淑やかな彩サファイアの夜　４

サファイアの夜　４

2006/12/17 07:15｜サファイアの夜

「あぁ・・ゆるし・て・・ぇ・・」
「それじゃ最後のテストだ。初めて逢った男にこんな目に遭わされたくらいでは、濡らしたりしない貞淑な女なら許して上げよう。でも、たったこれくらいで下着から滴るほどに愛液を溢れさせているような淫乱な女なら、今夜は私が満足するまで全身で奉仕するんだ、いいね。」
左右の乳房は、まるで別々の生き物のように揉みしだかれておりました。
大き過ぎ・優しい愛撫にさえ感じ過ぎるその部位は、身体の芯から求めていたサディスティックな指遣いに・・・既に官能を支配されていたのです。
「は・い・ぃぃ・・・」
落第することの決まっているテストに、わたくしは・・・同意しました。
「どれ・・。」
「あぁぁぁ・・っ・・・いっ・・っ・・・」
男性の手で捲り上げられたスカートの中・・・サファイア色を青黒く変えた逆三角形の頂きを男性の中指が撫で上げただけで、わたくしは・・・ガラスの前に頽れる様に逝ってしまったのです。

「危ない。」
男性の腕がわたくしの身体を支え、倒れないようにと抱き寄せてくださいました。
男性の指に与えられた膝が震えるほどの快感は、かつて愛した方とお別れした後の孤閨の長さを思い知らせたのです。
耳元に寄せられた男性の唇から漏れた一言に添えられた、耳に掛かる熱い息さえ逝ったばかりの身体を再び慄かせたのです。
「は・・ぅ」
「見掛けによらず、こんなに淫乱だとはね。驚いたよ。」
「お許し・・くだ・さ・い」
男性の言葉は、その声音と共にわたくしを責めました。
眼を閉じて、想い出に浸りたくなってしまう誘惑から・・・わたくしは辛うじて逃れていました。
指だけでなく、声までもその方に似ている・・・と男性に知られたら、どれほどの責めの理由を与えてしまうか想像も付かなかったからです。
でも、同時にその声で『祥子』と呼ばれながら責められたいと、心の底から欲してもいたのです。
ただの行きずりの関係。名前も聞こうとなさらない男性に、自ら名乗ったのは２度と抱かれる事の出来ない方と同じにわたくしを責めて欲しいと・・・願ったからでした。

「・・・ぁっ」
まるで、わたくしの心の中を読まれた様に・・・男性は無言のままでスカートのファスナーを引き下ろしたのです。タイトスカートは、サテンのスリップの上を滑り足下へと落ちてゆきました。
「私の好みだよ、大きな胸と大きな尻。」
パァン！　ランジェリーごしに男性のしなやかな指がわたくしのヒップを叩いたのです。
「あぅ・・」
突然の痛みに喘ぎまじりの呻きを上げてしまいます。
「それに、いやらしい下着もね。」
ブラウスの釦を全てはずすと、手首を縛めたカーテンの紐を解いたのです。
両手首を掴むと袖口の釦を外して、後ろへと・・・開いた胸元を窓に向かって突き出すように・・・引かれたのです。
「このままだ。」
「は・・い・・」
男性は後ろに回した手を腰の上で重ねたのです。そしてわたくしの右手で左手の手首を握るように指示をしました。
この男性の声に命じられては、わたくしはほんの少しも逆らう事ができなかったのです。
男性は躊躇なくブラウスを肩から剥ぎ、わたくしの手首のところまで引き下ろすと掴んでいた手首を外させて脱がせてゆきます。ブラウスが身体から離れると、男性は無言でまた先ほどと同じ様に手首を掴ませたのです。

「ゃぁ・・・」
「眼をそらすんじゃない。見るんだ。」
乱暴に男性はわたくしのロングヘアを掴み、背けた顔を正面に向けさせます。

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2006/12/17 16:50｜ | 　 [Edit]
許して: 　・・・・って、いつも祥子さんは言うけど、ほんとに許して欲しいって思ってるのかしら。違うよね。だって、許すってことはそこでおしまいって事。責められたいと欲しているからには、怖れている場所まで行きつかないと終りには出来ない。そんな気持ちの時って、なんでこんなに「痛い」んだろうね。

2006/12/17 17:48｜ URL | さやか　 [Edit]
さやか様: 「やめてください」
そういって、それでも責めてくださる方。
それを聞いて、びくっと手を止めてしまわれる方。
どちらでも、わたくしのことを良く見てそうしてくださる方が好きですわ。
怯えた眼で見上げるようにして口にする「やめ・・・て・・・」
Sの男性にとっては媚薬よりも効く言葉かもしれませんね。

2006/12/17 19:38｜ URL | 祥子　 [Edit]
: ふふふ、いい展開ですね。

「あぁ・・ゆるし・て・・ぇ・・」
もう、その声を聞いた時点でオトコはそのオンナが
落ちることを知ってる。

また、祥子の目を見ればどのようなことを望んでいるか、
その表情からすぐにわかるほど祥子は淫靡な顔を
しただろう．．

特に豊満な身体を持ちながら光る瞳の奥には、
メスの匂いがプンプンと匂っていたと想像できる。

2006/12/24 17:54｜ URL | melto　 [Edit]
melto様: 眼を見れば・・・
あるSの方も同じ様におっしゃってましたね。
責めはその眼をその表情をさせるためにあるんだよ・・・って。
melto様もその眼に牡の本能を掻き立てられて下さいましたか？

2006/12/24 18:59｜ URL | 祥子　 [Edit]
NoTitle: ふふ、もちろん．．

同じ嗜好を持った女性なら、その眼を見るだけで何を望んでるか、口にしなくともわかるはず。
その潤んだ瞳が、既にオトコを求めてると．．
触らずとも、身体の奥が潤んでることを伝えてる．．

2007/01/05 18:22｜ URL | melto　 [Edit]
melto様: 眼を見つめるだけで解り合える。
そんなふうに想いを共有出来る方と、もう一度お逢いしたいものですわ。
melto様に素敵な方がいらっしゃるのがとても残念です。

2007/01/05 19:55｜ URL | 祥子　 [Edit]