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SnowWhite 4

「お邪魔いたします。」
先に室内に入られた高梨さんを追う様に、扉を開けた途端に感じたのは・・・炭が燃える時の独特の芳香でした。
チィィ・・・っ。わたくしはロングブーツのファスナーを引き下ろしながら、檜造の建物の放つ香りと炭の芳香をたっぷりと胸に吸い込んだのです。

高梨さんのお宅にお邪魔する事が決まって、わたくしはどんな装いをすればいいのか、とても迷いました。
<武蔵五日市の駅><田舎の家>というのが、高梨さんがわたくしにくださったヒントでした。避暑に山を訪れる時の様に、街でわたくしが普通にしているスタイルは、山のお家だととても浮いてしまうだろうと思ったのです。それもホテルのようになにもせずにもてなしていただくだけのお客様なら、多少のエレガントな装いも許されたかもしれません。
が、今回は高梨さんのご自宅でふたりきりのはずでした。家事を全てこなす必要はないにせよ、せめてお食事の準備くらいはお手伝いできればと思っていたのです。
ジーンズでも持っていれば、それが一番この場にぴったりとした装いだったのかもしれません。ですが、残念ながらわたくしは1本もそのようなものを持っておりませんでした。

アウトドアブランドのカジュアルなスタイルがお好きな高梨さんに合わせて、カジュアルだけれど居心地の良いスタイルを、手持ちのワードローブから選んだのです。
ここで過ごすための昼間の装いに選んだのは、膝丈のブラックデニムのスカートに白のニットタートルでした。ハイゲージのツインのカーディガンはロングタイプでしたから、バックスキンを表遣いにして着こなしたコートの下でももたつくことはなくあたたかでした。
それに高梨さんが運んでくださった少し大きなバッグの中には、シンプルなエプロンと、室内着にと持って来たロングスカートと同じ素材のトップス。それに替えのランジェリーが入っておりました。
インナーは、お正月の改まった気分に合わせて、白のレースのものを用意して来たのです。レギンスは30デニールの黒のタイツ。暖かくて、でも肌が僅かに透けるものを選んだのです。
『着替えなんて気にしなくていいよ。』
高梨さんはメールでそう言ってくださいました。
いつもご一緒する、都心のレジデンス棟の一室ならすぐにありとあらゆるショップでお買い物も楽しめます。でも、流石にここでは・・・といただいていた大まかな住所を見て思ったのです。ここまでくる道すがらでも、わたくしのお洋服を買う為には車で片道1時間ほどもかかるでしょう。独身の高梨さんがお1人でお住まいのはずなのに・・・そんなふうに甘えるわけにはまいりません。
特になにもおっしゃらない高梨さんになにか趣向があるのか、とも思いましたがせっかくの休日をいつもよりも少しくだけた雰囲気のままで過ごさせていただこうと決めたのです。

「暖かいんですのね。」
玄関を上がってすぐ右の扉で高梨さんは待っていてくださいました。
「先に着替えるかい?」
「いいえ、この後のご予定がわからないからなんともですけれど、お料理をするなら済ませてしまったほうがいいかと思って。するべきことをしてから、ゆっくりさせていただきますわ。」
「ああ、そうだね。でもその前に昼食がまだだろう。一緒に食べよう。」
「ふふ、お腹がすいていたの。うれしいわ。」
わたくしは充分に暖められた玄関先で脱いだコートを、高梨さんに預けたのです。 コメント
ほわっ。。♪
ほんわかと、優しい温もりが感じられます。
読んでいてこっちまで幸せになってくるわぁ☆

2007/02/19 10:32| URL | ゆうこ  [Edit]
ゆうこ様
高梨さんにゆうこ様の言葉をお聞かせしたら、きっとお髭の顔に満面の笑みを浮かべてははは・・・って笑ってくださりそうです。
アウトドアな雰囲気の彼に似合いの素敵なお家ですよね♪

2007/02/19 12:51| URL | 祥子  [Edit]
寛げること、心安らぐこと…これも大切なアイテムかも
しれませんね。

メモ、メモっと(笑)。

2007/02/19 20:58| URL | eromania  [Edit]
祥子さんの装いは、とても参考になります。
休日アウトドアにはジーンズで過ごしていた私、彼がパンツルックやブーツを好まないので、大人のカジュアルなスカート姿を試行錯誤中です。
スエードやレザー、シルクデニムのスカートでお茶を濁しています。
最近ミンクにヌートリアをアレンジした、少し砕けたものを求めました。
漸くですね、この歳になって毛皮を気軽に着る装いが出来るようになったのも。
それにしても、日溜りのような休日のお二人、いい感じ!

2007/02/19 22:29| URL | るり  [Edit]
感服
はたして、今回の祥子さんの装いはと
楽しみにしてました(笑)
なにしろアウトドアですからね。

たぶん、祥子さんならジーンズも似合うことでしょう。

しかし妥協はしませんでしたね(笑)
白と黒でエレガンススポーティにまとめましたね。

やられたなあ(笑)

2007/02/19 22:35| URL | くろす  [Edit]
ドキドキ
これから何が起きるのか・・・
とても楽しみです
こんな風にゆっくり過ごしてみたいなぁ
祥子さんはきっと料理もお上手なんでしょうね
私は女性らしいことはまったく苦手です・・・・
本当に困った人です^^;;

2007/02/19 23:01| URL | ななみ  [Edit]
大人のカジュアル
良く聞く言葉ですけれど、難しいものですね。

eromania様
まるでこのお家は高梨さんの腕の中にいるみたいな・・・そんな雰囲気なんです。
くつろげる雰囲気って言うイメージわかって頂けたら嬉しいです。

るり様
フェイクではなく毛皮を無理なく着こなせる、似合う・・・というのも、大人の女性の条件なのかもしれません。
以前に2月パリに行った時、ミンクのコートとスーツで歩いていたわたくしにフランス語で道を尋ねていらした女性がありました。
恥ずかしながら、語学が苦手なわたくしは道案内は出来なかったのですが(恥)、パリに住んでいる日系人に間違われたなんてフランスの女性に毛皮の着こなしを認めていただけたようでとても嬉しかったです。

くろす様
実は、わたくしのスタイルではパンツルックはあまり似合わなくて・・・。
でも、お褒めいただけてうれしいです。
<FireWorks>でも書きましたが、装いを選ぶときはご一緒する方に恥をかかせない、ご一緒にいてしっくりするものを・・・そしてランジェリーはその方のお好みのものを、と考えて選んでおります。

ななみ様
家事は・・・十数年の経験のおかげで一通り出来る様になりました。
何事も、習うより慣れろかと(笑)。
でも同じ家事でも、こうしてのんびりと楽しんでできたらいいですよね♪

2007/02/20 00:08| URL | 祥子  [Edit]
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