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夢のかよひ路 50

「あ・ん・・・」
動きを止めた望月さんは、わたくしの腰を引き上げる様にして蜜壷から塊をゆっくりと抜いてゆきます。動きを封じられたわたくしの花びらは・・・彼の昂りに縋る様にやんわりと包み込む力を強めてゆきます。
わたくしの中から望月さんが去ってしまう。
一瞬の行為のことでしたが、わたくしはいい知れぬ切なさに包まれてしまったのです。
「はっ・あぁああ・・んん・・・」
抜けてしまう寸前で・・・望月さんは一気に、わたくしの腰を膂力にまかせて引き下ろしたのです。
同時に一層太さを増した塊をかっちりと引き締まった腰ごと強く突き上げたのです。
そのまま、7時間前に長谷川さんへの嫉妬に昂った石塚さんの塊ですら抉ることのなかった最奥を・・・すべらかなアールを描く望月さんの塊がぐね・り・・と捏ねるのです。大きく・強く・淫らなその動きは幾度となく繰り返されました。
「あぁ、ゆぅ・やぁぁぁ・・・」
繰り返されるその動きに、わたくしは喘ぎを堪えることができなくなっておりました。
一回目よりは二回目、二回目よりは三回目。その度に打ち込まれる塊は前よりも深く深くわたくしを抉るのです。
「いいですか?祥子さん」
「あぁぁ・・いい・・いぃのぉぉぉ」
「ここですか?」
ぐね・り・・と、滑らかで表面は柔らかなのに芯は熱した鉄でできているかのような望月さんの先端が、わたくしの子宮口をこじあけるように動くのです。
「あぁぁああん・・いぃぃぃ」
身内を駆け抜ける快感にわたくしは再び身を反らせ四肢までも強ばらせてしまったのです。望月さんの肩から離れ宙に浮いたわたくしの手を、彼はがっしりと掴み留めてくれたのです。

ずっと・・・わたくしはずっと・・・今夜日の出埠頭に迎えに来て下さった望月さんにお逢いしたときから、彼にこうされることを望んでいたのです。
そうされるのは、雪の別荘の帰りと同じに望月さんのお部屋のベッドでだとばかり思っておりました。
でも、望月さんは嫉妬に駆られ、数時間のドライブの間わたくしを縄の技術で括り・潮を吹くまで玩具で嬲り続けたのです。
石塚さんがわずかな残滓すら残していないとわかっていても、情交を交わしたばかりの身を望月さんに愛されるのが・・・わたくしはいやだったのです。ですから性急にわたくしを求めない彼にほっとしたのも確かでした。

「動いてなくても、我慢できませんか?」
軽く達してしまったわたくしを、今度は蜜壷に力を漲らせた望月さんの塊を含ませたままで、じっと抱きしめてくださったのです。
ふたりとも、身動きはしないのに・・・わたくしの蜜壷ははしたなく、彼の塊を奥で中程で・・・そして花びらの側で蠢く様に締め付けていたようです。
「だって・・ゆうやぁのぉぉ・・ひくひく・・するのぉぉ」
大きく開いた半露天の浴室の窓からは、夏の深夜の海の香りのする風を届けてきます。
火照らせられたままの身体には、心地よい風でした。この時期の気温は、上半身をほとんど湯から出しているわたくしを冷やすことはなかったのです。
まだ、窓の外は・・・闇が支配しておりました。
「このまま、逝きたくなってしまいました。部屋でゆっくりと思っていましたが、いいですか?」
わたくしを抱きしめている望月さんが耳元で甘い誘惑を囁くのです。
「いかせて・・ぇ・・・ゆうやぁぁ・・・いかせてぇ・・・」


「立てますか、祥子さん。」
「え・え・・」
ざぁぁっ・・・ 望月さんの手がわたくしの腰を引き上げました。同時に彼も・・・立ち上がったのです。 コメント
大好きな人の腕に包まれながら、温かなお湯に浸かる…。それだけで幸せになる。
まして、二人は繋がって…。
もどかしいお湯の抵抗がまた、非日常で。
昨日までのひと時の背徳感を抱えたまま、主人と京都へこれから参ります。紅葉は少しは色づいたでしょうか?

2006/11/18 08:44| URL | るり  [Edit]
うーん・・(〃 ̄ω ̄〃ゞ
かなみには与えられないんだなぁ~~残念っ!
奥まで抉られる感触って・・・いいよねぇ~~♪

2006/11/18 13:04| URL | かなみ  [Edit]
このまま…そうだよね。はずしちゃ意味がない。

心もカラダも深く繋がったままでひとつに熔けていく。

2006/11/18 22:30| URL | eromania  [Edit]
東京近郊の黄金色の紅葉にしっとりと包まれてまいりました。
帰り道の雨。ワイパーの向こうに霞む景色も今年最後と思うととても愛おしく心に刻み付けられたのです。

るり様
京都もこの寒さで少しは紅葉が進みましたでしょうか。
関東とはちがう<紅>の色が北山杉に映える景色を楽しまれたことと思います。
肌寒い夜こそ・・・ほんとうはこんな風に側に居ていただきたいんですのにね。

かなみ様
ふふふ・・・普通は自分では触れて感じることが出来ない場所を愛されるのって、なんでこんな風に気持ちよすぎるのでしょうか。
もっと・・もっとって、心の中ではいけないおねだりをしてしまうんです。

eromania様
はずさないように・・・とても難しくて。
でもできればこのままずっとと願ってしまうんです。
それはわたくしの身体が欲張りだから?
それとも淫らにはしたないからでしょうか?

2006/11/19 18:05| URL | 祥子  [Edit]
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