散り敷く桜に
嵐の様な雨風が去った次の日遅咲きの山桜だけが残る紫花菜の野へ
まるでいただいた着物の柄ね
隣をゆったりとした大股で歩く男性を見上げて微笑む
一夜の間 わたくしを嵐のように貪った唇が
いつもより紅く見える
この次はもっと艶やかなものでいいですね
柔らかく微笑む声が斜め上から降り注ぐ
だめよ もう似合わないわ
そんなことはないです
確信に満ちた声がわたくしを包む
白いきめの細かい肌だから・・・
その先を場をわきまえて言い淀む
何度着付けても 何度帯を締め上げても
何度この肌に印を付けても
驕らないその人柄がわたくしを惹きつけてやまない
昨夜残した痕は
桜の花びらのような儚い薄紅がひとつ
まるで今の穏やかな空のように
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惜しまれながら桜の花びらが散って
訪れる「葉桜の季節」
来年の「満開のとき」を目指して新た
なスタート、というところでしょうか。
散っても絵になるのが桜の魅力でも
ありますが。
2013/04/15 23:01| URL | dreamcat [Edit] - dreamcat様
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今年ほど、きれいなまま散った桜の花びらを見られたことはなかったような気がします。
女性として、散り果ててさえも美しい、と言われる存在でありたいです。
来春を楽しみに待ちましょう。鬼に笑われながら(笑)
2013/04/16 06:44| URL | 祥子 [Edit]
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