初雪 90
「両手を後に突いてください」宙に浮いた不安定な姿勢のままで・・・猛り狂う塊を唇に受け入れていたわたくしの両手を解放し、自分で上半身を支えなさいと・・山崎さんが漸くおっしゃってくださいました。
「あぁぁあん・・だめぇ・・・」
身体を起こし・また後に反らせるその動きだけでも、美貴さんの塊はわたくしの胎内で抉る向きを変え・・・自ら望んで快楽を貪っているかのような結果をもたらすのです。
「これでいつものフェラチオができますね」
わたくしの右側に立った山崎さんは・・・先ほどまでのイラマチオで唾液に濡れ光った塊をあらためて唇に押し付けるのです。
表面にまとわりつく粘液には、仄かに男性の精の香りさえ加わっておりました。
「んぁああ・・んぐぅぅっ・・」
足の小指と薬指を同時に含まれる妖しい感覚に喘ぎを漏らした唇に・・・ずぅぅぅ・・っと、昂ったままの塊を押し込まれてしまったのです。
「これじゃ我慢できないな」
右手でご自分のものを扱き立てながら、わたくしたちを見つめていただけの石塚さんが、足元に動かれました。
「さっきはアナルだったからな、祥子さんの花びら餅をこれで味合わせてもらうことにするよ」
満足なさったばかりのはずなのに・・・あぁぁぁ・・だめぇぇぇ・・・
「ずるいですよ。石塚さん」
山崎さんが、先ほど再度わたくしを欲しがる美貴さんに言われて一旦明け渡した場所です。 すでに満足されているはずの石塚さんに、それでもわたくしの唇から塊を抜き出すことも無く・・・腰を使ったままで山崎さんが非難の声を上げました。
「ふふ、祥子さんの薄い壁越しに石塚さんの大きなかりが動くのがわかりますよ。今夜は元気ですねぇ」
美貴さんまでもが揶揄するように、先輩に声を掛けます。
「久しぶりだよ、こんなに早く回復したのはね。ああ いい。アナルも良かったが、やっぱり祥子さんのここはいいね」
2つの塊が、反り身になったわたくしの中を埋めてゆくのです。ほとんど動くことの出来ない美貴さんに変わって、石塚さんは容赦なく激しい抽送をはじめたのです。
「ん・・くぅぁぁぁ・・・」
山崎さんの裏筋を舐め上げようとする舌の動きを、思わず止めてしまうほどの強烈な快感でした。
石塚さんの動きに合わせる様に、望月さんは反対の足指へ・・・の口戯をうつしはじめたのです。
「剃毛するとこんなに敏感になるものなんですね。祥子さん、凄い締め付けですよ。いいですか。ほら、ここがいいのかな」
角度を変えて・・深さを変えて・・奥の突き当たりまでを、大きく張り出した塊が突き上げ・擦りあげてゆくのです。
「口がお留守ですよ。祥子さん」
胎内からの2つの塊が送り出す刺激に蕩けそうになるわたくしを、山崎さんが声と彼自身の大きさとで引き戻すのです。
幾重にも押し寄せる淫楽は、わたくしをばらばらに引き裂いてゆきます。
「あぁ、2度目なのに。また祥子さんに逝かされてしまいそうだ」
わたくしの中で石塚さんが一段と太さを増してゆきます。
「うぐぅぅぅ・・・ぁ・・ぁぁくぅぅ」
抽送にも一段と早さが増してゆきます。蜜壷とアナル・・・口腔・足指・・そして美貴さんの指が這う背中。
わたくしはまた頂点へと追い込まれていました。
「祥子さんも逝くのか、あぁ奥が蠢いてるよ。逝くんだね。ああ逝くよ、祥子。逝くっ!!」
じゅぷ・じゅく・じゅぽ・・・淫らな蜜音を響かせながら、石塚さんは美貴さんとの間の肉壁を擦り立てると、最もわたくしが感じやすい最奥を突き上げた塊を引き抜いて・・・真っ白な熱い精液をわたくしのお腹から乳房の下辺までに・・・振りかけたのです。
