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初雪 36

「運転席まで聞こえそうだね、祥子さん。恥ずかしい音がまた。あんなにストッキングを濡らしてたのに、ほらまだ奥から溢れてくるよ。こんなに真っ白な愛液が」
「いやぁぁぁ・・・」 
あらゆる手段を使って火をつけられた身体は、石塚さんの節くれ立った太く長い指にさえ反応してしまうのです。
「ふふ そんなにいいかい。ほら、ここかな」 
中指の腹が擦り立てる腹部側の・・男性達が数の子だと悦ぶ感じやすいポイントは、ずくずくとした快感を送り込んでくるのです。
「ぁぁ・・だめぇ・・そこぉぉ・・」 
わたくしは山崎さんの塊に唇を押し当てる様にして、高まってゆく喘ぎ声を抑えていたのです。
「こんなに、僕の一本だけの指を締め付けて、ほんとうにいいですね。祥子さんの中は」
いつしかわたくしの身体は、出し入れされる指を惜しむ様に・・・縋るように締め付けていたのです。そして彼の指でも届かない再奥の、もっとも感じる部分にはより一層の疼きを溜め込みはじめていました。

「あと5分ほどで軽井沢の町です」 
カーテンの向こうのBGM越しに結城さんの声が響きました。
彼女の声にわたくしは、無意識にきゅっ・・っと石塚さんの指を締め付けてしまったのです。
「ああ わかった。今日は大丈夫だろう。大人しくしているからカーテンを開ける必要が出来たら教えてください」 
山崎さんが何の感情も交えないビジネスライクな声で・・・わたくしの唇と舌を彼の塊にまとわつかせたままで・・・結城さんに指示をします。
「さすがにこの姿を、隣に並んだ車には見せられませんね」
「そうだな。祥子さん、逝ってください」 

石塚さんの左手がパンティストッキングの縫い目を払いのける様にすると、 ストッキングに押さえつけられ・擦られ続けてきた真珠の表面に中指で触れたのです。
「あっ・・・あぁぁ・・ゆるし・て・・ぇぇ」 
一度引き抜かれた右手の中指は人差し指を添えられて・・・蜜壷に押し込まれます。

くちゅ・・はぁぁ・ん・・ちゅぷ・んぁあ・・いぃぃ・・・ちゅく・ぁぁあっ・・だ・・め・ぇぇ・くちょ・・

「そんなに腰を振って。いいんですね、祥子さん」 
激しく抜き差しされ、ひくつく内壁をこすりあげる石塚さんの指先と・・・触れられているだけなのに快感に跳ね上がり・・・揺れる腰の動きが自ら招いてしまう真珠への淫らな刺激が、わたくしを容赦なく追いつめてゆきました。
「あぁぁ・・だめ・・・ゆるして・・・」 
同性の結城さんのいるこの車内で・・・男性に蜜壷をかき回されて逝くなんて・・はしたないことだけはできません。
「逝きなさい。達するまで許しません。それともこの淫乱な姿を見せつけたいんですか。隣の車のドライバーに」
「ぃやぁぁ・・あぁ・・ん・・」 
軽井沢の駅前を抜ける18号線は片側2車線です。雪の豊富な今年のスキーシーズンの元旦・・・車の量は・・あっ・・だめ・・そんなこと。
「祥子さんは見られたいんですね。こんなに蜜を溢れさせて。あの日常の慎ましやかな姿からはとても露出好きとは思えませんでしたがね」
「ちが・・い・・はぁぁ・・ま・・すぅぅぅ」
指の動きを早め・激しさを強め・・・言葉にも淫らさを増して・・・わたくしを嬲るのです。
「この姿を、全く知らない男達に見られないと逝けないんですか、祥子さん。露出好きの淫乱熟女」 
「ひどい・・いやぁぁ・・」 
結城さんの前では言われたくなかった・・・あからさまな淫語での言葉責めにわたくしはうろたえていました。
「なら逝くんです。僕の指でね、山崎のを美味しそうにいつまでもフェラしてないで。ほら!!逝くんだ!祥子さん」
心の動揺は・・身体のガードを一瞬くずしてしまったのです。
わたくしの身体の揺れにまかせていた蕩けた真珠に添えられた石塚さんの左手の中指が、初めて意志を持って動きはじめたのです。
「はぁぁぁ・・・だめぇぇ・・いくぅぅ・・いきますぅぅぅ」 
一旦淫楽を受け入れた身体は、一瞬の内に内と外との刺激に悶え・・・頂上に駆け上がってしまったのです。

