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蛍火 13

「ゆるして・・ぇぇ・・・はぁぁぁ・・いい・・・」
微かに開いた眼に、雷光と違う明るさが窓から差し込んでいることにはじめて気付きました。
「ああ、電源が回復したみたいですね。まもなくホテルの人間がくるでしょう。そろそろ、逝かせてさしあげます。」
わたくしのカットソーを引き上げると・・・サテンのブラからGカップの白い乳房をまろびださせたのです。
「いやぁぁぁ・・・みちゃ・・だめぇぇ・・・」
わたくしの羞恥と淫楽に乱れた表情を確かめると、無言のままで激しく・奥までの抽送をはじめたのです。
「あぁぁぁ・・・いぃっ・・」
衣服とランジェリーに挟まれているのに、白い乳房はそのボリューム故にわたくしを裏切る様にはしたなく震えるのです。
「いい景色ですよ、祥子さん。」
田口さんの律動に揺れる乳房の先端は、高く・・・大きく立ち上がっていたのです。長身をかがめるようにして、腰の動きを止めることなく田口さんの唇がその昂りだけをねぶるのです。
「ゃあぁぁん・・・」
「籠った肌の香りがまだ残ってますね。」
もう一つの乳首へと移る田口さんのお髭が、口にされたばかりの乳首を・・・敏感になった白い肌をこすってゆきます。
「あっ・・・いっちゃうぅぅぅ・・・」
たまりかねて悶える肩に、突き出した乳房にお髭を口元を埋めるようにして敏感な左の乳首を舐られ甘噛みされたとき・・・わたくしは追い込まれて最後の哀願を漏らしてしまいます。
「そう、逝くんです!祥子さん。逝きなさい! 逝け!!」
子宮をずんと突き上げてくる塊が・・・わたくしの一番敏感な奥を・・・蜜音を響かせながらかき回すのです。
「ああああ・・・いくぅぅぅ・・・」「逝くっ!」
突き上げた先端からしたたかに放たれた精が、わたくしの胎内をゆっくりと真っ白に染めていったのです。
 
 
「どなたか、おいでになりますか?」
建物の戸を軽くノックする音が聞こえました。
「ああ、雨宿りさせてもらっていたんだ。」
わたくしの身体に田口さんはご自身の大きなジャケットを被せると、抜いたばかりの塊をご自身のスラックスに納めて戸を開けたのです。
戸の外には数本の傘を手にしたホテルの男性スタッフがおりました。

「勝手に上がって悪かったね。明かりが消えてたから動きようもなくてね。」
わたくしは咄嗟に上半身の身繕いをすると、露な下半身に田口さんのジャケットを掛けて、身動きも出来ずに身を縮めていたのです。
未だ引かない絶頂に、蜜壷はジャケットの下ではしたなくひくつき続けておりました。吐出されたばかりの大量の精液が・・・わたくしの太ももの狭間を伝って腰の丸みの方へと・・・滴りはじめていたのです。
「申し訳ございませんでした。落雷で電源がショートしてしまいまして。」
上がりがまちに座り込むわたくしを見て会釈をなさいます。
「いや、天災だから仕方ないよ。私も連れも随分濡れてしまったのでね、タオルを借りたいんだが。身体を拭ったら、ここを出るよ。」 
「申し訳ございません。気がつきませんでした。傘はお持ちしたのですが・・・、すぐにご用意させていただきます。失礼いたします。」
一礼すると手元の携帯で何か指示をなさったようです。
「すぐに別のスタッフがまいります。お使いになりましたら、タオルもここにそのまま置いておいてください。ご無事でよろしかったです。これに懲りずにまたお越しくださいませ。失礼いたします。」
随分と小雨になりましたが・・・と言いながら田口さんの手に傘を渡すと、戸を閉めてスタッフは立ち去ってゆきました。
 
「大丈夫でしたか?」
「ん・・んく・・」
田口さんはわたくしの隣に腰を下ろすと、答えを待たずに唇を重ねたのです。
唇と舌でわたくしを確かめるような・・・でも欲情ではない幸せな優しさをたたえたキスでした。
「だい・・じょうぶ・です。たぐちさんは?」
シェフのがっしりとした肩に頭をもたせかけて・・・わたくしは答えたのです。 コメント
雨が苦手な俺。
でもこんな雨宿りが出来るのなら…
ふむ、ざざ振りでも悪くない‥

刹那、薄闇掃う稲光に浮かぶ肌も
素敵ですな‥‥傍で見ていたい‥
触れてるのは‥やっぱりダメ、かな?

2006/08/18 08:40| URL | HAIREI  [Edit]
HAIREI様

雨宿り・・・お気に召していただけたようですね。
ご一緒にお出でになりますか?
でも、触れるのは今宵は蛍だけ・・・に。

2006/08/18 18:01| URL | 祥子  [Edit]
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