「石塚さん。交代してください」
わたくしの唇をイラマチオから解放して、山崎さんはベッドエンドに立つ石塚さんの肩をたたきました。わたくしは・・・まだ美貴さんの長い塊に貫かれたままで・・・ぐったりと彼の上にその身を横たえていたのです。
下から抱きしめるような形で、でも美貴さんの手はすでにわたくしの両の乳首をいらっていました。
「あぁ、そうだな」
吐出の余韻の残る塊を石塚さんはあらためてひくつく蜜壷に押し込み、その感触を味わってらっしゃいました。快感に収縮する柔壁がに自然に彼の塊を排出するまで・・・ご自分の茂みを溢れ出る愛液と精液のカクテルにしとどに濡らしたままで・・・じっとなさっていたのです。
「逝き切ったあとの祥子さんも良くてね。なかなか離れられなかったんだよ」
薄く苦笑いを浮かべ、ゆっくりと身体を離しました。
「そんなにいいですか、楽しみですね」
山崎さんの左手は、凶暴なほどに猛った質量をほんの僅かでも落とさない様に・・・塊を自らの手で扱きつづけていたのです。
「白い肌を汚してすまないね」
ぐったりと眼を閉じているわたくしを見やると、湯で絞ったタオルを手に傍らに立つ望月さんとわたくしのどちらともなく、石塚さんはさりげないひと言を付け加えられました。
「ここも祥子さんの口できれいにしてもらいたかったが、あの様子じゃ無理みたいだね」 石塚様・・・と望月さんが差し出したタオルを受け取ると、石塚さんはまだ蜜が滴っている塊とぬめる茂みを丹念に拭ってくださったのです。
「こんなにたっぷり逝かされたのは久しぶりだよ。さすがに祥子さんだ」
石塚さんは満足気に頷くと、今度こそはベッドの下に・・・まだ望月さんの唇が触れていない・・わたくしのふくらはぎへとその舌を這わせたのです。
初雪 91
「美貴のと僕のを一緒に飲み込むのは、初めて逢った夜以来ですね」「あの時バージンを失った祥子さんは、可愛かった」
「そう あんなに乱れて」
わたくしを挟んで、上下から美貴さんと山崎さんの声が聞こえます。快感に朦朧としていた意識が少しずつ焦点を結んでゆきます。
「でも、今夜の祥子さんのほうがもっと素敵ですよ。僕はずっと逝くのを我慢してるんですからね。入れただけでこんなに感じさせてくれるアナルなんて滅多に無い」
「・・・ぁあぁぁ・・・おっしゃらないでぇぇ」
意識を取り戻すと同時に、身体に加えられている愛撫の刺激がだんだんに明確になってゆくのです。
身体の下にいらっしゃる美貴さんはわたくしの双臀の谷間を広げ、ぐりぐりと腰を使われて・・・根元までしっかりと飲み込んだ塊でわたくしを責め立てておりました。
山崎さんは先ほどまで美貴さんが嬲っていた右の乳首を指でいらい、片手を添えた塊の先端でわたくしの真珠に一筆書きを繰り返してらっしゃったのです。
ベッドの足元には石塚さんと望月さんが、わたくしの足首から順にふくらはぎをねぶっていたのです。
「・・ゆるして・・・」
数え切れないほどの絶頂は、自らの身体を起こす力も奪うほどにわたくしを消耗させていました。蜜壷と排泄器官をつなぐ細くて白い渡殿は、つぎつぎと差し入れられる大きな塊の摩擦でひりつき・・・わたくしを責めるのです。
「もう 夜明けも近いでしょう。そろそろ終わりにしないとご来光を拝み損なってしまいますからね」
長い・長い夜・・・もうそんな時間になっていたなんて。
「祥子さん、僕を満足させてください」