初雪 37

「祥子さんはこちらに」 
ぐったりと腰を落としたわたくしを山崎さんが引き起こします。
まだ達した余韻に喘いで・・・淫らな汗をうっすらと染み出させる身体に、シャドーフォックスのコートを掛けるのです。
「もうそろそろ町中ですからね」 
そう言いながら、でもリアシートの背は中途半端な位置にまでしか戻しません。
高速の料金所で石塚さんが座ってらした場所に脚を揃え・・・昂った塊をそのままに山崎さんが座ります。
えっ・・そんな姿のままで? わたくしにまたフェラチオをして、その大きな塊を覆い隠せと言うのでしょうか。
「祥子さんはここに来てください」 
山崎さんが指し示したのは・・彼の膝の上だったのです。
「えっ・・」
「運転席の方を向いて後ろ向きに跨がるんです。さぁ」 
躊躇するわたくしの・・・快楽に浸されて力の入らない身体は・・・お二人の手で言われた姿勢にされてしまったのです。

「ぁ・あぁぁ・・あうっ・・っく」 
3人の男性達のなかでもっとも大きな塊が、裂かれた黒のパンティストッキングの破れ目からわたくしの蜜壷に入り込むのです。
「力を抜いてください、祥子さん。あなたなら僕のものを全て飲み込めるはずです」
先ほどの石塚さんの指戯で、わたくしの身体はどうしようもないほどに濡れそぼっていました。山崎さんのジーンズを汚してしまいかねないほどに・・・。
「はぁぁぁ・・・あぁぁっ」
わたくし自身の唇と舌で唾液を塗り込めてすべらかになった塊は、みしみしと柔襞を押し広げながらも・・最奥まで・・・・入り込んで・・・わたくしの子宮を突き上げるのです。
車高の高い車とはいえ・・・男性の腰の上に跨がったわたくしの頭は、天井の内装に突き当たっていました。それは同時に、身体を上から押さえつける様に、山崎さんの塊の責めから逃れる場所をも失わせていたのです。
「そう、このままでいいですよ。僕も祥子さんも動かなくてもこの雪道が、ほら」
ボコボコと不規則に上下する除雪された雪道の轍は、まるで疲れを知らない電動の玩具のように・・・山崎さんの大きな塊でわたくしの蜜壷を責めるのです。

「だ・・め・・ゆるし・・て・・あぁ・・」
自由になった手で声を抑えようとしたときです。
わたくしの前に、石塚さんが向かい合わせに身体を押し入れてきたのです。
「んくっ・・」
無言のままで唇を重ねたのです。
そして彼の手はコートの前を開けて、わたくしのGカップの乳房を弄ぶのです。
「・・んん・・くぅぅ・・ん」 
「祥子さんのバストはほんとうに感じやすいんですね。石塚さんが悪戯したのでしょう、僕のをこんなに締め付けている」 
山崎さんの手が、コートの下の彼を飲み込んでいるわたくしの腰を撫で回します。
ふっ・・・と腰回りのコートが後から引き上げられました。
「これは。ふふ ほんとうにレイプされたみたいですね。ストッキングの裂け目から見える肌を思い切り辱めたくなる。これは他の男には絶対に見せられないな、危なくて仕方ない」 
背を途中まで倒した姿勢のままで、山崎さんは大きな塊でわたくしを犯しつづけるだけでは足りないと言わんばかりに、言葉責めまでも繰り返すのです。
「・・ぅんくぅぅ・・・ぁぁ」 
車の振動が不規則に突き上げ続ける塊は、わたくしを責め立てました。予期せぬ場所を予期せぬ強さで・・でも休むことなく刺激しつづけるのです。 
その塊から逃れることもできず、自らの身の重みがより深く奥へとその責めを導いていたのです。
わたくしは、はしたなくも幾度も身体を・・そして蜜壷を戦慄かせてしまったのです。

「祥子さんの唇は、上も下も気持いいな」 
石塚さんが唇を離して・・代わりに先ほどまでわたくしの中を抉りたてていた右手の中指と人差し指を、わたくしの唇に押し込んだのです。
「んぐぅっ・・」
ちゅぱ・・・ 淫らで恥ずかしい蜜の味が口内に広がります。
でも今は・・・進んでその屈辱を受け入れたのです。石塚さんの指は、堪えても漏れ出る淫らな喘ぎを押さえることが出来たからです。 
前戯とは・・・もう言えない行為を車内で強要されている今、せめてはしたない声を結城さんには聞かせたくなかったからです。

