初雪 3
美貴さんは、今夜もゼニアのスーツに身を固めておりました。他のお二人もはじめてお逢いした時と同様に、趣味の良いスタイルをしてらしたのです。
「おひさしぶりです。みなさん」
「祥子さん。この前は美貴が抜け駆けをしたようですね」
わたくしの隣に座る山崎さんが、グラスを傾けながら少し強い口調でそうおっしゃるのです。
「抜け駆けではないですよ。きちんと誘ったのに、二人が忙しかっただけでしょう」
ふふ・・あの夜を思い出しているのでしょうか。美貴さんは含み笑いをしながら山崎さんの言葉を躱します。
「箱根のあの宿ででしょう。いい宿ですよね、祥子さん」
石塚さんもいらしたことがあるのでしょうか。あの奥の離れを知っているような仰り方です。
「ええ、素敵な女将の素敵なお宿でしたわ」
「それを聞かされましてね、どうしても今度は僕たちがご招待をしたかったんですよ」
山崎さんはわたくしの左手をすべすべとした手で撫でているのです。
「美貴はいなくても良かったんだけれどね」
「石塚、それはないだろう。この部屋を提供しているじゃないか」
「それはそうだな」
はははは・・とリラックスした笑い声を上げる石塚さんは、あの夜には気づきませんでしたがまるで無邪気な男の子のようでした。
「美貴が酷い事をしたのではないですか?あの後、いつお逢いできるかと楽しみにしていたのですが、なかなかあのバーにいらしていただけなかったようですね。祥子さん」
その言葉に頬を赤らめてうつむくわたくしを、山崎さんが愛おしげに見つめるのです。
「そんな・・・こと」
3人の男性の視線はどなたも強くわたくしを揺さぶります。
「今夜はここで過ごして、それから雪の別荘にお連れしますからね」
髪を愛でている手を止めることなく、石塚さんが思わぬことをおっしゃるのです。
「えっ・・」
このまま静かな都内で過ごすのだとばかり思っていたのです。
「そのために車も用意しましたからね」
この方達はいったいどういった方達なのでしょうか。
わたくしと過ごすためだけに車までご用意になるなんて・・・
「食事に行きましょう、祥子さん。隣の部屋にあなたへのプレゼントが用意されています。着替えて来てください」
美貴さんがわたくしの手を取って立たせてくださいました。
「プレゼント?」
「箱根でお約束しましたでしょう。今夜のためのドレスです。きっとお似合いになりますよ。」
「ありがとうございます。いってまいりますわ」
ドレッシングルームへと一歩を踏み出したわたくしの手を、山崎さんが掴みます。
「ちょっと待ってください。今夜はどんなランジェリーを付けているのですか?祥子さん」
3人の男性に取り囲まれる様に立ち塞がられてしまったのです。
「そうだ、もったいないことをするところだった」
「いやぁぁ・・・」
石塚さんがわたくしの髪を左にまとめると、後に立つ美貴さんがカーディガンを剥ぎ取り・・・山崎さんが背中のファスナーを引き下ろしたのです。
「おとなしくしてください。わかっていますね、祥子さん」
美貴さんがワンピースの肩を剥き下ろします。
パ・サッ・・ 脚元に輪のようにワンピースが落ちました
「ほぉっ・・」「これは・・・」「いいですね 黙って脱がせてしまうのはもったいない」
わたくしの手は美貴さんによって、後に一つにまとめられていました。
桜色のリバーレースはコルセットのようなシルエットで柔らかくウエストを締め上げ、膨らみの強調されたGカップのバストをリバーレース1枚だけが、たふふ・・と支えていたのです。
コルセットの裾のコウモリの羽のような曲線から伸びたストラップは黒のストッキングを吊り・・・茂みを透かせたそろいのレースのTバッグを額縁のように彩るのです。
「レストランの予約は何時だったっけ」
「そろそろだね」
「もっとゆっくりにしておけばよかったよ」
口々にそういうと・・・山崎さんと石塚さんはレースの上からしこり立った左右の乳房の先端を含み・・美貴さんはわたくしの露になったヒップを鷲掴みにしていたのです。
「はぁぁ・・ん・・だ・・め・・」
立ったままで愛撫されるなんて・・それもこれからお食事に行かなくてはならないのに。
「祥子さん、このままでお逝きなさい」
わたくしの身体は左右の敏感な先端はリバーレースの凹凸さえも刺激として受け入れ・・その周囲を這う男性のぬめぬめとした舌の感触が・・・体内を響き渡る快感が全く触れられていない花芯と真珠さえ疼かせてゆくのです。
「弱いの・・ゆるし・・て」
揉みしだかれる尻肉にくいこむ美貴さんの指先が・耳をねぶる舌がわたくしを前屈みにさえさせてくれずに・・・快感に溺れろと言わんばかりに他の二人に熟れ切った乳房を差し出すのです。
「これでどうですか」
「はぁうっ・・・」
か・・ぷっ・・石塚さんにより感じやすい左の乳首を甘噛みされてしまいました。
身を反らせるようにしてさえ、身内を駆け抜ける慄きを止めることができなかったのです。
「おねだりですね、逝きなさい。祥子さん」
突き出した太ももの狭間に指をさしいれると、山崎さんはわたくしの真珠をリバーレースごしに擦りあげたのです。
「あっ・・あぁぁぁぁ・・」
リビングルームの中心で美貴さんに支えられ・・・わたくしは立ったままで逝かされてしまったのです。
