初雪 59
望月さんの手は、わたくしを縛めた時と同じ様に的確にその縄を解いて行きました。上下に挟み込むように絞り出されていたGカップの乳房が自由になり・・・後ろ手に括られていた両手も間もなく自由になりました。
「ありがとうございます」
わたくしは両手で腰回りに落とされていた毛布を掴むと・・・露なまま冷やされつづけた乳房を改めて覆ったのです。
「祥子さん。こんな目にあわせてしまって申し訳ありませんでした」
美貴さんの表情は真剣でした。
「いいえ」
人心地のついたわたくしは、微笑みで美貴さんの真摯な謝罪に答えました。
「今夜・・・これからの時間を、まだ僕たちと過ごしてくださいますか?」
山崎さんのやさしい声がいたしました。
この方達は・・・本質的にお優しいのです。わたくしの強情が過ぎなければ、こんなことにはならなかったのでしょう。
ご一緒に3日間を過ごすことを承知したのはわたくしです。
「・・・はい」
わたくしはこくり・・と頷いたのです。男性たちの間の空気がほっと和らぎました。
「祥子さん、僕の望みを叶えてくれるんですね」
先ほどまで堅くなっていた石塚さんの声も、いたわりを残しながら・・・優しくそして幽かに欲望を滲ませはじめたのです。
「あなたの口からお願いしてくださる約束でしたね。これからどうされたいのかを、さぁ言ってください」
こんな恥ずかしいことを自分の口で言わなくてはならないなんて・・・
「どうか、わたくしの・・はしたない・・・茂みを・・綺麗に・・剃り上げてくださいませ」
とぎれとぎれに・・擦れる小声を唇から押し出すのが・・やっとでした。
俯く鼻先も・・・耳朶さえも、赤く染まっていたのは決して寒さに晒されていたからではなかったはずです。
「いいこです。よく承知してくれました」
俯いたままの顔を仰向ける様に・・石塚さんの口づけが、わたくしの頬に首筋に散らされます。
「まだ寒いでしょう。ここでしてさしあげます。横たわってください」
「あん・・・」
わたくしを覆っていた毛布を奪うのです。
「ここに座ってください」
テーブルの一番リビングよりの短辺を、とんとんと石塚さんが叩きます。暖炉に向かって腰掛けていたわたくしは、そちらに移動しました。
「そう。深く腰をかけて」
「はい」
石塚さんの言葉通り素直に腰掛けました。
ちゅ・・戯れの様に頬に口づけをすると肩に手をかけて・・・ソファーセットのローテーブルにわたくしを横たたのです。木製のテーブルには毛布がかけられていて、ほんのり柔らかな肌触りでわたくしの凍えた背中を受け止めてくれました。
「両手を出してください」
胸を覆う様にクロスしていた手を・・おずおずと差し出しました。なにをなさるのでしょう・・・
「望月くん、頼むよ」
「いやぁっ・・・」
手のひらを合わせた形に石塚さんにホールドされた手首に、改めて縄が掛けられたのです。
「仰る通りにいたします。おねがい、括らないで・・」
「動くと危ないですからね。いいコにしていればきつく括ったりしませんよ」
無言のままで縄を止める望月さんの代わりに石塚さんが答えます。
両手は頭上に引き上げられ、左右のテーブルの脚に縄尻を二等辺三角形を描くかのように掛けて・・・止め付けるのです。
Gカップの白い乳房はたゆゆ・・ん・・と引き上げられ、抵抗しようと身悶える度に震えました。
「ほら、こんな風に動いたら繊細な祥子さんの花びらを傷つけてしまうかもしれない。だから言うことを聞いてください」
わたくしの乳房の下に縄が掛けられました。右側に望月さんが左側に山崎さんが膝立ちになりわたくしの身体をテーブルに縛り付けたのです。
「ゆるして・・・」
乳房の上側にも・・横たわって広がるGカップを改めて寄せ上げるかの様に、縄が掛けられました。
「これで大人しくしてられますね」
わたくしの上半身はテーブルに身動きできないように、赤い縄で止めつけられてしまったのです。
「祥子さんの翳りを見せていただきますよ」
「あん・・・」