初雪 38

「胸がいいんだろう、祥子さん」 
たっぷりとしたファーコートの前身頃に、石塚さんは顔を潜り込ませる様にして右の乳房を含むのです。
「ん・・はぁぁ・・んぁ」
欲望を一つずつ叶えているゆとりなのでしょうか、それともこれも彼の欲望なのでしょうか。わたくしが確実に乱れるスイッチを、巧みに舌と唇と・・石塚さんの歯で責め立てるのです。
お胸だけで逝ってしまう・・・そんなはしたない姿を、初めてお二人に見せてしまったせいかもしれません。
いままではこの方達の手にかかっても、一カ所だけを責め続けられたことはなかったからです。いつも複数の手と唇と・・塊で、女の淫らな急所を同時に責め立てられて・・・身も世も無いほどに乱れ、狂わされていたからです。
「本当にバストが敏感なんですね。石塚が舐めているだけでこんなに僕のものをきゅ・・きゅっ・・と締め付ける」
声を抑えるために口元に上げかけた手を、後から山崎さんに捉えられてしまったのです。
伝線したストッキングをまとわりつかせる腰を撫で回していた手は、わたくしの手首を掴み身体の少し後に・・・胸を突き出すように・・・引くのです。
「ぁあ・・ん・・おねがい・・ゆるして・・あぁぁ」 
懸命に、喘ぎを抑えようとしているのです。
なのに石塚さんは、敏感な・・感じやすい両の乳首を代わる代わる舐めしゃぶり・・大きく柔らかな指で白い乳房全体を・そして乳首を・・揉み捏ねるのです。

わたくしは唇を噛んで声を抑えるしかありませんでした。
「いい声ですね。抑えても、堪えても漏らす声」
唇で、はしたないGカップを愛で続ける石塚さんのかわりに、山崎さんは言葉責めをし続けるのです。
わたくしは・・・どれほど責められても・・もう喘ぎを止めることなどできなくなっていたのです。
声は身体の芯から、まるで受け止め切れなかった快感の一部が漏れ出るように細く・長く・・・流れ出てしまうのです。
「ほら祥子さんの声と、石塚の愛撫に感じて蠢く蜜壷が僕のをこんなに大きくさせるんですよ」 
ずん・・と車の動きと関係なく、山崎さんの腰が大きく突き上げるのです。
「ん・・んんぅ・・あぁ」 
わたくしの手に山崎さんの手がかぶせられ・・指に指が絡められます。手首を縛める様に抑るのではなく・・甘く・優しく・・でもしっかりとわたくしの手を拘束していました。

「・・ん・・あぁ・・だめぇぇ・・」 
左右の乳房を寄せて・・・両の乳首を一緒に石塚さんの舌がねぶるのです。片方だけでも耐えられないのに・・・両方一緒なんて・・だめ。
「あぁぁ・・だめですぅ・・いく・・いっちゃぁう・・・」 
山崎さんの腰が、乳房への愛撫でひくつき蠢く胎内に反応して、捏ね回すような動きを加えはじめました。
両手を抑えられ・バストを捉えられて・・・わたくしは蜜壷と乳首の両方から絶え間なく注ぎ込まれる淫楽から、ほんの少しも逃れることができなかったのです。
「ゆるし・・て・ぇぇぇ・・・いくぅぅ・・・」
石塚さんの甘噛みが両の乳首を襲い、一層敏感さを増した先端を強く吸い上げられた時に・・・わたくしははしたなく達してしまったのです。

「祥子さんだめじゃないですか。僕のジーンズがあなたの愛液でぐしょぐしょになってしまいましたよ」
ぐったりと貫かれたまま・・・山崎さんの胸に倒れ込んだわたくしの耳元に囁くのです。
「・・いやぁぁ・・」
白く蕩けたままだったわたくしの理性は、不意に現実に引き戻されました。
ブラックデニムの前を開けただけで引き出されていた山崎さんの塊に・・後ろ向きに座らせられていたのです。
わたくしの濡れやすく・・淫らな身体が、これほどの快感に示した反応は・・・当然の結果でした。
「おねがい・・・」 
わたくしは山崎さんとの結合を解こうとしたのです。
「だめです。祥子さんをこうして味わえるならジーンズなんて構わないんです。それに今日はコートを着ていますからね、外に出ても誰にもわからないことでしょう」
指を絡めていた手を腰にまわし・・わたくしの動きを封じ込めるのです。
「ほんとうにぐっしょりだね、祥子さん」
石塚さんは山崎さんに割られたわたくしの両脚をがっしりと押さえ、内ももに・・・唇を這わしておりました。その位置で顔を上げると、言葉責めできることを楽しむように、ただひと言をねっとりと告げたのです。

