い・え・な・い
お願い・・・もっと・・・真綿のように降り注ぐ雪になら言えるのに
わたくしの肌に触れる柔らかな髪を抱きしめてしまいたいほど
身の内を蕩けさせられていても
ふれるなんてできなくて
口にのぼらせることができるのは
・・・だめぇ ・・・・いゃぁ ・・・やめ・て だけ
淑やかだった部分を淫らに変える魔法の舌と指は
そこだけ色づく愉悦の証を離れ
別の場所へと代償のような快楽を与えはじめる
でも・・・
ほんとうに欲しいのはそこじゃないの・・・さっきの・・・あぁぁぁ・・・
いえない もっと の代わりに
また先ほど口にした言葉を喘ぎ混じりの吐息とともに繰り返す
気の狂うような愛撫が全身を彷徨った果てに
たどりついた最初の愉悦の泉は
もう・・・彼の指先にしたたり落ちん・・・ば・か・り・・・
-
ご無沙汰しております。
お元気だったでしょうか。
昨年末から復活されていたのですね。
そのスタートが電子書籍とは時代を
感じますねぇ。
滴る愉悦
言葉より優艶な快楽を雄弁に語ります。
2013/02/07 22:14| URL | dreamcat [Edit] - dreamcat 様
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本当にご無沙汰しておりました
ご訪問ありがとうございます
お写真素敵でしょう♪
写真家の方に見せて頂いたとき
このお話を想い起こしてしまい
一人で思わず頬を染めてしまいました
しんしんと雪の降る清浄で
静かな冬の景色なのですよ 本当は♪
2013/02/08 05:47| URL | 祥子 [Edit] - 意味深な
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こんばんは。
素敵な写真と想ひの凝縮された短い言の葉
でも、露わなものを晒されるより
もっと深い味わいを、写真とのコラボで訴えていますね。
祥子さんの「い・え・な・い」想ひと共に、
その裏に見え隠れするあまりにもあからさまな情景表現に、
敬意とともに、ちょっと妬ましさを感じるのは何故なのでしょう。
2013/02/08 20:23| URL | masterblue [Edit] - masterblue 様
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先日アップさせて頂いた、お正月の一夜をイメージしたショートショートでした。
京都の町屋の奥の間で、見事な長襦袢をしどけなく乱して…と想像してご覧くださいませ。
ふふふ、甘やか過ぎますでしょうか?
2013/02/09 07:23| URL | 祥子 [Edit]
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