ジューン・ブライド 30
「ねえ、祥子さん。」トモくんが絡めていた指を解くと、その腕をわたくしの身体に回してきたのです。甘えるときの・・・なにかをねだるときの彼の仕草でした。
「なぁに?」
「前に一緒に会った先輩のこと憶えてる?背の低い方の先輩。」
わたくしが以前、元の上司との意に染まないひと時を過ごしたあとに、トモくんを呼び出した時についてきた二人の先輩のことでした。あの時、トモくんははじめて先輩も一緒にと・・3人の男性で一緒に・・・わたくしのことを朝まで嬲ったのです。
「憶えているわ」
わたくしよりも少し背が高いだけの、声の優しい男性。小柄なのにわたくしを貫いた塊は・・・凶暴なほどに猛々しかったのです。
「僕の後、あの先輩と付き合わない?あれから、何度も祥子さんのこと聞かれてるんだ。」
「何を言っているの。」
わたくしは言下に拒否をいたしました。
「だめ?」
「だめよ。あの時は、大好きなあなたがどうしてもって言うからご一緒しただけよ。トモくんがいないのに、あの方とお付き合いするなんてできないわ。」
「そっかぁ」
トモくんの声は・・・なぜか残念そうでした。
「あたりまえでしょう。」
「ん、先輩と祥子さんが付き合えば、時々逢えると思ったんだ。先輩と一緒にあの時みたいに祥子さんを可愛がってあげられるのにって。」
なんてことを考えているのでしょう。これから可愛い新妻と新婚生活を送る人なのに、先輩に委ねてまで・・・わたくしを手放したくない・・・なんて。
トモくんの手はお湯の上の硬質な泡を掬っては・・・わたくしの白い項へと這ってゆきます。
「だめよ、今日でおわり。先輩さんともお付き合いはしないわ。」
気持ちは・・・トモくんの気持ちは嬉しかったのです。でも、今夜が汐時でしょう。
「まだ、気が済まないの? あんなに激しくしたのに。」
「ん、まだ。ほらこんなになってるんだよ。」
浴槽の中でわたくしのまぁるい腰には昂ったままの塊が熱い脈動を伝えていたのです。
「困ったコね、もう」
首を反らしてすり寄せた彼の頬は・・・おひげでちくちくしていました。いまもわたくし自身を苛む萌え出たばかりの芽と同じに。
「ここで・・・したいの?」
背中を預けるように、わたくしは最後の誘惑の言葉をトモくんの耳元で囁いたのです。
「祥子さんっ」
わたくしの身体を引き立てると、浴槽の縁に手をつかせて・・・後から・・・身体を重ねたのです。
「お先にちょうだいしたわ。」
濡れた髪をタオルで包み、バスローブ姿で森本さんに声を掛けました。手に持った洋服は、彼の目に触れない様に素早くクローゼットに収めたのです。
「ねえさんもアイスコーヒーどう?」
カラン・・という氷の音が窓際のソファーセットから聞こえました。先ほど浴室で聞いた彼の声は・・・ルームサービスに応えるだったようです。
グラスにはまだ細かな水滴が浮かんでいるだけでした。
「あら、うれしいわ。」
バスローブの胸元をきつくかき合わせて、わたくしは森本さんの並びのソファーに座ったのです。
「きれいね。」
目の前には七里ケ浜の海が一望できました。
「なにしていたの?」
「ん、ずぅぅっと海を見てた。」
部屋の中には低くクラシックのBGMが流れていました。ここで、アイスコーヒーを飲みながら、海を見て作品に想いを馳せていたのでしょうか。
「そう。でも、目が眠そうよ。お昼寝前にお風呂浴びてらっしゃいな。お湯も入れ替えておいたから。」
「そうするよ。ねえさん、寝ちゃう?」
「なぁに」
「お風呂から出て1人だと淋しいなぁって思って。」
「甘えて・・もう。本を読んで、アイスコーヒーをいただいて待っててあげるわ。」
そう・・・森本さんに無防備な寝顔を一方的に見られることには抵抗があったからです。
「それじゃ、いってくるね。」
ジャケットを脱ぎはじめた森本さんに背を向けて・・・わたくしは窓の外の波にたゆたうサーファーたちの姿を見つめていました。
「あぁぁっ・・・トモくぅぅ・・ん」
腰だけを高く上げさせたわたくしの白いヒップを掴むと・・・トモくんはその手で割り開く様にして・・・大きく昂った塊を花びらの狭間へ突き入れたのです。
「洗ったばかりなのに、こんなにぐちゅぐちゅにして」
あぁっ・・・トモくんの言葉の通りだったのです。奥まで清めたばかりの身体は・・彼に触れていただけなのに・・・蕩ける蜜を溢れさせてしまっていたのです。
ぽってりと熱をもった花びらは・・・何の抵抗もなくトモくんの塊を飲み込んでしまいました。
「やぁぁぁ・・・だめぇぇ・・・そんな・・にしちゃ・・だめぇぇぇぇ」
バチャ・・バチャ・・トモくんの動きに合わせて浴槽のお湯は激しく波打つのです。
「ほら、水槽に手をついて。身体をあげて、祥子さん」