「ひぃぃぃ・・・・ぁぁああああ・・・」
山崎さんのひと際大きな塊が、幾度もの交わりでむき出しにされ感度を増した蜜壷を一気に押し広げて・・・最奥まで押し入ったのです。
「こんなにきつく・熱くなっている。ふふ まだ感じてるんですね、祥子さん。素敵だ」
遮るもののないベッドエンドに・・・両脚を二人の男性の手と唇に絡み取られて愛撫されつづけているのです。そして翳りを失った花びら餅をことさらに広げると、山崎さんは全体重をかけるような抽送を繰り返します。
「やぁぁ・・だめぇぇ・・・たすけてぇぇぇ・・・」
「どうしました、祥子さん。こんなにひくつかせてるのに、感じてないなんて言わせませんよ」
下からアナルに押し入れたままの塊を、山崎さんの腰遣いで肉壁越しに扱かれている美貴さんがわたくしの耳元で囁きます。
「あぁぁ・・はぁう・・・おね・・が・い・・・」
「なんですか、祥子さん」
じっくりと蜜壷を味わうような腰遣いの狭間で山崎さんが答えます。
「おねが・・い・ぃぃ・・もう・・いかせ・・ないでぇぇぇ」
身体中の快楽神経をMaxに反応させられつづける衝撃に、涙を浮かべた瞳で山崎さんを見上げたのです。
「そんなに何度も逝ってるんですか。この淫乱な身体で」
ふくらはぎを舐めていた二つの唇は太ももを這い上がり・・・柔肌に包まれた体側を舐め回します。
「あぁ・・いまもぉ・・また・・ぁぁぁ・・っいくぅぅ」
ぴくん・・ぴくと身体はわたくしの意志を置き去りに、山崎さんを受け入れてから達しつづけていたのです。
「ああ、逝ってますね。でもまだ祥子さんの身体は僕のを欲しがってますよ」
淫楽にまみれまたも下がって来た子宮の入り口をこじあけんばかりに、山崎さんの塊は再奥を捏ね回します。
「だめ・・ぇぇ・・・ゆるして・・・ぇぇぇぇ・・・」
「動かなくても山崎のと・・・祥子さんの締め付けで逝ってしまいそうですよ」
耳朶を舐る合間に美貴さんの責め語がつぶやかれるのです。
「もう・・はぁぁぁ・・ん・・いきたく・・ない・・あぁぁ・・おかしくなっちゃうぅぅ・ま・・たぁぁぁ・・・いくぅぅぅ」
体側から腋窩を舐め進んできた二つの唇は、わたくしの絶頂を合図にしたかのように左右の乳首を含んだのです。
初雪 92
「美貴、もういいか?」山崎さんの声は迫り来る吐出の衝動に掠れていました。
「ああ、もう我慢できそうにない」
美貴さんの声も・・・同じだったのです。
「祥子さんこれで最後です。一緒に逝きましょう」
山崎さんが声と同時に腰の動きを一層早めました。
「あぁっ・・ぁぁぁん・・・いっしょ・・ぉぉ?」
「そうです。一緒です。逝くんです、祥子さん」
美貴さんも、わたくしの下になっているとは思えない腰遣いでわたくしを追い込みます。
「いぁぁぁ・・そんなに・・しちゃ・・だめぇぇ・・・」
「逝くんです!祥子さん。感じやすい乳首を酷くしてあげよう。好きだろう、さぁ逝きなさい!」
「・・はぁぁぁ・・・ひいぃぃぃ・・・あぁああぁ・・だぁぁめぇぇ・・ん・・ん」
右側の乳首を石塚さんが甘噛みし・・・舌先で舐ります。
「祥子様、逝ってください。祥子様の逝き顔を見せてください」
望月さんは、たふたふと揺れるはしたない左の乳房に10本の指を食い込ませて・・・舌が・・あぁ・・乳首を苛むのです。
ぐちゅ・・みちゅ・・・くちゅ・・・ちゅぷぅ・・・
わたくしの身体の4カ所から淫らな水音だけが響き続けるのです。
そして・・・わたくしを狂わせる4人の男性の責めに堪え切れない・・喘ぎだけが・・・。