初雪 39

「あぁ・・もう・・ゆるして・・」 
「だめです。僕は昨夜からまだ一度も満足していないんですよ」
山崎さんは確かに昨晩わたくしだけを頂きに押し上げる口戯だけしかなさいませんでした。腰にまわしていた手を乳房まで引き上げて、後から・・・指から柔肉をはみださせるほどに強く揉み込むのです。
「結城くん、そろそろ万座鹿沢口かな」 
淫らな姿のわたくしを後から貫き乳房を愛撫したままで、権威ある上司の声で結城さんに呼びかけるのです。
「はい、そうです。別荘にも間もなく到着いたしますが」 
お昼近くにホテルを出て高速道路を・・・雪道を走り・・・外はもう夕闇に包まれはじめておりました。
お二人の責めに何度も達し、それでも責められ続け、わたくしは時間感覚をなくしていたのです。
「構わない。道の駅に寄ってください」
「はい」 
結城さんは怪訝そうな声で返事をなさいました。

「祥子さん」 
「・・・は・い・・」 
答える声に艶めきを載せない様に・・必死で沸き上がる淫楽を押さえながら、後から貫かれたままで山崎さんに返事したのです。
「僕もこのままでは辛いんです。ですから道の駅で僕を鎮めてください」 
道の駅で・・そんな公の場所で・・・
「別荘へ戻れば美貴がいます。望月くんもいます。僕だけに祥子さんをおもうままに独り占めになどさせてくれないでしょう。僕たちは貴女に対しては紳士協定を結んでいますからね」 
バストに這う指は優しく淫らな動きに変わっていました。
「紳士協定?・・・はぁ・・ぅ」 
わたくしの疑問にはなにも答えてくださいません。かわりに2度大きく山崎さんは腰を突き上げ、さらに奥深くへとその大きな塊を押し込むのです。
「だから僕にも宝物をください。いいですね、祥子さん」
おふたりに標的のように嬲られつづけ堅く立ち上がった乳首を、すべらかな山崎さんの手が弄りつづけます。
「・・はぁぁん・・だからって・・道の駅だなんて・・だめ・・・」
どんな時でもすべすべとした山崎さんの手は、素肌を撫でるだけでも・・・わたくしを慄かせます。なのに・・その指が両胸に立ち上がる快楽の芯を集中して責めるのです。
太ももを這い回る石塚さんの唇と共に、わたくしをまた少しずつ追い込んでいったのです。
「さきほど僕たちの言うことを聞かなかったお仕置きです。思う存分可愛がってあげますよ、祥子さん」
シートの上の山崎さんの腰は動けないわたくしを責め続けるのです。
「あぁ・・だめ・ぇぇ・・おねがい・・・あっ・だめぇ・・」
「それともここで、結城くんの居るところで、僕に突き上げられてはしたない逝き声を聞かせたいんですか? もう喘ぎを押さえることも難しくなっているのでしょう」
快感にのけぞったわたくしの耳元に、一段と顰めた声で・・・最後の脅しの言葉を口にするのです。
「・・んっくぅ・・やぁぁ・・ゆるし・て・・」 
山崎さんの両手は、容赦なくわたくしの両の乳房を捏ね回すのです。
まるで舌で舐めしゃぶられているような・・その指のづかいはわたくしの蜜壷を収縮させ・・・彼の塊を締め付けて・・己が身に一段と強い快感を送り込む結果を招いてしまうのです。
「いいですね、祥子さん。ここではしたなく逝きたくなかったら言うことを聞いてください」
山崎さんの声の中にも、これまで抑え続けて来た淫媚な欲望が滲んでいたのです。
「・・ん・・はぁ・・」 
わたくしはこくこくと頷いたのです。

カチ・カチ・・・ ウインカーの音のあと車は停まったのです。
カーテンの向こうから結城さんの声がしました。
「道の駅です」 
「わかった、結城くんも休んでくれ」
「はい、一休みしたあとは車で待機しています」 
ドアの開閉音がして、結城さんが車から出て行く音がいたしました。

