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蛍火 12

「私の味をまだ憶えていましたか?それともあの翌日から、憶えていられないほどあの方達に犯されたんですか?」
「はぁぁ・・・やあぁぁぁ・・・」
答えられはしません・・・あの翌日の朝・・・移動の車の中からわたくしの身体を愛で続けた男性達のことなど。
「ああ こんなに中が蠢く。なんて身体なんですか。」
淫媚な羞恥と快楽に塗れた記憶が、わたくしの体芯をゆさぶります。
はしたない蠢きはそのせいでした。

田口さんは、ただ単純に抽送を繰り返すようなことはしないのです。
わたくしの四方の壁の細部まで・・・突き広げては再奥の一番感じる部分へと押し込むのです。
「ゆる・・し・・てぇぇ・・・だめ・・っ・・・」
お食事のワインで火照った身体は・・・一層敏感に反応してしまいます。上半身を支えていた腕は力をなくして、無惨にも崩れ落ちてしまったのです。
「ふふ 腰だけを突き出しておねだりですか、祥子さん。」
突き下ろすように角度をつけて、大きく抜き差しを繰り返すのです。
わたくしの奥は逞しい塊を求めて収縮し・・・花びらは激しい波にもみくちゃにされるたびに蜜にまみれ・・・田口さんの塊に思うがままに翻弄されつづけたのです。

「ああぁぁん・・やぁぁ・・ちが・・ぅぅ・・のぉぉぉ」
ずぅぅぅん・・・・。
容赦なく突き入れられ、子宮に当たってもなお奥へとねじ込まれようとする塊にわたくしは気をとられていたのです。
いつのまにか・・・田口さんの目の前にあったスカートのウエストがはずされ・・ファスナーも引き下ろされていたのです。
「祥子さんを正常位で犯したくなりました。今夜はあなたの逝き顔を見せていただきます。」
ずちゅぅぅ・・・ 淫らな水音を立てて身体を離し、わたくしのウエストからスカートを引きずりおろしたのです。
「さぁ!」
わたくしの上半身を立たせて・・・膝までスカートを落とすと・・わたくしを仰向けに押し倒し足先からパンティとスカートを抜き取ってしまわれたのです。
「脚を開くんです!」 
引き寄せた両膝に手を掛けると、とても強い力でわたくしの脚を左右に割るのです。
「やぁぁぁ・・・・」
わたくしの抗いの声と同時に、窓の外に稲光が閃きました。

「相変わらず綺麗な花びらをしていますね。」
一瞬の閃光は、わたくしの蜜にまみれた真珠と花びらを田口さんの脳裏に焼き付けるには充分過ぎたようです。
「綺麗な花ほど散らしたくなる。」
ゴロゴロ・・・ 数秒遅れた雷鳴が合図だったように・・先ほどまでの行為で根元までしとどに濡れたままの塊を一気に押し込んだのです。
「ああぁっ・・ぁぁぁぁ・・・」
節くれ立った塊はわたくしの中程で一度止まり・・・締め付けたその場所をねじ込む様にして・・・入り込んでゆくのです。
「明かりのないのが残念ですね。でも、微かな明かりに浮かぶ祥子さんの感じている顔も、そそりますね。」
田口さんはさきほど一度止まった場所を・・・何度も繰り返し塊でこすりたてるのです。
「はぁうぅぅっくぅ・・だめぇ・・そこぉぉぉ」
「ここですね。バックからだとよくわからなかったですが、祥子さんは数の子天井なんだ。あぁここ、ほら、締め付けるから余計に擦れるんですよ。」
「やぁぁぁ・・・」
「視界が閉ざされていると触覚が敏感になる。ああ、いいですよ、祥子さん。うっ・・・また締めて。」
田口さんの塊の先端の大きく張った部分が、快感にひくつくわたくしの蜜壷の全ての場所の感触を、確かめるかのように抉ってゆくのです。
「ぁぁぁああ・・だめぇぇぇ・・・」
深く・浅く・・・抜き差しの速度が上がってゆきます。
わたくしも田口さんと同じなのです。
視界を塞がれて・・・雨の籠ったような湿度に肌を囲まれて・・・田口さんの大きな身体に・・大きな手に・・大きな塊に身体を開かれ・押し込まれて・・・どんどん追い込まれていったのです。 コメント
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2006/08/17 18:23| |   [Edit]
祥子さんの躰から溢れ出たものが、雷光の光を吸いとって、暗くなった後も、残光を漂わせているようです。
蛍火なのですね。雄を誘う・・・。

凄まじい音、切り裂く光、それに浮かびあがる祥子さんの肌。跡をひく蛍火。

田口さんだけでなく、男なら絡め取られてしまいます。

2006/08/17 19:45| URL | masterblue  [Edit]
masterblue様

「吊り橋効果」なのでしょうか。こんな雷雨の夜の睦合いも。
激しすぎる外の気配は、男性の激しささえも正当化してゆくような気がいたします。
この機会を逃さないのも・・・男性としての器量かもしれません。
masterblue様も、絡めとられてくださいますか?

2006/08/17 20:03| URL | 祥子  [Edit]
送信してから、何かおかしいなと思いました。
とんでもない勘違い、蛍火は雄が雌を引きつける飾りなのですね。

ご返事を頂いてからの訂正で申し訳ありません。

この稲光が、田口さんの蛍火だったようです。

2006/08/17 21:38| URL | masterblue  [Edit]
わずかな灯りの中での睦み事が輝く「蛍火」

ダメだ。言葉が出てこない。

そんなに近頃のeromaniaは変でしたか?
また出直しまーす。ごめんなさい。

2006/08/17 22:18| URL | eromania  [Edit]
masterblue様
蛍は、雄だけでなく雌も答えるように光るんです。
ですから・・・masterblue様のおっしゃることは正解なのです。
男性も女性もそれぞれに光るものが無ければ、惹かれ合いはしないのですわ。


eromania様
全ての姿を露に見ることの出来ない闇の中。
素敵な女性の姿をアップされているeromania様のブログにはない・・・そんな姿だからでしょうか。
eromania様が悪いのではなくて、わたくしが惑わしすぎてしまったせいかしら。
わたくしのほうが誤らなくてはならないのかもしれませんね。

出直すなんておっしゃらないで
また優しい紳士なeromania様になっていらしてくださいな。

2006/08/17 23:15| URL | 祥子  [Edit]
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