わたくしは壁沿いに伝う様に手をついて・・上体を少しづつ高く・・していったのです。
「・・ぁぁあああ・・いい・・ちがうぉぉ・・・そ・こぉ・・だめぇぇぇ」
身体を上げるにしたがって・・・トモくんが数の子天井だと喜んでいたわたくしの感じやすい部分が、一層強く刺激されてしまうのです。
激しい水音よりも・・・わたくしの細く高い喘ぎ声の方が・・・大きく浴室にこだましてゆきます。
「ほら!ほら! いいの、祥子さん」
2度満足しているトモくんは・・・わたくしをどんなに追い上げても・・まだ余裕のままに責め続けるのです。強く送り出される腰はわたくしをどんどん水槽寄りに押し付けていったのです。
「いぃぃぃ・・のぉぉ・・・トモくんのぉぉぉ・・・いぃぃ」
水槽に押し付けられたGカップの白い乳房は・・・堅くしこった先端がわたくしをもっともっとと感じさせてゆくのです。
「だめだろ!祥子さん。勝手に乳首で感じちゃ!」
背中から伸びた手が・・・わたくしの乳房を左右から掴み取りぐぃと引いたのです。
わたくしの上体は彼の指だけに支えられ・・・淫らな蜜壷をトモくんの塊だけに貫かれた・・・不安定な姿勢を強要されたのです。
「指がうまっちゃうよ、祥子さんのバスト。これが感じるの?」
トモくんは乳首を人差し指と中指の間に挟むと・・・第二関節でぐりぐりと・・・捏ねるのです。
「あぅっ・・・・ひゃぁぁぁ・・・だめぇぇぇ」
長く大きな塊と指でトモくんはわたくしを翻弄しつづけました。
「胸を嬲ると、祥子さんの中がきゅって締まるよ。」
強弱をつけて・・・わたくしの感じやすい乳房を・・乳首を・・愛撫するのです。
「はぁっ・・・あぁぁ・・あぁぁぁ・・・も・・ぅぅぅ・・・だめぇぇぇ」
「ああいい、祥子さんの凄すぎるよ。」
一段と太くなった塊が内臓をすべて貫くんじゃないかと思うほど・・・強く抽送されるのです。後から犯されつづけるだけの・・・獣の体位にわたくしの身体はなす術もありませんでした。
「いっちゃうぅぅ・・トモくぅん・・・・いっくぅぅぅ」
エコーの掛かった喘ぎ声が一層淫らに響きわたくしの耳を辱めます。
「ほら!もっと感じて!」
わたくしの乳房を手放すと、青く光る水槽に縋らせて・・・白い腰を鷲掴みするのです。押し入る速度も深さも変えることなく・・・ぐるりと奥を捏ね回してゆきます。
「あっぁぁぁん・・・トモく・・ん・・ちょうだ・・い・・・しょうこのなかをまっしろにしてぇぇぇ・・」
「ん!いけっ!!」
トモくんの腰がわたくしにめり込むのではないかと思うほど深くに止まって・・・熱い精液をどくどくと・・吐出したのです。
「いっ・・くぅぅぅ」
わたくしはトモくんから与えられる最後の絶頂に、全身を震わしておりました。
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貴女の蜜壷の収縮を、この塊で感じたらどんな絡み方をするのでしょうね?
その奥の壁を激しく擦りながら感じてみたい気分だよ。
2006/07/12 20:44| URL | 青龍 [Edit] -
全身を震わせるってよく分かる表現。
表現がリアルだから、どんな様なのか目に浮かびます。
PS:光栄です。素直にうれしいです。今後ともよろしく。
2006/07/12 22:23| URL | eromania [Edit] -
もう、お施餓鬼の季節。迎え火を焚く。
婚家のご先祖様は私をどうご覧になるか…。
お風呂の戯れ。気持ちの良い季節ですね。
2006/07/12 22:38| URL | るり [Edit] -
停滞している前線のせいでしょうか。日本中が不快なお天気でしたね。
ほんの少しでも・・・すっきりと爽やかな気分を味わっていただけたらうれしいのですが。
青龍様
そんなにわたくしの深いところでお感じになりたいのですか?
いま青龍様の脳裏を悩ませるその感触・・・そう・・それですわ。
eromania様
ありがとうございます。いつも過分なお褒めの言葉をいただいて・・・
とても恥ずかしくて、うれしいです。
eromania様の目に浮かんだわたくしの姿は・・・はしたなくはありませんか?
るり様
東京のお盆の季節ですね。
わたくしも先日少し早かったのですが墓参に行ってまいりました。
せめて自分自身に対してだけは気持ちを偽らないこと
それが、わたくしに連なってくださる全てのご先祖様にできる
精一杯の誠意だと・・・そう思っております。
2006/07/13 00:28| URL | 祥子 [Edit]
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