「ランジェリーも用意してあります。このままではレストランのお客様を祥子さんの香りで酔わせてしまいそうだからね。着替えてきてください」
お三方は代わる代わるに口づけをなさいました。絶頂の余韻がおさまるまで美貴さんに支えられていたわたくしに、ようやく身支度を許してくださいました。
「これは僕が・・」
脚元のワンピースは山崎さんの手に拾い上げられていました。
わたくしは愛液と男性たちの唾液に濡れたランジェリーだけの姿で、美貴さんに連れられて・・・指さされたドレッシングルームへ入っていったのです。
- 祥子様
-
このようにイラストにすると今日の下着はとてもセクシーですね。
祥子様の柔らかな髪・・・大きなお胸・・・綺麗な白いお尻。
触れてみたいです。
殿方だけに触れさせるのはあまりにも悲しすぎる・・・・
なんて事は申し上げてはいけないことかしら。
2006/03/11 18:30| URL | 桜草 [Edit] - クラブハウス
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新しいマンションに引っ越して2週間になりますが、
出張が多くて、1週間しかいません。
今日は、クラブハウスにジムのカードができていたので
とりに行きました。
室内プールもあり、ジムもあり、バドミントンコートも
ありました。
祥子さんのような方との出会いがあれば、ほのかな
期待をして明日行ってみます。
2006/03/11 19:55| URL | yamatan [Edit] - NoTitle
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こんばんは。またお邪魔しました。
少し前にコーラスの練習から戻りました。
祥子さんが、毎日少しずつアップしてくださるので、楽しみになっています。
まだ本格的に始まらないのに、指だけで逝かされて、この先どうなるのでしょう。レストランで、雪の別荘へ行く車で、そして別荘での饗宴・・・祥子さんならずとも、ドキドキ・ワクワクです。
優しい、信頼できる三人、そして当然運転してゆく望月さんと、たっぷり楽しんでください。
優しさと信頼が、お互い大切ではないでしょうか。特に受け手の女性にとっては・・・SとMの関係の根幹をなすものだと思っています。
2006/03/11 22:05| URL | masterblue [Edit] - 春の嵐
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今日の風はまるで嵐のような強さですね。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
桜草様
花嫁衣装にも使われるオールインワン。一見鎧のようなこのランジェリーも・・そんな風に見えてしまうのでしょうか。
わたくしの身体は、桜草様の手まで招き寄せてしまうのでしょうか。
yamatan様
ご出張が多いと大変ですね。
室内プールのあるクラブハウス♪素敵です。
ゆっくりと身体を解き放つ様に水と戯れる・・・そんな時間が大好きです。
yamatan様のお好みの女性には出逢えましたか?
masterblue様
いまもコーラスの練習にいらしているんですね。素敵です。
わたくしもいつか第九を歌いたいと思っているんですよ♪
女性が身を預けることは・・・少なくともお相手を憎からず思っていなければできないことです。そして、よりはしたない行為となれば・・もっとです。
行為だけを分離してスポーツのように望まれる方もいらっしゃるようですが、わたくしにはとてもそんなこと出来ませんわ。
2006/03/12 11:44| URL | 祥子 [Edit] - こんちわ..(ふふ
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来てくれてありがとう..
祥子がコメするとそれだけでドキドキするよ。(^^)
正月空けてから、バタバタと忙しく、イベントもあったりで、
ようやく落ち着いてきたところ。
また、少しずつ読みに来たよ。
これからの内容を匂わせるような滑り出しいいですね。
ゆっくりと堪能させてもらいます。
祥子がどれほど乱れるのかをね。(ふふっ
2007/01/31 09:30| URL | melto [Edit] - melto様
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いろはにほへとラリー、盛況だったようですね。
こちらにいらしてくださる皆様の中にも参加されている方がが多数おいでで、ラリーを全て巡る事はなかったのですが充分に楽しませていただきました。
<初雪>昨年この物語を書いた時は、東京や名古屋でも雪が沢山降ったせいもあって、この標題を思いついたんです。
今年は暖冬ですね。
東京では雪が舞う事なく、もう梅の季節がはじまっています。
長い長い物語です。じっくりとお楽しみください。
2007/01/31 17:33| URL | 祥子 [Edit]
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