ハートをひとつ
バレンタイン・デーにチョコレートではなくわたくしのハートをひとつ
あの方のもとに置いてきました
い・え・な・い
お願い・・・もっと・・・真綿のように降り注ぐ雪になら言えるのに
わたくしの肌に触れる柔らかな髪を抱きしめてしまいたいほど
身の内を蕩けさせられていても
ふれるなんてできなくて
口にのぼらせることができるのは
・・・だめぇ ・・・・いゃぁ ・・・やめ・て だけ
淑やかだった部分を淫らに変える魔法の舌と指は
そこだけ色づく愉悦の証を離れ
別の場所へと代償のような快楽を与えはじめる
でも・・・
ほんとうに欲しいのはそこじゃないの・・・さっきの・・・あぁぁぁ・・・
いえない もっと の代わりに
また先ほど口にした言葉を喘ぎ混じりの吐息とともに繰り返す
気の狂うような愛撫が全身を彷徨った果てに
たどりついた最初の愉悦の泉は
もう・・・彼の指先にしたたり落ちん・・・ば・か・り・・・
電子書籍になります♪
このたび、(株)アットマーククリエイト様より<淑やかな彩>を電子書籍としてシリーズ出版していただける運びとなりました。
第1巻は「オペラピンクのランジェリー」と「蝉時雨の庭」です。
出版に当たってこちらにアップさせていただいたものを読み返すといろいろと気になるところや恥ずかしい間違いもあり、思い切って手を加えさせていただきました。
わずかですが、バージョンアップした<淑やかな彩>をお楽しみくださいませ。
配信開始日やお求めいただけるサイトは、改めてご報告いたします。
これもひとえに、淑やかな彩を可愛がってくださった皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。心からの御礼を申し上げます。
今後、継続的に出版させていただく予定です。
掲載順などは・・・ふふふ まだ秘密です。
楽しみにお待ちいただければと思います。
また、未完の作品を仕上げたり・短編ですが書き下ろしとかもがんばってみるつもりです。
どうか、今後とも<淑やかな彩>をよろしくお願いいたします。
↑第1巻の表紙です。いかがですか?
今年のお正月は
まだ暗いうちに到着した羽田国内線第二ターミナル初日の出と共に飛び立つ便を選びました
今年最初に出会う人をあなたにするために
連れて行ってくださったのは朱色の柱も美しい由緒のある神社
参拝して引いたおみくじの中身は・・・秘密です
彼が用意してくれたのは
餅花をあでやかに飾ったひっそりとした町家と
わたくしのための訪問着一式
訪問着以上に見事な長襦袢姿を見たのは
もちろん彼だけです
淑やかな晩秋
いつの間にやら秋ももう終わり散り敷く落ち葉も淑やかに濡れて
そっとお地蔵様に見守られながら
新たな年を迎える準備をしなくてはなりませんね