「ぁぁ・・あぁぁぁ・・・いくぅぅ・・・」
「逝くんです!祥子さん」「いくぞ!!」「いけ!」「逝ってください」
「はぁぅぅぅ・・ぁぁぁぁ・・・いっ・・くぅぅぅぅ・・・」
4人の男性の声に煽られ・蜜壷とアナルの奥深くを真っ白な精液で染め上げられながら・・・わたくしは気の遠くなるような絶頂を極めたのです。
「祥子様、大丈夫ですか?」
冷たいおしぼりがわたくしの額に押し当てられました。
「ぁ・・ありがとう」
わたくしの身体には、ふかふかで真っ白なバスローブが掛けられていたのです。
「起きあがれますか?」
肩に手を添えてくださる望月さんに後押しされて、わたくしはベッドの上に半身を起こしました。
「さぁ、袖を通してください」
腕を上げることさえぐったりと感じるほどに、疲れ切っていることがわかりました。
意識を失う寸前に美貴さんと山崎さんのお二人から体奥に浴びせられた精は、既に出来る限り清められていたのです。
ベッドエンドの壁一面の鏡の前には、いまは何もなかったかのように静かにカーテンが下ろされていました。
「いま、何時なのかしら?」
「そろそろ7時です。朝日をご一緒に見たいと、皆様となりのリビングでお待ちです」
えっ・・・もうそんな時間?
「わたくしそんなに・・・」
望月さんも、もうソープの香りを漂わせたバスローブ姿になっていました。あのまま長い時間1人で気を失ったままだったなんて・・・
「いいえ、ほんの30分ほどです」
「・・・・30分」
ほとんど一夜を徹して・・・わたくしはこの方達に愛され続けていたのです。
「祥子様、明日はなにかご予定がございますか?」
改まった感じで望月さんが質問をなさいます。
「いいえ、特には」
この方達とご一緒した翌日は、とても普通にはいられないのはわかっていました。余韻を冷ますために必要になると思い、予定は入れていませんでした。
「それではお帰りが少し遅くなっても構いませんか?」
「ええ」
たしかに、少し眠りたかったのです。温泉でこの身体を清めて・・・このまま・・・できれば彼の腕の中でぐっすり。
「わかりました。ではそのようにさせていただきます」
コン・・コン・・ベッドルームのドアをたたく音がします。
「今日は晴天ですからきっと綺麗です。さぁ、参りましょう」
わたくしは望月さんに手を取られて、お三方が待つリビングに向かいました。
「やぁ」
そう微笑む石塚さんの向こうに、ちらちらと舞う今年最初の風花を光らせて・・・雲海から輝く太陽が・・・眩しく煌めいておりました。
祥子からの手紙ー10
ほんの少しレモンを絞ったミネラルウォーターのグラスを手に
わたくしは4人の男性に囲まれて、今年はじめての日の出を見つめていました。
すっかり登り切ったお日様を眩しげに見やると
激しい一夜の後
お三方は言葉少なにわたくしとキスを交わし
それぞれにゲストルームへとつかの間の睡眠を取りに向かわれたのです。
わたくしは・・・この方達に心の内を読まれていたのでしょうか。
望月さんの腕に抱かれて、メインベッドルームで眠ることができました。
別荘を出たのは結局翌朝でした。
いまは望月さんの運転するセルシオがわたくしだけを乗せて
東京に向かっているところです。
皆様は、結城さんの運転する車でご一緒に戻られるとおっしゃっておりました。
最後の一日と、帰り道での出来事は
また機会がございましたらお話させていただきます。
いまは・・・望月さんごめんなさい。
おねがい すこし まどろませ・・て・・・