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ムーンナイト・アフェア 9

ぎっ・・しっ・・・ 手首の枷だけに全体重を預けて、わたくしは身体中を波打たせるように逝き果てたのです。
樹肌に直接触れていたわたくしの背には、すでに細かなかすり傷がいくつも出来ていたことでしょう。
「ふふ 筆の軸まで祥子の愛液でぬるぬるになってしまったよ」 
男性は細筆をわたくしの目の前に掲げてみせると・・・舌先を出して指まで滴っている白濁した愛液を・・・ぺろ・ん・・と舐めて見せたのです。
「・・あぁぁん・・やめ・て・・」 
「こんなにフェロモンの効いた美味しい蜜は久しぶりだ。美味しいよ、祥子」 
わたくしの眼を見つめながら、ゆっくりと男性は味わうのです。
「おねがい・・しないで・・いゃ・・」 
樹に後ろ手に括られて、ランジェリーを鋏で切り落とされながら・・・筆で辱められて・・・達してしまった証の淫らな蜜。
その味を・匂いを目の前で確かめるなんて。
重ねて嬲られる羞恥を、男性は休むことなくわたくしに与え続けたのです。
「どんなに舐めても、まだ穂先はこんなに濡れているよ」 
愛液を塗り込めて行くように、敏感に立ち上がったままの乳首に・その周囲の乳輪に・・・執拗に筆先を這わせるのです。
「やぁぁぁ・・ん」 
わたくし自身の愛液のぬめりと少し冷たい感触が、また・・疼きに火をつけます。
「こんなルージュも祥子には似合うだろう」 
わたくしの顎を引き上げて最後に筆に残った愛液を、噛み締めて血の滲んだ唇に塗り付けると・・・男性は筆を捨てて強引にわたくしに唇を重ねたのです。

手枷の留め具が解かれたのは、わたくしの唇に塗られた淫らな愛液の香りを男性がキスで全て貪った後でした。
「革の手枷にしておいて正解だな。手錠なら一週間は痕が消えないところだ」 
手首からバックルに止められた枷をはずし、革の上下で擦れて紅くなった部分を優しく愛撫してくださるのです。
中庭から最初の窓を通り過ぎた先にある、部屋のベッドの上でした。
「祥子が強情だからだぞ。素直に声を出せばいいんだ」
「ぃや・・・」  
わたくしは黒のレースのガーターベルトとバックシームのストッキングだけの姿のままでした。
淫らさを前面に出してはこない男性に両手を委ねて、甘えるように首を横に振ります。
「あんなに何度もいって疲れただろう。ふふ 背中もまるで何度も鞭打たれたように真っ赤にして」 
樹皮のままの柱は男性の与える快感に打ち震えるたびに、白く薄い背と腰の皮膚をそのささくれで擦りたてていたのでした。
男性の指がわたくしの背の赤い痕を、つっ・・・となぞるのです。
「・・・はぁう」 
「こんなに敏感なくせに、あんなになるまで我慢するからだよ。祥子」 
今度は横座りした右脚の内股を撫でおろすのです。
「・・・ぁん・・」 
背を撫でていた手をしなやかな髪に絡めると・・・強く引き・・また唇を重ねるのです。
「ふふ フェロモンのルージュのキスもいいが、祥子の甘い唾液のほうがそそるな。疲れただろう、少し休むといい」 
男性の手は優しく、ベッドカバーの上にわたくしの身体を横たえました。
 
一夜のうちにこんなに何度も集中して達したのは初めてでした。
男性から視姦されることもなく1人にされた僅かな時間。
わたくしは微かな火照りと痛みと疲労感から、夢と現の間を彷徨っておりました。

「祥子・・・」 
いつの間に意識を失っていたのでしょうか。
わたくしは男性の声で目覚めました。
けだるさの残る身体には布団が掛けられていました
「ごめんなさい、わたくし眠ってしまっていたみたいですね」 
思っていたよりも長い時間を一人微睡んでしまったこと、その身体に男性が布団をかけてくださっていたことに、女としての羞恥心を隠すことはできませんでした。
「そのままでいい、手を出しなさい」 
起き上がろうとしたわたくしを男性は制しました。
その声には、もうあの主としての氷の冷たさが加わっていました。

「・・・はい」 
逝き疲れ・力を入れることもままならない両手を素直に差し出しました。
先ほどまでの行為で、抗いは男性の加虐心を煽るだけだとわかったからです。
「いいコだ、祥子」 
ベッドに腰掛けた男性の側には2枚のタオルと3本の縄がありました。
わたくしはきっと・・・また・・・縛められてしまうのです。
わたくしの両手首を一つにして掴むと頭上に引き上げタオルを巻きました。
「あうっ・・・」 
「これ以上痕がついたら可愛そうだからね」 
そうおっしゃいながらも縄を取り上げるのです。
手首に回したタオルの上で縛った縄を締まりすぎないように留めつけると、ベッドのヘッドボードに結びました。
 
「あん・・・」 
ばっ・・・両手を拘束してから、わたくしの身体を覆っていた布団を剥ぎ取るのです。
仰向けに横たわり、自らの重さで撓っていた白いGカップの乳房は、腕とともに引き上げられ・・・身体の上で淫らなフォルムを晒しておりました。
白い腹部の下には、黒のレースのガーターベルトとバックシームの黒のストッキングしか身につけておりません。
「なにを・・・なさるの」 
とっさのことに、はしたない茂みを隠そうと引き寄せた左膝に男性は手を掛けたのです。
折り曲げた膝の内側にもタオルが当てられました。
その上にも赤い縄が掛けられ、留め付けた縄尻を輪にしたのです。
くいっ・・ 引き上げられた先には、太い黒光りする梁に、いつのまにか取り付けられた金属の滑車がありました。
「やめて・・ください。あぁぁっ・・・いたぁ・い」 
ジャラ・・ジャラ・・ 金属音を響かせて男性はチェーンを引き下ろしてゆきます。
それにつれて縄尻を掛けたフックは、少しづつ上がってゆくのです。
タオルを当て6本の縄で巧みに膝をキープしているとはいえ、自らの体重を膝の一カ所に掛けられる痛みは想像を越えておりました。
柔らかな膝の裏の皮膚に縄は容赦なく食い込み、上へ上へと引きつらせてゆくのです。
「ゆるして、いた・・い・・」 
腰が完全に浮き上がるまで引き上げると、ようやく男性のチェーンを引く手がとまりました。
わたくしは背と頭だけを布団に付け、左脚を吊られたために両手は一層きつく引き上げられた姿になってしまったのです。
片側だけ吊られた脚は、淫らな花びらをあらわにするはしたない姿を晒してしまいかねません。
必死に右脚を吊られてしまった左脚に引き寄せるしかありませんでした。
「お仕置きの時間だよ、祥子」 
男性のあの声が・・・冷たく次の痛みと淫楽の時間が始まることを告げたのです。
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2006/02/20 08:08| |   [Edit]
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