テーブルの下に落とした足先までを覆っていた深紅の湯文字を、一気に捲り開けられてしまったのです。
この姿勢では・・・わたくしの白い下腹も・・漆黒の茂みも・・・白足袋までもが、足元に立たれた4人の男性の目の前に晒されてしまいました。
「ああ、祥子さん。なんて淫らな姿なんですか」
山崎さんの声が、わたくしをまた一歩羞恥の淵に追いやります。
「緋色とミルクを溶かしたような白い肌と・・・豊かな漆黒のコントラスト。この姿もしばらくは見納めですね」
「祥子さん。それじゃぁ、この姿を写真に残してあげますよ。」
「やぁっ」
とっさに背けた顔にフラッシュの灯りが反射します。携帯電話などではないのです。望月さんが構えていたのはコンパクトタイプのデジタルカメラでした。
「だめ・・・やめて・・・」
「箱根で祥子さんの姿をあんな風にしか残せなかったことが残念でしかたなかったんです。ですから今回はカメラを用意しました。祥子さんが初めて剃毛される記念の写真ですからね」
美貴さんは淡々と言葉を続けるのです。
「この写真は僕たちだけのものです。信じてください、祥子さんとの時間を他の人間になど与えたりしません」
「でも、昨晩は田口さんにまで・・・」
箱根のあの写真を、昨晩はレストランのグランシェフにまでお見せになっていたのです。
昨晩のことを知らない望月さんの眉がぴくっと動いたのです。
「祥子さんが、あそこまでの姿をお許しになった方だったからですよ」
「そんな・・・」
昨晩ドアを開けて迎え入れた時のわたくしの姿が、3人の主達だけになされたものでないと・・・望月さんに知られてしまったのです。
「今夜の記念の姿は望月が綺麗に撮ってくれます。僕たちの・・なによりの宝物です」
美貴さんは彼の後に立つ望月さんの・・・嫉妬を滲ませた表情に気づかれてはいないようでした。
「祥子さん、脚を開いてください」
石塚さんの声が新たな羞恥のポーズを命じるのです。
わたくしは・・・その場ですうぅっっと肩幅ほどに両脚を開きました。
カシャ・・カシャ・・ その姿にさえフラッシュは焚かれるのです。
「とらない・・で・・おねがい」
わたくしの哀願の言葉など無視されていました。いえ、無視などというものではないでしょう。男性の方達の淫欲をより煽ってしまっていたのですから・・・
-
一番乗り~ヾ(@^▽^@)ノ ワーイ
祥子さんついに剃られてしまうんですね。
しかも四人の男性の前で縛られて・・・。
相手はまだ服を着てるし・・・・。
ふたりきりなら平気な事も複数だと全然別!
しかも、相手が服を着てるとすごく恥ずかしいですよね。
その上に、望月さんの存在が、すごく足枷になってて
もう、大満足の展開です。
美貴さんの優しさもバッチリわかりましたし(笑)。
さやかの目にくるいはなかったでしょ。
ずっとポケットに入れたままにしときます。
2006/05/11 18:43| URL | さやか [Edit] -
こんばんは。
息をのんで次のシーンを待っています。
2006/05/12 20:24| URL | masterblue [Edit] - お返事が遅くなって申し訳ございません
-
数日東京を離れていただけでしたのに
なかなかお時間が自由にならなくなってしまって。
本当に申し訳ございませんでした。
さやか様
ええ この方達は簡単には済ませては下さらないのです。
羞恥の時間はまだまだ続いてしまいそうです。
美貴さんは、先輩の石塚さんを立てて・・・ここでは脇役に徹するつもりみたいです。さやか様にこんなに気に入っていただけて、彼も喜んでおりますよ♪
masterblue様
大変お待たせして、申し訳ございません。
先ほど一話アップいたしました。
また明日も・・・お楽しみにお待ちください。
2006/05/13 01:41| URL | 祥子 [Edit]
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