初雪 40

「さぁ、僕たちも行きましょうか」 
山崎さんは、ようやくわたくしとの深い結合を解くことを許してくださいました。
シートの前にいる石塚さんの手が、わたくしの上体を前へと引き倒すように手を貸してくださったのです。
「あうっ・・ぁぁ・・ぁ・・」 
ぴちゃぁ・・・ 山崎さんの塊は抜き去る時さえ、その大きく張り出したかりで抉る様にわたくしに甘い衝撃をもたらします。
「ふふ こんなにして。しかたない人ですね、祥子さんは」 
二人の間で密閉されていた艶香は、一瞬で車内を満たしました。
わたくしの花びらが触れていた山崎さんのブラックデニムのフロント部分は・・・蜜をたっぷりと吸ってその色合いを深く・濃く変えていたのです。

石塚さんに預けた身体は、わたくしの意志とは別にシートの中央に一旦下ろされました。 
幾度もの悦楽は既にわたくしの理性を奪いさっていました。
が、公の場でまた辱めを与えると予告されていたのです。どのような羞恥を受けなくてはならないのかという怖れが、わたくしの理性を呼び覚ましました。
「コートをしっかり着てください。外は寒いですからね」 
わたくしに声を掛けながら、ご自分たちもコートをしっかりと羽織るのです。
「もうここは雪の国だからね」 
石塚さんもコートを着込みます。
「さぁ、あまり遅くまでかかると結城くんに申し訳がない。行きましょう」
レイプに会ったあとのように引き裂かれ・伝線させられた黒のパンティストッキングとロングブーツに、膝までのシャドーフォックスのコートだけを羽織らされて・・・わたくしは車の外に連れ出されたのです。
 
道の駅は、先ほど停まったパーキングエリアのような賑わいはありませんでした。そして施設には思ったほどには人がいなかったのです。
「ここは主要施設は午後5時で終わるんですよ。営業時間はあと少しですからね」
多くの人の眼に晒されるとは思っていたわたくしは、ほんの少しだけ・・・ほっといたしました。
スキーシーズンとはいえ元旦の夕刻。駐車しているのは化粧室の周囲の数台の車だけでした。
「こちらにいらしてください」 
肩を山崎さんに抱かれるようにして、奥に建つ端正な建物の方に向かって歩き出しました。
引き裂かれた黒のパンティストッキングは夕闇の中でも明らかでした。街灯と時たま通り過ぎる車のヘッドライトが、脚を運ぶ度に露になる左脚の内ももを照らすのです。
「どちらへ行くのですか?」
わたくしたちの年代の大人のカップルにしては不自然なほどに、山崎さんはわたくしを抱きしめているのです。そして二人の後には石塚さんが何気ない顔でついていらしたのです。
「ここにはね、2つの記念館があるんですよ。もっと早くついていれば両方ゆっくり見ることができたんですけれどね。残念ながらもう時間がない」 
そして石塚さんに目顔で合図をすると・・彼は山崎さんから何かを受け取り、その先にある建物に入って行きました。
「ここはね、ドイツ人医師ベルツの記念館なんです」 
「いらっしゃいませ。あと30分ほどで閉館ですがよろしいですか?」 
ドアを開けるとミュージアムショップから声がかかります。
「はい、見学させてください」 
明るいスタッフの声にびくっと震わせた肩を、一層強く抱きしめると山崎さんは2階へむかう階段へとわたくしを導いたのです。
 
2階はひろびろとした展示場になっておりました。
お正月だからでしょうか、ほとんど学芸員の方の姿も見えません。
「ここは声が響きますからね。我慢してください」
わたくしの耳元に・・・不穏なひと言を囁くと左側の展示室の・・・展示台の陰へとわたくしを引き込むのです。
「コートの前を広げさせられたくなかったら言うことを聞きなさい。そこに手をつくんです」 
書籍の収められている低い硝子の展示台をわたくしに指し示すのです。
山崎さんは・・・ここで・・わたくしを犯すおつもりなのです。
「やめ・・て・・・」 
背を押され・・わたくしは手を展示台に付くようにして・・・腰を突き出した姿勢を取らされてしまいました。
「聞けません。もう充分我慢しましたからね」 
ジィィっ・・・山崎さんのジーンズのファスナーが引き下ろされます。
「・・・んぁぅっ・・・」 
わたくしのシャドーフォックスのコートをまくり上げると、再びの露出行為にさらに潤みを増した花びらの狭間に・・・一気に彼の塊を突き入れたのです。