぉぅっ」
無言のまま、幾度シャッターが切られたことでしょう。
高梨さんの堪え切れない大きなため息とともに、カメラが下ろされたのです。
「えも言われぬ表情をするね。祥子と逢うたびに、いつもその恥じらいを手元においておきたいと思っていた。ようやく、叶った。」
お見舞いコメントありがとうございます
今回の風邪はちょっと質が悪いようでなかなか抜けません。コメントも沢山頂戴しているのにきちんとお返事できなくて本当に申し訳ありません。アップも少しお休みさせてください。
本当にごめんなさい。いましばらくお時間をください。
SnowWhite 34
「い・ゃぁ・・」カシャ・・・ カシャ・・・
「今度はバックで、牝犬のように腰を上げさせてねぶってやろうか。」
「だめ・・・ゆるし・て・・・」
カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・
「何を言わなくてはならないかさえ、わからないのか?」
ふる・ふる・・・・ わたくしは首を横に振ったのです。
言わせたい言葉はわかっておりました。でも、あまりにはしたない内容をどう口にしていいのか・・・考えもつかなかったのです。
カシャ・・・ カシャ・・・
「解っているはずだ、祥子なら。さぁそこに跪いて言うんだ。」
「・・・ぁぁ」
言葉にしようとして、躊躇する・・・その表情までも高梨さんはカメラに納めてらっしゃいました。
一眼レフデジタルカメラを構えていらっしゃるいまは、ズームアップさえ彼の手で操作されているのです。シャッター以外の機械音のしない撮影は、わたくしのどこを狙って切られたものかすら想像できないのです。
シャッター音が響く度、わたくしは産毛を逆撫でされているようでした。
カシャ・・・ カシャ・・・
「これからは・・・」
「これからは?」
「祥子を・・・ゆずるさんのお口で・・・・ あぁっ・・・」
わたくしはこれ以上の言葉を紡ぐことができないまま、両手で顔を覆ってしまったのです。
カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・
「どうした。ぞんなに難しいことじゃないはずだよ。他の女なら嬉々としてベッドで微笑みながらねだるくらいなことだ。」
「ゃ・ぁ・・・」
「祥子には、出来ないか。確かにそうだな。」
カシャ・・・ カシャ・・・
「俺を見るんだ、祥子。」
顔を覆った両手をゆっくりと下ろしたのです。そして・・・恥じらいに朱に染まった顔を上げました。
「これからは逢う度にご主人様の口で祥子をねぶってください、これなら言えるだろう?」
カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・
「これからは・・・おあいするたび・・に ごしゅじんさまの・・おくちで・・・しょうこを・・ねぶって・・して・・くださ・い」
シャッター音とカメラ越しの高梨さんの眼差しは、わたくしに視線を落とすことを許してはくれませんでした。はしたない懇願の言葉への躊躇いを表す事ができたのは次第に細くなってゆく声だけだったのです。
カシャ・・・ カシャ・・・
とろぉ・・・
自ら口にした言葉と、カメラによる視姦がまた一筋わたくしの太腿へと愛液を滴らせるのです。
両手を胸元を隠す様に合わせ・・・跪いた聖女のような姿で、ナイティの裾が膝元までをすっぽりと覆っていなければすぐに高梨さんのカメラに見つけられてしまうほどにたっぷりと、潤いは内ももを流れ落ちてゆきました。
SnowWhite 33
「感じやすいだけだろう。祥子の身体が。」「夫でさえ、口にする気にもなれないほど・・なのかと思ったら、哀しくて二度と・・・。」
「こんなにくらくらするほど、フェロモンが濃くて旨いのにもったいない。馬鹿な男だな。」
「でも・・・ゆずるさんだって・・はじめて」
そうだったのです。
わたくしはどんな方に愛されても、男性にお口でご奉仕することがあっても、口戯で逝かされることはさほど多くはなかったのです。
ほとんどの場合、口戯が必要ないほどにわたくし自身が溢れ・・・潤い過ぎていることが原因なのはわかっておりました。そして、わたくしを貪ろうとなさるころには、もう男性ご自身が昂りのピークにいらっしゃることが多いことも・・・。
「いや、はじめてじゃない。エレベーターの中でしただろう。」
「ぁっ・・・」
満開の桜の坂道を上り詰めたところにあるレジデント棟の高梨さんのお部屋へゆくエレベーターの中での・・・ゲーム最後のキス。
「あの時も、美味しかった。エレベーターを緊急釦を押して止めてしまおうかと思ったくらいだからな。」
「ぁん・・・」
自らのはしたない香りのするお髭に埋もれながらキスをするのは、これ以上ないほどの羞恥でした。わたくし自身も、男性をお口で愛したあとそのまま唇をおねだりすることにはとても抵抗があったのですから。
なのに、次第にわたくしは不思議な昂りを感じはじめておりました。フェロモンだと言われるわたくしの香りは高梨さんの香りに溶け合い・・・甘く・身体の芯を疼かせたのです。
「祥子は、汚くなんかない。祥子のはとろとろで、香りが高くて最高のジュースだ。花びらも、綺麗なピンク色をしている。いつまでも舐めていたいくらいだ。いつも我慢できなくなって、口でしてやれなくなるが、祥子がそんな風に気にしてるなら、これから逢う度に逝くまで何度でもねぶってやる。」
高梨さんはわたくしの頭を抱え左耳を右手で塞いで・・・残った右耳に一言づつ、区切る様に、この言葉を囁くのです。
「あ・・ん・・だめぇ・・・」
とろぉぉ・・・ わたくしの中から、新たな蜜が高梨さんの一言ごとに溢れ出してくるのがわかりました。
シルクのTバックのクロッチではもう留めきれない潤いは、揃えて横に流した太ももの狭間をしっとりと濡らしてゆきました。
「だめ?違うだろう、祥子」
頭ごと抱き締める様にしていた高梨さんは、わたくしを放すとベッドの上のカメラを構え直したのです。
カシャ・・・ カシャ・・・
「こっちを見てちゃんと言うんだ。」
わたくしは、この先何度でも与えられることになった眼も眩むばかりの快感を思い起こして、霞む瞳を上げました。
「だめ・・・」
カシャ・・・ カシャ・・・ カシャ・・・
「だめじゃないだろう。言えないなら言える様になるまで、またねぶってやるだけだ。」
カシャ・・・ カシャ・・・
「5台のカメラで視姦しながらな。」
![](http://blog86.fc2.com/p/pvlabo/file/hr.gif)